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「アステーヤ(不盗)」人の時間を不当に奪わない

「アステーヤ(不盗)」人の時間を不当に奪わない

日常的にやってしまっている「盗み」が世界に歪みを生む

ヨガの8支則の1つ目「ヤマ」の5項目。

アヒンサー 非暴力
サティヤ 正直・誠実
アステーヤ 不盗
ブラフマチャリヤ 梵行
アパリグラハ 不貪

その中にある教えのひとつ、「アステーヤ(不盗)」について。

人のものを盗まないというのは、日本ではほとんどの人が守っていることですが、「時間を盗む」ことに関してはどうでしょうか。

正当な給料や残業代が支払われない、というのはわかりやすい例でしょう。

法律によって規制されてきてはいるようですが、要は経営者がアステーヤの心を持っていれば、成果に対する対価が支払われ、モチベーションを保って働ける人が増えるはずです。

そして、もっと身近に、ひょっとすると日常的にやってしまっている「盗み」があるかもしれません。

長電話で相手を拘束することなども、これにあたります。

余談になるかもしれませんが、IT系のデザイナー・エンジニアには、電話をかけないほうが良いという話がよく出てきますね。

集中して作業しているときに電話をかけてこられると集中が分断されてしまい、結果的に作業が遅れることになってしまいます。

かといって休憩中にも、時間も奪われてしまうので、電話は受けたくないでしょうね。

キリの良い準備の整ったタイミングで確認・返信できるメールやメッセージのほうが、好まれます。

正当な料金を支払わず、値切ったりする行為も、場合によっては「盗み」になります。

サービスや商品によっては、値切られる前提で最初は高い料金を提示してくるものもありますが…これは「サティヤ(誠実)」に反する気がしますね。

いろいろな要素が関係しながら、様々なものの料金が決められている世の中ですが、誠実な心で料金を提示している人に対しては、値切ってはいけません。

誠実さを見抜くには、洞察力も必要ですね。

正当な対価が支払わない場面が増えていくと、人々の間にストレスがたまっていき、結果的に良い世の中ではなくなっていくでしょう。

ただ対価とは、お金ではなくても良いのです。経験、人脈、お金以外にも様々なエネルギーが行き来します。そこでやはり基準となるのは、相手に苦痛を与えない「アヒンサー(非暴力)」ということになります。

≫ヨガの第1支則「ヤマ」を元に、人にも自分にも優しく生きる

≫瞑想は集中力と洞察力を養う

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高橋陽介

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