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神智学大要 第1巻 エーテル体/アーサー・E・パウエル(編) 仲里 誠桔(訳)|書籍紹介

神智学大要 第1巻 エーテル体/アーサー・E・パウエル(編) 仲里 誠桔(訳)|書籍紹介

神智学の入り口、生命が創られ活動する原理について

セルフケアやヨーガの勉強などのために、私が読んできた書籍を紹介していきます。

今回は、「神智学大要 第1巻 エーテル体/アーサー・E・パウエル(編) 仲里 誠桔(訳) 」です(上の写真は旧版の表紙です)(新版も品薄のことが多いようです)。

「神智学大要 第1巻  エーテル体」A.E. パウエル (編集), 仲里 誠桔 (翻訳)

この記事の目次

簡単に言うと、どんな本?

「神智学」と呼ばれる学問の中で、主に神智学協会に関係する人物たちの書籍を編纂した本です。

神智学は、Wikipediaによると下記のような説明がされています。

神智学(しんちがく、英: theosophy)とは、神秘的直観や思弁、幻視、瞑想、啓示などを通じて、神とむすびついた神聖な知識の獲得や高度な認識に達しようとするものである。

神智学協会はインドに本部を置き、ヨーガの技法も多く取り入れているため、その理論にはヨーガと共通するもの・ヨーガの理論を別の切り口で説明したものなどが多数あり、ヨーガを深めようとする人にも参考になる部分が多いです。

神智学に関する本はたくさん出ていますが、この本に始まる全5巻(新版では2巻以降は上下巻あり)の神智学大要は、日本で手に入る中では神智学が体系的によく整理された本であるとされています。

「エーテル体」は、「肉体生命」を成り立たせている微細な体であり、この本ではその機能や構造などについて述べられています。また冒頭部分には、神智学においては宇宙がどのように始まったと考えるか、そしてどのように物質がつくられ、動物がつくられ、人間がつくられたのか、といった理論がまず示されています。

どんな人にオススメ?

ヨーガにおける「微細身(スークシュマ・シャリーラ)」「原因身(カーラナ・シャリーラ)」(用語参考:シャリーラ)、チャクラやクンダリーニといったものに興味がある人には、理解を深めるきっかけになると思います。

また世界の始まりや生命の起源、オーラや霊などに興味のある人にも一つのヒントになるかもしれません。

ただ、とても難解な理論であり、オカルト的な内容になってくるので、よほど心の準備ができていないと読みすすめることはできないかもしれません。

ヨーガの身体観について少し興味が湧いてきた人は、神智学に飛び込むよりもまず私のハタヨーガプラディーピカとゲーランダサンヒターの概説記事あたりから読んでみるのが良いかと思います。

ハタヨーガプラディーピカー概説
ゲーランダサンヒター概説

私個人の読んだ時期・感想

先に書籍紹介を書いた「密教ヨーガ」の著者である本山博氏の本をいろいろ読んで見ようと思い、図書館に行ったところ、同じコーナーにこの本があったのをなんとなく手にとったのがきっかけです。

そのときは、西洋の人の本にもかかわらず、チャクラやクンダリーニといった東洋のヨーガの要素をとても細かく研究しようとしているのにとても驚きました。

そのコーナーはオカルト系の本が並んでいて、本山氏の本はやっぱり他のヨガの本のようにスポーツや健康関連の分類ではないのだなーと改めて思いましたが、それ以来、オカルト関係の本も含めて研究するようになりました。

あやしい本もたくさん見ましたが、偶然最初に出会ったこの本の著者と訳者は、目に見えない世界のことをとても誠実に研究していると感じました。

ただ、本当に難しいので第1巻を読み終わるまでにものすごい時間がかかり、実際に理解するまではさらに時間がかかりましたので、読んでみようという人はかなり長い道のりに足を踏み出すのだという心構えが必要かと思います。すぐに理解できなくても、こういうことを誠実に研究している人たちがいるということを知るだけでも良い刺激になります。

第1巻を読んだ当初に得たものとしては、チャクラの「花弁」に関する構造や、実際にどのようにプラーナが吸収されて流れていくのかといったことの参考になったのが大きいかと思います。人はなぜ天気がいい日は元気なのかといったことや、気で人を治療をするというのはどういうことか、といったことのヒントにもなりました。

この本に書かれていることが「本当かどうか」は現代科学で証明するのが難しいものが多いため、理解するには自分自身の体験が重要になります。禅における只管打坐のように、真理にたどりつくには実践が必要です。

人によっては読んですぐに「やはり世界はそうなっていたのか!」とピンと来る人もいるかもしれませんが、たいていは受け入れがたいものでしょう。鵜呑みにせず、まずは物事の観察眼を磨くためのヒントのひとつとして捉えるのが良いかと思います。

「神智学大要 第1巻 エーテル体」の目次

  • 第一章 あらすじ
  • 第二章 プラーナ(活力)
  • 第三章 力の中枢【チャクラ】
  • 第四章 脾臓中枢
  • 第五章 脊髄基底中枢
  • 第六章 臍中枢
  • 第七章 心臓中枢
  • 第八章 咽喉中枢
  • 第九章 眉間中枢
  • 第十章 頭頂中枢
  • 第十一章 プラーナの排出
  • 第十二章 プラーナの循環体系
  • 第十三章 クンダリニー
  • 第十四章 原子の網
  • 第十五章 誕生
  • 第十六章 死
  • 第十七章 治病
  • 第十八章 メスメリズム(動物磁気)
  • 第十九章 悪念波の防御
  • 第二十章 霊媒
  • 第二十一章 オーラ現象
  • 第二十二章 エーテル体の働き
  • 第二十三章 物体の磁化
  • 第二十四章 エクトプラズム
  • 第二十五章 結び

「神智学大要 第1巻 エーテル体」の購入先

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「神智学大要 第1巻  エーテル体」A.E. パウエル (編集), 仲里 誠桔 (翻訳)

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