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アシュタンガヨガの効果:集中力・筋力・柔軟性、全てをバランスよく高める『動く瞑想』
アシュタンガヨガは、呼吸に合わせてポーズをつないでいく「ヴィンヤサヨガ」と呼ばれるヨガのひとつです。運動量が多く、毎回決まった流れでテンポよく進んでいきます。
具体的なアーサナの順番は、こちらの記事で解説しています。
≫アシュタンガヨガ(ハーフプライマリー)のポーズ内容・順番
≫アシュタンガヨガ(フルプライマリー)のポーズ内容・順番
レベルの異なる6段階のシリーズがあり、一般的なスタジオで60〜75分のクラスで行われているのは最も初歩の「プライマリーシリーズ」を半分に切ったもので「ハーフプライマリー」などと呼ばれます。
決まった流れを繰り返し練習していくと次第に集中力が高まり、順番通り行なっていくことで適切に柔軟性を高めていくことができ(たとえば、股関節を内側に回す→外側に回す→内側に回す…といったようなポーズの順番になっていて、偏りのないように深めていくことができます)、またポーズを数呼吸の間キープすることで体を支えるインナーマッスルが鍛えられていきます。
ポーズができてもできなくても、執着しない
ポーズがうまくとれなくても心乱されることなく、うまくとれても慢心することなく、その瞬間に留まらず進んでいきます。
ポーズは主に5呼吸〜8呼吸キープして、次のポーズへと移ります。ポーズのつなぎ目には太陽礼拝の動きが使われ、流れるようにつないでいきます。
アシュタンガヨガが向いている人
決まった流れを繰り返し練習して深めたい方、順番を追って難しいポーズにチャレンジしていきたい方、テンポよく流れるようなフロー系ヨガが好きな方にオススメです。
運動量は多いですが、太陽礼拝をやったことがあれば初心者の方でもぜひトライしてみてください。
「アシュタンガヨガ」の意味
ヨガには基本となる「八支則」があり、そのことを「アシュタンガ」と言います(アシュト「8」、アンガ「分かれて支える」の意味)。
八支則は禁戒・勧戒・坐法・調気・制感・集中・瞑想・三昧、これらを行っていくことで内観を深めていきます。この修行自体を「アシュタンガヨガ」と呼びます。「八階梯のヨガ」などと呼ばれたりもします。
ただ、たとえば出家して修行している人は一日中時間を使えますが、普通に働いている人はそこまで時間を使えないため、一日のうち短時間でもこの八支則を実践できるように考え出されたのがアシュタンガヴィンヤサヨガで、現代では一般に「アシュタンガヨガ」と呼ぶときは、この「アシュタンガヴィンヤサヨガ」を指します。
周りに合わせられなくても、自分のペースで調節できます
運動量が多いからといって尻込みする必要はありません。つなぎ目の動きを省略して休んだり、難しいポーズは難度を落としたバリエーションを行ったりすることで、自分のペースで調節することができます。
繰り返し行なっていくことで、スムーズにポーズをつなぎ、できるポーズも増えていきます。もちろん体の状態も変わっていくでしょう。
レベルアップしたいけど…できないポーズは無理に行わないこと!
決まった流れになっていてレベル別に分かれているだけに、レベルアップ!次へ次へ!と行きたくなってしまうところですが、できないポーズを飛ばしたり、無理にトライしたりしないことです。
流れの中では、ひとつのポーズにたくさん時間をかけて練習することはできませんが、繰り返し行なっていくことで少しずつ深まってくるはずです。その深まっていく感覚に気づいたら、アシュタンガヨガを続けたくなると思います。
ヨガ初心者でも始められるアシュタンガヨガ
初心者の方には、難しいポーズ数を減らしてペースを落としたりして、徐々にアシュタンガヨガを始めていけるようにしています。
できないポーズがみつかったら、マンツーマンで集中的に教わるのも良いでしょう。
初心者向けのアシュタンガヨガの始め方は、下記の記事を参考にしてみてください。
お近くのスタジオでアシュタンガヨガをしているところがあったら、ぜひ体験してみてください。