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研究の軌跡_20250601 「3」の安定性・神聖幾何学

グラウンディングについての記事を先日書いた。

人間は2本足で立っているため、2点で地球にグラウンディングしている。

その様子は「人」という字にも表されているのかもしれない。

「人」という字の形は、地面に接している2点と頭頂の1点で、「3点」の中に構成されている。

この「人」あるいは逆さにした「Y」という形や、「3」という数字は、いろいろな意味があるようだ。

最も安定する構造、六角形、三すくみ

「人」という字の形は、幾何学図形としても非常に重要なように感じられる。ひっくり返すと、「Y」になる。

蜂の巣の穴や、ウユニ塩湖の表面の亀裂などが、「六角形」を描いているのは有名である。これは、物質が最も安定して存在する構造は六角形(ハニカム構造)であるということを表し、またその線が交わるところに注目すると、均等に力が分散した時にその線は均等に120°ずつに分かれて「3方向」に広がるということも表している。

「Y」や「人」の形は、その「3方向への広がり」を感じさせる。

3という数字は、様々なところで出てくる。

ヨーガの根本となるトリムールティ(ブラフマン・シヴァ・ヴィシュヌ)、トリグナ(サットヴァ・ラジャス・タマス)なども3であるし、三国志などのように「三すくみ」でパワーが均衡していることは物質世界でよく見られる。

数学・物理学においては、「平面を決めるには3点が必要である」という。考えてみれば当然のことであるが、板の平面を指先で支えるには、最低でも3本指が必要である。

図形・立体での「3」の重要性

私がヒーリング図形を描く時にもこの「Y」のような形は非常によく現れる。3方向へ均等に120°で広がる形になっていれば、ひっくり返して組み合わせると*のようになり六角形や六芒星の軸になる。

あるいは「*」はxyz軸が交差する3次元空間を表すような形にもなり、ハートにこの図形を観想することで3軸6方向からのセンタリング瞑想などにも用いることができる。

また、「Y」を立体として考えれば正四面体(各面は正三角形)を上から見た形となり、ひっくり返して組み合わせた「*」はマカバスター(星型正十二面体)となる。

マカバスターは瞑想法にもよく用いられ、例えばメルキゼデク氏のマカバ瞑想では、体を包む大きさのマカバスターを観想し、逆向きに組み合わさった正四面体をそれぞれ逆方向に回転させるというイメージが用いられる。明確にイメージできれば、中心軸が強力に整えられる。

Amazon:フラワー・オブ・ライフ 第2巻― 古代神聖幾何学の秘密/ドランヴァロ・メルキゼデク (著)

マカバスターを内包する図形・立体として、メタトロンキューブもよく用いられる。

これらの図形や立体を、フラワーオブライフは全て内包していて、私もお気に入りの神聖幾何学図形である。なかなか手では描けないが。

参考:神聖幾何学とヨガ・瞑想、「形」が持つ力

3本指を使ったムドラー(手印)

私はセルフヒーリングをするときに、気になるところへ手をかざすことがあり、そのときに自然と親指・人差し指・中指を合わせていることが多い。瞑想をするときも、このムドラーを組んでいることがある。

このムドラーの中にも、「Y」の形が見える。

三本指が合わさっているポイントを、気になるところへかざしていると、自然と整っていく。かざすときの肌からの距離は、原因となる微細身によって異なるようである。肉体に接するようにすることは、いまのところあまりないようだ。

この3本の指は、均質なものというわけでもないように思える。とくに明らかに親指は他の指とは異なる。

ムドラーの意味を考える時、たとえばチンムドラー(ジュニャーナムドラー)でも、人差し指が顕現している自我とすると、親指を根源的な真我として、人差し指が親指へ向かっていくようにイメージすることが多い。

この3本指のムドラーを考えると、いろいろな解釈ができそうであるが、ひとつの解釈としては、トリグナが象徴されているように感じられる。親指はサットヴァ、人差し指と中指はラジャス・タマスのどちらかで、二元的な物質世界から純粋なサットヴァの親指へ帰っていくようなイメージになる。

「Y」を含む言葉とその力

私の名前はYで始まっていることもあり、Yには縁があるようである。

陽の字は「YO・U」と読むこともあれば、「YANG」にもなる。反対に陰は「YIN」である。

参考:陰ヨガとは・主なポーズ一覧・リストラティブヨガとの比較

Yを二つ、ひっくり返して重ねると六角形や六芒星やマカバになるのは先ほど述べた。

陰と陽が重なれば、大きな安定とパワーをもたらすのであろう。男女の交わりというのも陰陽の交わりであり、大切なものである。人々が性に大きなパワーを求めてそこに執着してきたのも理解できる。

どうも私が過去に仲良くなった友達やお付き合いした人には、「Y」で始まる名前の女性が多かった気がする。まあそれは偶然かもしれない。

改めて、ヨガポーズなどの「形」の意味を考える

さて、人間は「人」という字のように2本足で立っている。

たとえば、脚を適度に開いて立ち、合掌して頭上へ手を伸ばすと、全身で「人」の形を描くことになる。

あるいは両脚を閉じて両腕を斜め上の外へ伸ばしていくと、「Y」の形になる。Y.M.C.A.のYのポーズ。

腕の挙上以外にはエクササイズ的な要素は少ないが、これらの形でグラウンディング・センタリングの瞑想を行うと、大きな効果があるように思える。

人文字のように体を使って図形を表すことは、とても意味のあるものに感じられる。たとえばサマエル・アウン・ベオール氏の本ではルーン文字をかたどったポーズなども用いられている。


Amazon:ロゴス・マントラ・テウルヒア/サマエル・アウン・ベオール (著)

手印・ムドラーにしても、ヨガポーズにしても、図形的な効果を考慮しながら行うことは、想像以上の意味を持つようだ。

カタカムナや龍体文字なども研究の価値のあるものと思われる。今後も研究を深め、必要に応じて人々に役立つ図形を描き、ヨガポーズやムドラーの形にも活かしていきたい。

参考:不調を治す絵・神聖幾何学・ヒーリング図形・立体

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