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気は意に従う

気は意に従う

意識の持ち方が、生命力や物事の「流れ」を生み出す

人を人の形に保って、活動させている生命力、「気」というものがあると捉えると、いろいろなことに気づきます。

気は意に従う」という原理がヨガや東洋医学の分野でよく用いられます。

人は、「人として生きよう」という意志があるから、そのように気が働いて、生きているのでしょう。

また、なにかに意識を向けると、気はそちらのほうへ流れていきます。

気が足りなくなると、活力がなくなってきます。

なにかに気を向け続けていると、気が出ていっている側は元気がなくなっていきます。

なにか欲しいな〜とか思い続けていると、そちらに気を奪われていってしまいます。

過去のことにとらわれつづけていると、過去に気を奪われてしまい、未来に不安を持ち続けていると、未来に気を奪われてしまって、今を生きる活力が減っていってしまいます。

気を失わないようにするには、外から取り入れたり、適切に流す…とくに「回す」というイメージが重要です。

なにか欲しいものがあったり、気になる人がいたりしたら、自分から気を向けるだけではなく、その気が相手から戻ってくるようにイメージをします。

よく言われている引き寄せの法則というものも、この考え方に近いものだと思います。

とはいえそれで全部思い通りになるというものでもありません。返ってくる気を観察してみると、自分と周りの本質に気づくようになります。

そして執着するべきでないものには、気を留めないようにします。

輪をつくる、回す、ということによって、気はうまく働く性質があるようです。一方通行にしたり、執着して留めたりしないようにします。

ヨガのアーサナや印には、体の中に輪をつくるものがいくつもあります。これらの行法を、形だけ真似るだけでなく、気が流れて回っているイメージもしながら行うと、より活力が湧き上がってきます。

たとえばマリーチアーサナや、アルダバッダパドマパスチモッターナーサナバッダパドマーサナのようなアーサナは、私も最初は難しかったですが、後ろで手をつかめたときに「なにかが開通した」ような感覚がありました。

気の流れは、このように物理的に形を作ったりすると操りやすいですが、形をつくらずに意識を使うだけでも気は流れます。

呼吸と意識を用いて体の中で気を回す小周天などの技法や、ハタヨーガのムドラーの中にもそのようなものがいくつかあります。

瞑想やムドラーをやってみたけれどうまくできない、効果がわからないという人は、形だけ真似しているだけで意識がうまく使えていないかもしれません。

意識の集中は一瞬にして途切れてしまうこともあるでしょう。気は意に従うので、滞ってしまったり、外に散ってしまったり、一瞬にして大きく変化します。集中を保つ練習を続けてみてください。

肉体は、気よりも少し遅れて変化します。

肉体の変化、物質的な変化は、気を保ち続けて待つと、徐々に現れてきます。

気は生命力であり、それが意識に従って動いているのだとしたら、意識の持ち方、向け方などはとても重要だということに気づくでしょう。

たとえば一瞬でも邪な考えを持ったとしたら、それは確実に生命力に影響し、そして他人にも伝わります。

気は意に従う。「このように生きよう」という意志を持ちつづければ、その生き方を表すように気は流れます。

絶え間なく変化する「気」に「気づき」ながら、自分なりに活力にあふれた気のありようを探し、流れをじゃましないように、「気持ちよく」過ごせるようにしていってみてください。

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

高橋陽介

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