板状筋の特徴
首の後ろに走行する、頭板状筋と頚板状筋に分かれる長い筋肉。主に頚椎の伸展を行い、片側だけ収縮する場合は同側へ回旋・側屈する。
猫背・ストレートネックの人は常にアゴが上がり、この筋肉などが固まっていることが多い。テニスボールを２つ並べたものなどを使ってマッサージすると、ストレートネックの改善につながる。表層には脊柱起立筋などがあり、深層の板状筋をマッサージするには持続圧を加えるなどの工夫が必要となる。
また、緊張性頭痛の原因のひとつとなる筋肉である。
板状筋の主な働き
- 頚椎の伸展
- 頚椎の回旋
- 頚椎の側屈
主な拮抗筋
頚椎の屈曲
- 斜角筋群
- 胸鎖乳突筋
- 舌骨下筋群
- 椎前筋群
頚椎の回旋
- 胸鎖乳突筋（同側）
- 板状筋群（反対側）
- 脊柱起立筋
- 回旋筋
頚椎の側屈
- 胸鎖乳突筋
- 斜角筋群
- 脊柱起立筋
- 板状筋群（反対側）
主な協働筋
頚椎の伸展
- 板状筋群
- 半棘筋群
- 脊柱起立筋
- 後頭下筋群
- 短背筋群
- 僧帽筋（上部）
頚椎の回旋
- 胸鎖乳突筋（反対側回旋）
- 板状筋群（同側回旋）
- 脊柱起立筋
- 回旋筋
頚椎の側屈
- 胸鎖乳突筋
- 斜角筋群
- 脊柱起立筋
- 板状筋群
板状筋の起始・停止
起始
頭板状筋：項靭帯の下半分、第７頚椎の棘突起、第１〜３（または４）胸椎の棘突起
頚板状筋：第３〜６胸椎の棘突起
停止
頭板状筋：乳様突起、後頭骨
頚板状筋：第１〜３頚椎の横突起
2024.4.26 
