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行動力を高める「知足:サントーシャ」の解釈(追記)

行動力を高める「知足:サントーシャ」の解釈(追記)

人と比べず、自分に足りないものを得るために歩き出そう。

– オリジナル 2016.6.17 –

SNSでたくさんの価値観が流れ込んできて、
人と自分を比べてしまって、
それでも何をしたらいいか分からなくて、
選択肢を自分で狭めてしまって、
結局不満を抱えたまま生きて、
誰かにストレスをぶつけてしまったり、
自らを傷つけてしまったり、
そんな人が多い日本。

ヨガや禅でも、基本的な考え方の中の一つに入っている「知足」。
「足るを知る」こと。

1つめの解釈としては、
「人と比べず、よく自分を見つめてみると、いまの状況は十分恵まれていると分かる。」
→それ以上得ようとせず、日々を楽しみなさい。
といった内容ですが、

私が最初にこの言葉に出会った時、

「人と比べず、よく自分を見つめてみると、何があれば本当に満足できるのか?がはっきりしてくる。」
→今、それが足りていないのなら、それを得るために行動しよう!

このように解釈しました。
選択肢が多すぎて何をしたらいいのか決めかねるときに、
道を切り開いて歩き出す行動力が湧いてきました。
現代社会には、こちらの解釈のほうが合っている人も多いかもしれません。

「知足」を説明するときは、この2つの解釈をお伝えするようにしています。
同じ言葉でも、人によって響き方は全く違うこともあります。

ただ、「人と比べず、よく自分を見つめてみる」
内観するきっかけにさえなれば良いと思います。

 

– 追記 2017.4.23 –

足りていないものを得るために行動する、そして次々に願いを叶えていった末に、どうなるでしょうか?

際限なく、次の目標を探す人もいることでしょう。それが行動力となり生きる原動力になれば、それもまた良いかと思います。

しかし際限なく探すことに疲れてしまう人もいますね。その時初めて、内観することの意味が分かるのかもしれません。
求めていたものは、自分の中や周りに既にあるということに気づきます。
これが知足の1つめの解釈です。

いきなり「今の状況で十分足りてるんだよ!満足しなさい!」と言われても、すぐに納得できる人は少ないでしょう。
手近な願いを次々に叶えていって、その末に気づくことなのだと思います。
そのための行動力をまずは与えてくれるのが知足の2つめの解釈です。

そしてヨガの支則の中でサントーシャ(知足)の次に来るのがタパス(熱意・火で精錬する)
タパスはよく「熱意」と訳されますが、もともとは鉄を火で焼いて叩いて精錬していくというイメージです。

知足で方向性を確認して、熱意を持って行動し、その熱で不純物をなくしていき、最終的にはシンプルで美しい自分が残る、というようにつながっていくのかなと思います。

≫ヨガの第2支則「ニヤマ」を元に、現代向け自己研鑽

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高橋陽介

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