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チャクラの研究まとめ|位置・数・覚醒方法

チャクラの研究まとめ|位置・数・覚醒方法

瞑想を深め、より良い人生を送るためのヒントとなるように、チャクラの研究についてまとめる。

この記事の目次

チャクラとは

人間にはチャクラというものがいくつかあって、それが活力・創造力などのエネルギーの流れを左右していると言われる。

しかし、その位置も数も形状も様々に定義されていて、現代のチャクラ研究は混沌とした現状である。

このページでは、様々なチャクラ理論について触れながら、その本質になるべく近づいていくことを目指す。

「チャクラ」の意味

チャクラ(梵: चक्र, cakra; 英: chakra)はサンスクリット語で、円、円盤、車輪、サイクルなどを意味する言葉である。

用語:チャクラ

チャクラの数

チャクラの数は、7つというものが主流であるが、8や13、あるいは小さいものを含めればもっとたくさんであるという説もある。

7と13は、1オクターブの白鍵の数(7)と、黒鍵の半音を含んだ音の数(13)にも表されているとされる。

東洋医学で用いられる経穴がチャクラであると解釈する場合もあり、その場合は数百の小さいチャクラが存在していることになる。

参考:経絡・経穴・ナディ・マルマ・チャクラ論

主要チャクラの名前

第1チャクラ:ムーラーダーラ

ムーラは「根」、アーダーラは「支え」「基盤」、7つのチャクラの中では一番下、骨盤底に位置するチャクラ。

第2チャクラ:スヴァーディシュターナ(スワーディシュターナ)

スワは本来の自己であり、スヴァーディシュターナは「本来の自己が住する場所」。

ムーラーダーラに眠っているクンダリニーは、本来ここに住していたが、下にさがって眠ってしまったという解釈もある。

主流の理論では丹田に位置するが、神智学ではそのチャクラではなく脾臓チャクラを第2チャクラとして定義している。その場合、スヴァーディシュターナという名称が用いられる場合もあるが、スプリーン(英語:脾臓)チャクラと呼ばれることもある。

第3チャクラ:マニプーラチャクラ

マニは「宝石」、マニプーラは「宝石の街」。活力、感情などに大きく関わっている。

第4チャクラ:アナーハタチャクラ

アナーハタは「心臓」。愛、他者への共感などを左右する。

第5チャクラ:ヴィシュッディ(ヴィシュッダ)チャクラ

ヴィは「明確に」、シュッディは「浄化する」などの意味。

ヴィシュッダは「純粋」などの意味。煩悩を捨てて浄化されれば、通常は聞こえない霊的な音などが聴こえるようになる。

第6チャクラ:アージュニャー(アジナー)チャクラ

ājñāはカタカナに表すのが難しいサンスクリット語なので、様々なカタカナ表記が存在する。「司令」「権威」などの意味。後述するが、このチャクラを最初に目覚めさせることによって、低位のチャクラが目覚めたときの力の暴走を「司令」によってコントロールすることができる。

第3の眼(サードアイ)などと呼ばれることもある。

第7チャクラ:サハスラーラチャクラ

サハスラーラは「千枚の花弁」の意味。実際の花弁の数については972や1008など、いくつかの説がある。

次項で、チャクラの形状について述べる。

チャクラの形状

チャクラの形状は、言葉の意味するところから察するに、回転する円状のものというニュアンスが感じられる。

3次元世界に存在するものではないため、円盤状と言うよりは球状あるいは一点を中心とした多次元的な渦であるとも言えるかもしれない。

チャクラごとに枚数の異なる花弁がついていて、それが回転しているというイメージで描かれることもある。神智学ではそれを車輪のスポーク(輻)と表現し、回転しながら、中心部からスポークを伝ってエネルギーが湧き上がってくる。

花弁の枚数は、神智学の理論によれば以下の通り。

  • 第7チャクラ:中心部12・外周960(合計972枚。1000枚の花弁という意味の「サハスラーラ」という名前がつけられた。1008枚とする説もある。)
  • 第6チャクラ:96(まとまって2枚のようにふるまう)
  • 第5チャクラ:16
  • 第4チャクラ:12
  • 第3チャクラ:10
  • 第2チャクラ:6
  • 第1チャクラ:4

チャクラの位置

チャクラの深さとクシェートラム

チャクラの位置について、まず「深さ」について考えると、身体の表面上にあるという定義もあり、脊椎の中にあるという定義もあり、脊椎ではなく少し前方の身体の中心ライン上にあるという定義もある。また、肉体の表面から離れた場所にあるという定義もある。

これらの深さの定義の違いがあらわれる理由として、身体の真ん中のライン上のエネルギーセンターをチャクラとしているのか、それにアクセスするために各体の表面付近に位置している渦状の出入り口をチャクラとしているのかによると推測できる。

真ん中のライン上のエネルギーセンター自体も、多次元的にエネルギーが湧いてくる、点あるいは球状の渦とも考えられる。

深部にあるエネルギーセンターには直接意識を集中しにくいなどの理由で、そこにアクセスするための出入口は、肉体の表面、エーテル体などの各体の表面、背骨の各所などに存在し、かつそれは前後にもあるとされる。その出入口を渦状・円盤状のチャクラとして定義する場合もあるということであろう。この出入口をクシェートラムと呼んで区別する場合もある。

チャクラはセンターラインに並ぶのか否か

左右の位置に関しては、ほとんどの理論において、正面から見た場合一直線に垂直に並んでいることが多いが、神智学など一部の理論では脾臓チャクラが定義されており、一直線上ではない理論もある。

主流の7チャクラ理論

肉体のセンターライン上にあるという前提で並べてみると、以下のような位置になる。

  1. ムーラダーラチャクラ:骨盤底:赤
  2. スヴァディシュターナ(スワーディシュターナ)チャクラ:丹田:橙
  3. マニプーラチャクラ:太陽神経叢:黄
  4. アナーハタチャクラ:心臓:緑
  5. ヴィシュッディ(ヴィシュッダ)チャクラ:喉:ターコイズ
  6. アジナー(アジュニャー)チャクラ:頭の中心:藍
  7. サハスラーラチャクラ:頭頂:紫

8チャクラとする場合は、頭上15cmあるいは30〜40cm(手のひら2枚分)あたりに定義することが多い。色は白。

チャクラの存在する次元

チャクラ自体は肉体上にあるものではなく、エーテル体、アストラル体、メンタル体など、微細な身体にあるものである。

それぞれのチャクラが、各体との情報・エネルギーのやり取りに用いられるという説もある。対応するチャクラが覚醒すれば、その次元での体に意識を移し、自在に操ることができる。

チャクラと内分泌腺の対応

肉体上には、各チャクラに対応した臓器として内分泌腺が存在している。これも微妙に定義が異なる場合があるが、代表的な対応関係は以下の通り。

  • 第7チャクラ:松果体
  • 第6チャクラ:脳下垂体
  • 第5チャクラ:甲状腺
  • 第4チャクラ:胸腺
  • 第3チャクラ:脾・膵・腎・肝臓(太陽神経叢の関連する範囲。膵臓にはインシュリン分泌など内分泌腺としての役割もある)
  • 第2チャクラ:卵巣・睾丸(性腺)
  • 第1チャクラ:秘伝的(内分泌腺全体の働きを完全に促すエネルギーの秘座)

参考書籍:輝く神智/三浦関造 p.28

内分泌系については、以下のページにまとめる。

参考:内分泌系・ホルモンの研究まとめ

チャクラを開く(活性化する)ことの意味

チャクラの役割・効果

チャクラが活性化すると、そこに封じ込められていた、あるいは滞っていたエネルギーが流れて活用できるようになり、活力がみなぎったり創造力が湧いてきたりする。

本来ならば働いているものであり、人それぞれ異なる要因によってその働きが阻害されているため、それらの要因を取り除いていくことがチャクラ行法の原理となる。

また、チャクラには内分泌腺が対応しており、チャクラが適切に働くことによって、ホルモン分泌などを介して物質的に肉体上でも機能がコントロールできることになる。

内分泌腺に関わる病気の多くは、現在の医学では難病として扱われており、その発生と治療にはチャクラが大きく関わっている可能性が示唆される。

チャクラが開く(活性化する・賦活される)イメージ

形状のイメージからすると、円盤状のチャクラが正しく回転を始めることで、エネルギーの流通が起こり始める。そのためチャクラを「開く」というより「回す」と表現する場合もある。そのあたりを明確に描写せず、ただ「活性化する」「賦活する」と表現することも多い。

「渦」「円盤」と表現されるが、3次元世界にあるものではないと捉えるなら、円盤状や渦状(円錐状)と言うよりは、球状あるいは点を中心とした多次元的な渦であるとも言えるかもしれない。

チャクラを開く(活性化する)ための行法

チャクラ行法の総論

チャクラを覚醒するための行法は、ひとつではない。

また、個別のチャクラを覚醒させようとせずとも、クンダリニー覚醒などによって目的を果たせる場合もある。

そのため、ひとつの行法に固執して他の行法が正しくないなどと争う必要はない。

ただ、ひとつの行法を行うと決めたら、他の行法に目移りしないように、それをしっかり行っていくべきである。

その行法を続けていくことができないと判断したら、新しい行法に移っても良いかもしれないが、その場合は省略したりせず、また始めからしっかり行うべきであろう。

チャクラに関する行法は、師匠から個別に教わるべき「密教」的な要素が強い。

一般に広まっている情報を元に進めていくには、高次元の気づきが必要であろう。違和感があるようであれば、信頼できる師匠に直接教わって進めるのが良いであろう。

なぜかといえば、人それぞれ心身の癖は異なり、それらを手放していく必要があるため、その方法は人それぞれ異なるものであるからである。それを万人に共通の行法として一般向けに示すことは難しいため、個別指導が必要とされる場面が多いのである。

チャクラ活性化の原理

チャクラに対応する神経叢や内分泌腺や脳のある部分が活発に働き、その部分の神経に電流が流れることによって発光したようなイメージになり、それが蓮華の花のように感じられることから、チャクラは蓮華に例えられる。(蓮華のイメージがよく用いられる理由は他にもある。泥の中から芽を伸ばし、水面に見事な花を咲かせる様が、悟りへ至る道を表しているなど。)

神経叢や内分泌腺や脳の不活性部分を働かせるにはどうすればよいか。

現代医学では難病に指定されるほど困難なこととされるが、それをまさにやろうとしているのがヨーガをはじめとした行法なのである。

物質的には、神経叢や内分泌腺が働いているように見えるが、それと同時(あるいは少し先にとも言える)に「意識(メンタル体など)」が変化している。そのため、チャクラを開くトリガーとなるのは、肉体でも良いし、意識でも良いのであろう。

以下に示すようにいくつかの方法がある。

チャクラを開く順番

数字の順番からすると、第1チャクラから行うのが普通のように思える。

しかし第6チャクラ(アージュニャーチャクラ)を先に覚醒させよという理論もある。

第6チャクラは司令塔のようなチャクラであり、これを先に目覚めさせることによって、第1〜3チャクラのような低位のチャクラを目覚めさせたときに精力が高まって暴走してしまうような状況を、うまくコントロールできるようになる。

また、第6チャクラを目覚めさせることによって、過去世と現世を経てたまっている未発現のカルマを滅することができるという説もある。カルマとは物事が「そのようになる」力を生み出す根因なので、そこから脱して、運命を変えていくことができるという可能性を示唆している。チャクラの行法、ヨーガには、解脱という概念も大きく関わっている。

用語辞典:カルマ karman

チャクラの位置に筋収縮を行う

バンダやムドラーなど、ハタヨーガの技法はこの原理を用いていることが多い。

筋収縮を行うことによって、そこには微弱ながら電流が生じる。この電流が、脳や内分泌腺などに特殊な影響を与えると言われる。

また、特に骨盤底筋を収縮することは、仙骨を動かし、脳脊髄液のポンプを作動させる。物質的な動きはわずかではあるが、この脳脊髄液の流れは脳に影響を与える。

背骨の柔軟性が衰えれば、脳の働きも弱まる。脳の不活性部分を働かせるためには、骨盤底筋の動きに加えて、背骨の柔軟性と強さが必要である。これらは現代ヨガのポーズやピラティスなどでも養われる。

チャクラの位置に意識(意志)を集中する

意識が向いた先に、エネルギー(気)は流れる。

意識が向いた先の器官は、よく働き始める。これは普通の生活でも経験することである。

意識が向きすぎて偏りが慢性化すると、肩こりや眼精疲労のような症状として現れる。適切な意識バランスを保てば、各体は適切に働く。

ちなみにこの場合は「意識」というよりは「意志」と呼ぶ場合もあるかもしれない。「意識」は主体で、「意志」はそこから発せられるエネルギーという考え方である。

意志とはすなわち「磁力」であるという考え方もある。

磁力が働けば、同時に電流が流れる。つまり筋肉に電流が流れて動くとき、同時に意志の磁力が働いている。

意志を向ければ、神経叢や内分泌腺や脳に電流が流れ、活性化していなかった部分が働き出す。

特定の心の働きの変化を起こす

チャクラにはそれぞれ、対応する心の働きがあるとされる。

それぞれのチャクラが目覚めることによって、その心の働きに向かうエネルギーが流れ・湧き上がるため、より豊かでエネルギッシュな人生を送ることができるようになる。

しかし皮肉なことに、その心の働きに執着していては、チャクラは目覚めず、そのためのエネルギーは枯渇する一方である。

むしろその執着をやめることで、「向こうから自然にやってくる・湧き上がる」ということが起こる。

たとえば生存に対して執着していると、第1チャクラは目覚めない。第1チャクラからいきなり難しい課題かもしれないが、今生に執着せず、他者を蹴落としたり闘争したりしようとせず、生き延びることに執着しないようになれば、自然と逆に生命力が湧いてくるということである。

このような心の働きの変化が、チャクラを目覚めさせるきっかけとなる。

以下は、一例である。対応関係は以下の限りではないが、いずれにしても何か煩悩を手放すことによって、チャクラが目覚め、その煩悩に対応した力が自然に湧いてくる。

  • 生き延びることに執着しないようにすれば、第1チャクラが目覚め、生命力が湧いてくる。
  • 性・生殖に対して執着しないようにすれば、第2チャクラが目覚め、精力が湧いてくる。
  • 健康に生きようということに執着しないようにすれば、第3チャクラが目覚め、活力が湧いてくる。
  • 偏愛に執着しないようにすれば、第4チャクラが目覚め、愛する心(平等・均一・好悪のない心の境地)が湧いてくる。
  • 自己表現してアピールすることに執着しないようにすれば、第5チャクラが目覚め、表現力が湧いてくる。
  • 全ての本質を観たいということに執着しないようにすれば、第6チャクラが目覚め、全てを見通す力が湧いてくる。
  • 全てを思い通りにしたいということに執着しないようにすれば、第7チャクラが目覚め、神性が湧いてくる。

音やマントラや色など、振動(波)を用いる

物には全て固有振動数があり、特定の周波数の振動があれば共鳴する。

チャクラにもそのような原理が働く可能性がある。その振動数は、人間が聞こえる範囲の音ではなく人間が見える色の範囲ではないかもしれない。

そのため音を用いる場合は、聞こえない範囲の音までも含む、倍音が多く含まれている音がより有効である。

ソルフェジオ周波数とチャクラ

可聴範囲の音としては、ソルフェジオ周波数の音なども用いられる。

  • 第1チャクラ 396Hz
  • 第2チャクラ 417Hz
  • 第3チャクラ 528Hz
  • 第4チャクラ 639Hz
  • 第5チャクラ 741Hz
  • 第6チャクラ 852Hz
  • 第7チャクラ 963Hz

Amazon:ソルフェジオ周波数 音叉セット

音階とチャクラ

音楽を用いたチャクラ瞑想に用いられる、音階とチャクラの対応関係。

  1. ド:ムーラーダーラ
  2. レ:スワディシュターナ
  3. ミ:マニプーラ
  4. ファ:アナーハタ
  5. ソ:ヴィシュッディ
  6. ラ:アナーハタ
  7. シ:ビンドゥ
  8. ド:サハスラーラ

参考:「クンダリニー・タントラ」を読む【49】第3章 12節:チャクラ覚醒の行法一覧と進め方

マントラとチャクラ

特定のコトバがチャクラを刺激する可能性がある。ビージャマントラや、特定の一音がマントラに対応しているという説もある。

ビージャマントラは以下の通り。

  • 第1チャクラ RAM
  • 第2チャクラ VAM
  • 第3チャクラ LAM
  • 第4チャクラ YAM
  • 第5チャクラ HAM
  • 第6チャクラ OM
  • 第7チャクラ OM

サマエル・アウン・ベオール氏の理論では、一音のマントラがチャクラの覚醒に用いられる。氏の理論では、主流の7チャクラとは異なる独自のチャクラが定義されている。

  • 眉間のチャクラ I
  • 喉のチャクラ E
  • 心臓のチャクラ O
  • みぞおち(太陽神経叢)のチャクラ U
  • 肺のチャクラ(左右にある) A
  • 前立腺のチャクラ M
  • クンダリニー覚醒 S

色とチャクラ

色もまた光の振動であり、これらの色をイメージしたり見つめたりすることでチャクラを刺激する可能性がある。

よく用いられる色は以下の通り。

  • 第1チャクラ 赤
  • 第2チャクラ 橙
  • 第3チャクラ 黄
  • 第4チャクラ 緑
  • 第5チャクラ ターコイズ
  • 第6チャクラ 藍
  • 第7チャクラ 紫

クンダリニーを覚醒させる

意志に従って動くエネルギー(気)とは異なる、クンダリニーという微細なエネルギーが存在すると言われる。

用語辞典:クンダリニー(クンダリーニ)

クンダリニーは基本的に意志とは関係なく動こうとするため、扱うには大きな危険が伴う。

クンダリニーは骨盤底にある第1チャクラで3回半とぐろを巻いて眠っている蛇として描かれ、これが覚醒して中央脈管(スシュムナーナディ)を昇っていくことによって、各チャクラを目覚めさせていくと言われる。

この方法によれば、個別のチャクラに集中をして目覚めさせる行法とは異なり、クンダリニーが目覚めれば自動的にチャクラが目覚めるということになる。

クンダリニー覚醒に用いられる技法としては、上述のような筋収縮や意識の集中といったアプローチを第1チャクラに行う行法もあれば、クンダリニーが通る道となるナディを浄化する行法、イメージを用いる行法、あるいはチャクラ行法と同様に特定の心の働きによる行法などがある。

クンダリニーは、条件が整ったり何か衝撃が加わったりすることで意志とは関係なく目覚めてしまう。

そのため目覚める前に、強壮な肉体、ナディを浄化し整った微細な体、穏やかで乱されない強い心などを準備しておく必要がある。準備が整わないうちに目覚めると、クンダリニー症候群と呼ばれる悲惨な状況に陥る。

準備を整え、適切な行法で穏やかに目覚めさせるのが望ましいため、信頼できる師匠に直接指導を受けるのが良いとされる。

適切な行法によって準備を整え、クンダリニーを「飼いならすべし」というフレーズがよく用いられる。

先程の磁力・電流の話の続きになるが、電磁力が発生する原理は、右ねじの法則である。進行方向を向いて右ねじ方向に磁力が流れれば、進行方向へ電流が流れる。

クンダリニーがとぐろを巻いているらせんの方向は「左巻き」と表現されることが多いようであるが、どちらから見た方向なのか指示されていないことが多く、これも迷妄の種である。

とぐろを巻き、らせんのイメージが示唆されているのは、このあたりに鍵があるからであろう。らせんを描くイメージ(意志)をすると、磁力が発生して電流が流れると解釈できる。

正しい方向にイメージをすれば、正しい変化が起こることを感じ取れるはずである。気づきを働かせ、文字情報を鵜呑みにしないように、慎重に進めるべきであろう。

クンダリニーのことやクンダリニーヨーガの技法については以下のページにまとめている。

≫クンダリニーヨーガ(クンダリーニヨガ)の研究まとめ

≫「クンダリニー・タントラ/サティヤナンダ(著)」を読む

参考文献

「Kundalini Tantra 英語版 ペーパーバック」 Swami Satyananda Saraswati (著)

「Kundalini Tantra 英語版 Kindle」 Swami Satyananda Saraswati (著)

「チャクラ」C.W.リードビーター (著), 本山 博 (著), 湯浅 泰雄 (著)

「密教ヨーガ―タントラヨーガの本質と秘法」本山 博 (著)

「光の手 (上)」バーバラ・アン・ブレナン (著), 菅靖彦 (翻訳)

「神智学大要 第1巻  エーテル体」A.E. パウエル (編集), 仲里 誠桔 (翻訳)

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