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陰ヨガ・リストラティブヨガとは?〜力の抜き方を思い出し、深部をストレッチ〜

陰ヨガ・リストラティブヨガとは?〜力の抜き方を思い出し、深部をストレッチ〜

動かないと思っていた深いところが、動き始める感覚を楽しむ

力の抜き方を忘れた日本人に適した陰ヨガ

「力を抜く」のが苦手、という人も多いのではないでしょうか。
真面目な日本人にとって、これに端を発している社会問題も多いかと思います。

ヨガもついつい頑張ってしまいがち。

マッサージなどで外側の筋肉をいったんほぐせたとしても、深いところはガチガチで、またすぐに外側も固まってしまいます。

そんな現代日本人に、ぜひ習慣の一つとして行ってもらいたいのが、『陰』のヨガです。

≫バラーサナ(チャイルドポーズ)

リストラティブヨガと陰ヨガの違いも追記しました)

この記事の目次

陰と陽のヨガの効果

ヴィンヤサヨガなど動きのあるヨガは「陽」。
陽のヨガは、たまっていたものを風に流すようにして、筋力や活気や行動力を生み出します。

それに対して陰ヨガの特徴としては、

  • 各ポーズのキープ時間が長い
  • 力をなるべく抜いて、重力にゆだねる

というものです。それによって、

  • 忘れていた「力の抜き方」を思い出し、心身の深部を動かしていく
  • 余計な力によってじゃまされていた、本来の柔軟性を取り戻す

といった効果があります。
ここで言う身体の深部とは、陽ヨガで主に扱うインナーマッスルよりももっと奥、骨・関節などにも意識を向けます。

柔軟性を効果的に引き出す、陰と陽のヨガ

柔軟性を高めるには、必要な筋肉を使い、逆側の筋肉をゆるめる必要があります。

アシュタンガヨガのような陽の要素の強いヨガでは、そのどちらも行っていくのですが、動きのあるヨガの中では筋肉を「使う」ほうはやりやすいですが、「逆側をゆるめる」ことができるようになるには、深い呼吸と集中力を伴った練習が必要です。

そのゆるめる側の感覚を身につけるのに、陰ヨガはとても有効であると思います。
まずは余計な力を全部手放してみることで、今動かせる本来の可動域に気づくことができます。

もちろん陰ヨガだけでは、必要な筋肉の筋力がつかないので、どちらもヨガもやっていくことが有効です。

陰ヨガのアーサナの特徴

冒頭の写真のアーサナは陰ヨガでバタフライと呼ばれているもののバリエーションです。

≫バタフライ(蝶のポーズ・陰ヨガ)

重力に委ねて、適切な箇所を動かしたい&ケガするほどに動いてしまわないようにしたい、という狙いがあるので、余計な力をぬいた状態でアラインメントを整えられるように、人それぞれ柔軟性にあわせてボルスターブロック・ブランケットなどを使ったりします。

陰ヨガでは、骨や関節・インナーマッスルといった身体の内部に関する知識や、経絡に関する知識を活用することも多いです。
経絡を通すことを意識して陰ヨガのアーサナを行うと、内臓の働きにも効果的です

陽のヨガと形が似ているものもありますが、体の中で行っていることは違います。
うまくいくと、自分の体じゃないような感覚で、いままで動かないと思っていた体の深部がぬるぬるっと重力に合わせて動き始めます

目を開けると「えっ自分の体、こんなところまで動かせたの??」ということがよくあります(この感覚がとっても楽しい)。

「体は『自分そのもの』ではなく、『借り物』である」というヨガ哲学も感じられるかもしれません。

≫アイ・オブ・ザ・ニードル(針穴のポーズ)

≫スクエアポーズ(四角のポーズ・薪のポーズ)

≫サドルポーズ(鞍のポーズ)

≫シューレースポーズ(靴紐のポーズ)

リストラティブヨガと陰ヨガの違いと共通点

陰ヨガと似ているヨガとして、「リストラティブヨガ」があります。同じ形のポーズもあり、ブロックやボルスターなどのプロップスを多用するのも似ています。

リストラティブヨガと陰ヨガの違いは、まず狙いとする部位と目的です。

  • リストラティブヨガは筋肉を休ませる目的
  • 陰ヨガは関節や靭帯などの深部組織を動かし柔軟性を高める目的

リストラティブヨガは完全に力を抜きますが、陰ヨガは一定の圧をかけ続けて深部組織を動かしていきます。

ただリストラティブヨガも筋肉の余計な緊張をぬいていくので、結果的に柔軟性が高まります。

陽のヨガとの比較をすると、

  • 陽ヨガ vs 陰ヨガ:
    浅い組織 vs 深い組織
  • 陽ヨガ vs リストラティブヨガ:
    筋肉を使う vs 筋肉を休める

どちらも、「陽」とは逆の要素を行えるため、組み合わせて行えば効率的にバランスよく体を変えていくことができます。

マインドフルネス瞑想と陰ヨガ

深部を「動かす」といっても、自分の力をなるべく使わないようにし、重力や周りの力に委ねて動き始めるのをただただ観察するというアプローチです。

ありのままを観察するということは、マインドフルネス瞑想と同じ考え方なので、すべてのポーズがマインドフルネス瞑想であると考えることもできます。

どんなものにも、どんなヨガにも、陰と陽の要素があります

使う筋肉とゆるめる筋肉、体の表側と裏側、アウターマッスルとインナーマッスル、マインドフルに観察していくと、どんなヨガにも、日常のどんな動きにも、陰と陽の要素があります

ヨガのレッスンの中でも、呼吸法などで落ち着く陰の要素から始まり、太陽礼拝や立位のアーサナのような陽の要素でピークを迎え、最後は坐位のストレッチやシャヴァーサナといった陰の方向へ向かって行きます。

これは人生と同じような流れとも言われますね。陰から始まり、陽でピークを迎え、屍(シャヴァーサナ)になって陰へ戻る。
(赤ちゃんは結構動き回るから陽なのでは?と最初思ったのですが、基本的にはほとんど寝ているので陰と考えるようです。)

シヴァナンダヨガはアーサナ間にシャヴァーサナやリラクゼーションが入るので、特に陰と陽のバランスの良いヨガですね。

バランスよく、いろいろなヨガを

だるいなー、うごきたくないなーというときは陰が強いとき(タマス)。
気がせかせかイライラしたりするときは陽が強いとき(ラジャス)。

ドーシャで言うと、
カパの人はタマスの要素が強くなりがち。
ヴァータ・ピッタの人はラジャスの要素が強くなりがちです。

基本的には、自分が傾いているなと感じた側と逆側のヨガ、逆側の食べ物、逆側の人とつきあってみると、バランスが取れます
自分を観察し、偏らないように、逆側のものもうまく取り入れてバランスよくいきましょう。

≫ドーシャ診断

≫陰と陽のバランス・自律神経を整える呼吸法:アヌローマ・ヴィローマ

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