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ハタ・ヨーガのシャットカルマ(6つの浄化法)

ハタ・ヨーガのシャットカルマ(6つの浄化法)

ポーズだけでなく、いろいろな方法で「浄化」に取り組んでいた人々

ハタ・ヨーガ・プラディーピカーなどで示されている、シャットカルマについて書いてみます。

シャットは「6」、カルマは「行為」「業」などの意味。

ハタ・ヨーガではアーサナ(ヨガポーズ)が重要視されますが、ポーズをとることの目的には、体を健康にするという以外にも、エネルギーの流れを良くするという意味もあります。

そしてアーサナ以外にも呼吸法や印(ムドラー)など様々な技があり、その中にシャットカルマと呼ばれる一連の浄化法があります。

6つの技法の中には、消化器系などにおける物理的な滞りを取り除くための浄化法や、エネルギー的な滞りもなくしていくような浄化法も含まれています。

アーユルヴェーダにもパンチャカルマ(5つの行)と呼ばれる一連の技法がありますが、これらは別のものです。

日本語訳は下記書籍から引用しました。
≫ヨーガ根本教典/佐保田鶴治

この記事の目次

シャットカルマの内容

  • ダウティ(ダーウティ)
  • ヴァスティ
  • ネティ(ネーティ)
  • トラタカ(トラータカ)
  • ナウリ(ナーウリ)
  • カパラバティ(カパーラバーティ)

この中には、私も毎朝行っている鼻洗浄「ネティ」や、ほとんどのレッスンで冒頭に行っている呼吸法「カパラバティ」も含まれていますので、レッスンを受けられた方はご存知かと思います。

ナウリは、片岡鶴太郎さんが実演されていたので、見たことがある方も多いと思います。

基本的には全て、独学で行うのは危険な場合もあるので、しっかりやり方を教わってから行うようにしましょう(そもそもやりたいと思えない過激なものもありますが…)。

ダウティ(ダーウティ)

2章24節「四指(約七センチ)の幅で十五スパン(約三メートル半)の布切れを師の指示に従って、ゆっくりと呑みこむべし。そして、取り出すべし。これがダーウティとよばれる作法である。」

喉〜食道をキレイにする浄化法で、セキ・ゼンソクなどの様々な病気を治す効果があるといいます。

これはインドで実際に教わりました。布は生理食塩水に浸すので、痛みなどはないのですが、なかなかうまく布を飲み込めません…。

最初は20cmくらい飲み込んで取り出すことから始めて、慣れたらだんだん長く飲み込むようにしていきます。

ヴァスティ

2章26節「ヘソに達する深さの水の中で、コーモンに長さ六指(約十一センチ余り)の竹を四指(七センチ半ほど)までさしこみ、うずくまり、コーモンを引きしめて水を吸いこみ、ナーウリをなして腹の中の水を動かした後に、その水を放出すべし。この洗浄はヴァスティ作法である。」

!?

はい、できませんね。

インドでもこれはやりませんでした。

いわゆる腸内洗浄のようなことを、自分の筋力で、水を吸い上げて・腸の中で回して・排出するというわけです。

ネティ(ネーティ)

2章29節「一ヴィスタティ(約二十二センチ)の長さの、やわらかい、結び目などのないひもを鼻の中へさしこみ、それを口から出すべし。これはシッダ(大師)たちによってネーティとよばれている。」

これは現在スートラ・ネティと呼ばれている方法です。

インドでは細いゴム糸を使って行いました。

慣れれば効果的なのですがこの方法は難しいので、塩水を鼻に通すジャラネティがまずはオススメです。

≫ネティ(ジャラネティ・鼻うがい・鼻洗浄)のやり方

トラタカ(トラータカ)

2章31節「視線を動かさず、心をしずめて、微小な標的を涙が出るまで見つめるべし。この作法はアーチャリヤ(あじゃり、師家)たちによってトラータカとよばれている。」

暗闇で目の高さに60cmほど離れた位置に置いたロウソクの火を見つめる方法がよく用いられます。

インドでは早朝の暗い時間に行っていました。

目をスッキリさせ、眉間の第6チャクラを活性化する行にも用いられます。

ナウリ(ナーウリ)

2章33節「肩を前に曲げて、活発な廻転運動をもって、腹部を左から右へ、右から左へと動かすべし。これはシッダたちによって、ナーウリと名づけられている。」

片岡鶴太郎さんが実演されていた、腹直筋を使って内臓をぐるぐるとマッサージする浄化法です。

難しいですが、段階的に練習していく方法はあります。

女性は行わないほうが良いとされる説もありますが、女性がぐるぐるやっている動画もよく見かけます…。正しいやり方を教わりながら段階的に練習していく中で、もし違和感があるようであれば、やめておきましょう。

カパラバティ(カパーラバーティ)

2章35節「かじ屋の使うふいごのように、すばやく交代する呼吸がカパーラ・バーティといわれるもので、粘液質の過剰からくる疾患を消す。」

この説明だけだと、「バストリカ」と呼ばれる呼吸法との区別がつきづらいですが、現代で一般に行われているカパラバティは、吐く息を強くしてお腹をへこませ、お腹を元に戻すことで空気が入ってくるので「吸う」ことは意識せず「連続して強く吐く」という呼吸法です。

バストリカは吸う方も吐く方も強く連続して行い、現代では格闘家なども行っている「火の呼吸」と呼ばれているものです。

≫カパラバティのやり方

肉体(粗大身)だけでなく、エネルギー体(微細身)もキレイにする

繰り返しになりますが、ハタ・ヨーガは体を整えるだけではなく、エネルギーの流れも整えていくという目的もあります。

心臓の動き・血液の流れ・消化・ホルモン分泌など、体の働きのほとんどは「無意識」によるものです

目に見える・さわれる・意識的にコントロールできる部分というのはほんの一部分であり、無意識の部分をコントロールするためのヒントが、ヨガの技の中にはたくさん含まれていると思います。

シャットカルマはかなり過激な技も含まれるので簡単に手を出すことはできませんが、昔のヨガ実践者たちはこういう技も含めて「浄化」に取り組んでいたのだということを知っておくと、ポーズだけがヨガではないということを知っていくキッカケにもなるかと思います。

≫ハタ・ヨーガ・プラディーピカーの概要・アーサナ一覧

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