梵:प्रण vāyu
英:gas, air, wind…
ヴァーユ(ワーユ)・風・気・エネルギーの流れ。(インド神話)風の神。
プラーナマヤ・コーシャ(生気層)を構成する以下の5種類の気の流れ(パンチャ・ヴァーユ)を示す。パンチャは「5」の意味。
- プラーナ・ヴァーユ
- アパーナ・ヴァーユ
- サマーナ・ヴァーユ
- ウダーナ・ヴァーユ
- ヴィヤーナ(ヴャーナ)・ヴァーユ
5つ全体を表して「プラーナ」あるいは「プラーナ・ヴァーユ」と呼ぶ場合もあり、5つのヴァーユの中にも「プラーナ」が含まれているため、名称を用いる際はどちらを表しているのか注意する必要がある。
プラーナ・ヴァーユ
プラーナは咽頭から横隔膜までのエリアの働きを司る。
呼吸や発声、食道などの筋肉や神経を活性化するエネルギーを供給する。
息を内側へ引き入れるエネルギーとなる。
アパーナ・ヴァーユ
アパーナは臍より下のエリアの働きを司る。
大腸、腎臓、肛門、生殖器にエネルギーを供給する。
体内から不要物を「排出」する働きに関わる。
サマーナ・ヴァーユ
サマーナは心臓と臍の間のエリアの働きを司る。
消化器系(肝臓、腸、膵臓、胃などの分泌)、心臓、循環器系の働きにエネルギーを供給し、栄養の同化・分配をコントロールする。
ウダーナ・ヴァーユ
ウダーナは首より上のエリアの働きを司る。
感覚器官(目、鼻、耳)、思考、外界の知覚に関わる働きを活性化する。
また四肢(筋肉、靭帯、神経、関節)を活性化・連携し、直立姿勢を保つことを担う。
ヴィヤーナ(ヴャーナ)・ヴァーユ
ヴィヤーナ(ヴャーナ)は全体を包んでいる。全ての動きや他のプラーナヴァーユの働きをコントロールしている。
また、他のヴァーユのための予備のエネルギーともなる。
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