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体をゆるめる方法を探して1 〜ロルフィング・ツボ押し・整体体操など〜

凝らない体・疲れない体を目指して、根本的に治していくアプローチがいろいろ見つかってきた。

どうやら長年使ってきた体と心の使い方を手放す必要がある。結構勇気のいることだ。

この方向性は本質的だが、目立った効果が出てくるのは遅いもの(だから人々は飽きて目新しいメソッドを探し回ってしまい、結局根本的には変われないことが多い)。

しかし本質的なことも続けつつ、ひとまず今固まっているところをゆるめるために良い方法はないだろうか。

このように「今現れている症状を解決する」と「根本的に治す」をそれぞれ行っていくという考え方は、以降も続いていく。あとで知ることだが、鍼治療などでも「標治法」と「本治法」という名前で、同じ考え方を用いている。

マッサージを受けるというのも一つの方法ではあるが、それでは整骨院に通い続けるのと大して変わらない。できれば自力で解決したい。

体をセルフでゆるめる方法としては、

  • 圧を加えることでゆるめる(セルフマッサージやツボ押しなど)
  • 動いてゆるめる
  • 温めてゆるめる
  • その他(香り、気功、食べ物など)

といった分類で考えていた。

圧を加えることでゆるめる

シンプルにもみほぐすセルフマッサージも良いが、いろんな箇所に行っていると手も疲れてしまう。

ということで、ピンポイントに効く場所だけを刺激する方法として、ツボについて調べ始めてみた。

ツボの効能について調べていくと、どんな病気も治りそうなくらい色々なことが書いてあって、この時点ではほんまかいなと思っていた。

ひとまず有名どころのツボや、自分の症状にあったものが載ってそうな本を一冊買ってみた。

「正しいツボの見つけ方・押し方―立体イラストでツボがわかる!」福辻 鋭記 (監修)

この本の冒頭に出ていた「万能ツボ」と呼んでいるいくつかのツボは、とても効果的だった。ほかにも症状別にいろいろなツボが出ていたが、これらの万能ツボを押しているだけでも、体がゆるむ感じがした。

この時点では経絡はとくに意識していなかった。本来ツボ(経穴)は、経絡にそって存在しているもので、経絡のつながりやその状態を把握した上で施術をするものだが、ツボ単体として押しているだけでも効果は結構あった。

以下はかなり後に読むことになった本だが、増永静人氏や遠藤喨及氏は経絡と経穴について「スジ」と「ツボ」などと表現している。

「スジとツボの健康法―生命のひびき」増永 静人 (著)

動いてゆるめる

さて、ツボを押してそれなりに変化はあったのだが、どこかがゆるむと別の場所にコリが見つかったりして、ぐりぐりやっていても完全にスッキリするわけではない。素人の技ではまだまだだったのかもしれないが。

手技でゆるめるものとしてツボとともに連想したのが「整体」である。整体について調べてみることにした。

整体にはいろいろな流派があることや、「整体師」は国家資格ではないことなどは後で知ることになるが、ひとまずいろいろな症状について端的に対策が書かれていそうな本を選んでみた。

「整体法はこう診るこう手当てする (Medical Life)」井本 邦昭 (著)

整体で使っているような技を、自力でできないものかと思っていたら、この本には「整体体操」が書かれていて、ちょうど良かった。

一番役に立ったのは、「胸骨」という骨について意識できたこと。胸骨は、猫背の姿勢やストレスなどによって固まって下にさがりやすくなり、この歪みがいろいろな症状を引き起こすという。

胸骨をゆるめる整体体操をためしてみたところ、かなりスッキリする感じがあった。

整体以外にも手技療法をいろいろ調べてみたが、その中でも興味を引かれたのは「ロルフィング」である。

オステオパシーやシンインテグレーションなど関連する療法についてもその後調べることになるが、私はロルフィングから入ることになった。

ぐいぐいバキバキするような療法ではなく、とても穏やかなやり方で「リリース」していくらしい。

これがセルフでできたら良さそうだなと思って、ロルフィングの理論に基づいたセルフケアの本を買ってみた。

「ゆるめてリセット ロルフィング教室-1日7分!体を芯からラクにするボディワーク (祥伝社黄金文庫)」安田 登 (著)

ロルファーかつ能楽師でもある安田登氏の本。小さな本だったが、とても役立つ内容が詰まっていた。

もともとヨガの呼吸法に興味があったので、この本が最初に呼吸について扱っていたのも共感が持てた。

筋膜というものがあるということや、大腰筋といったインナーマッスルの話もこのときに初めて知り、解剖学的な興味が高まるきっかけにもなった。

パソコン仕事のときの体や眼の使い方なども応用的に解説してくれている藤本靖氏の本も買ってみたが、こちらもとても実用的だった。

「「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!」藤本 靖 (著)

温めてゆるめる

固まる原因は、「冷え」によるところも大きい。

今でもレッスンの後にはよく「体を冷やさないようにしてくださいね」と行って送り出すが、とにかく冷えは万病の元である。

仕事に集中していると、首肩周りが冷えていて、気づいたらすでにガチガチになっているということも多い。

というわけで、直接的に温めてみよう。

蒸しタオルが良いと聞いたので試してみたが、結構すぐに冷めてしまう。

調べてみたところ、「あずきのチカラ」に行き着いた。

首肩と目、両方使っていた。これで温めながら5分位休憩するだけでも、かなり眼精疲労や肩こりに効く感じがした。

「小林製薬 桐灰 あずきのチカラ 目もと用

「桐灰化学 あずきのチカラ 首肩用 100% あずきの天然蒸気 チンしてくり返し使える」

ただ、目に関しては冷やしたほうがいいのか温めたほうがいいのか、その後しばらく研究することになる。

その他(香り、気功、食べ物など)

その他にも間接的に体をゆるめる方法はたくさん見つかった。

前に書いたアロマも効果的だった。気功の技などもいろいろ出てくるが、この時点ではまだあまり試さなかった。

体を冷やさないためには食べ物も重要だと感じるようになり、家では紅茶を飲むようになった。

アッサムティーが好み。

「サー・トーマス・リプトン紅茶 リーフティー アッサム 220g」

コーヒーは体を冷やすという説もあるが、諸説ありすぎてわからないので、あまり気にせずスタバでよく飲んでいた。

いろいろ調べては試し続けていって、それなりにすべて効果はあったし知識も深まっていったが、根本的に凝らない・疲れない体にはまだ遠かった。

(次)体をゆるめる方法を探して2〜リンパマッサージ・トリガーポイント・ファイテンリング〜

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