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「微細な体」に関するとっかかり話 〜気の体(エーテル体)〜

「微細な体」に関するとっかかり話 〜気の体(エーテル体)〜

気とかプラーナとかエーテル体とか、ATフィールドとか

筋肉に関する話をたくさんまとめてきましたが、ここからはヨーガや仏教などでも出てくる「微細な体」の話なども交えて、自然な体・心の使い方について書いていこうと思います。

だいたい主要な筋肉については、解説と関連するヨガポーズ・ピラティスエクササイズなどを以下にまとめています。

≫機能解剖学事典・動きに関わる筋肉一覧

生きている体と死んでいる体の違い

さて、私達の体はたくさんの筋肉や骨によって支えられ・動いているわけですが、それらをひとつの生物としてまとめているモノは一体なんなのでしょう。

私がそこに興味を持ったきっかけを書いておきます。

空気中にはたーくさんの微生物やカビの胞子やウイルスなどがいるわけですが、たとえば普通に健康な状態の人間や動物の肌にカビの胞子が着地したとしても、カビが根を下ろして生息することはないですね(このへんにウイルス感染に関するヒントもありそうです)。

しかし、死んだとたんに肉体は腐敗を始めて、草も生えるし虫は卵を産み付けるし、すごい勢いで生物としての境界線がなくなって自然に溶け込んでいきます。ということは、生物には、生きている限りなにかしらの防護壁のようなものが取り巻いているのではないかと思ったのです。

この防護壁が、たくさんの細胞や筋肉・骨を一個の生物としてまとめているのでしょう。

生きている体を維持している「エーテル体」

私は最初これを「気の体」と自分で呼んでいましたが、神智学などでは「エーテル体」と呼ばれたりするものがこれにあたり、ヨーガでは「プラーナマヤコーシャ」と呼ぶ体があったり、東洋医学でも「気」の概念がありそのなかでも「営気」「衛気」といった分類もあったり、人間はこういったものをそれぞれ感じ取って、それぞれの文化のなかで表現してきたのだろうと思います。詳しい話はまた改めて書いていきます。

エヴァンゲリオンのATフィールドもこういうものを表現したのでしょう。ATフィールドがなくなると、人間は溶けてしまうという描写がされています。

そして、心身の調子が変わったときは、この「気の体」が変化して、病気になったり元気になったりするのでしょう。本当に「気」が足りなくなった人は、実際に体にカビが生えたりもしますし部分的に腐っていくこともあります。

層をなして重なり合っている「微細身」

私達の体には、こういった「気の体」のような「微細な体」がおそらく「何層か重なって存在している」のだと思います。

肉体だけを、外側からの力でマッサージしても健康が得られないのは、これらの体に意識を向けていないからです。

本当に思い通りに体を動かし、心身ともに健康になり、スポーツの成績を挙げたり、アーサナを深めたりするには、これらの「微細な体」にも意識を向けていく必要があるようです。

ヨーガでも、「微細身」というものがいくつか定義され、「コーシャ」や「シャリーラ」といった言葉で出てきます。それらが重なり合ってそれぞれの働きをしながら、「私」をつくっていると説明されています。

次回は、この「何層か重なっている体」について書いていきます。

続き:人間を機能させている、重なり合ったいくつかの体 〜感覚体・意識体・魂〜

用語:コーシャ
用語:シャリーラ

参考:研究の軌跡_20240909 感覚体(アストラル体)の輪郭と質

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by 高橋陽介

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