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研究の軌跡_20230208

眼球の動きと、脳の働きには密接な関係がある。

「眼は脳の一部である」などとも言われる。

私が一番そこに関心を抱いたのは、レム睡眠というものがきっかけかもしれない。

REM睡眠、Rapid Eye Movement。

なぜ人間は眠っている間に、眼を瞑っているのに、眼球を急速に動かしているのか。

レム睡眠時には、夢を見ている。脳波は、シータ波(4〜7Hz)が優勢になっているようで、これは瞑想時やまどろみ状態・変性意識状態の脳波も同じようだ。普段使っていなかった脳の部分が使われているということであろう。

瞑想時に用いられるヨーガの技法にも、眉間を凝視するシャーンバヴィ・ムドラー、鼻先を凝視するナサグライ・ドリシュティなどがある。

瞑目する場合も、ただ瞑目するだけではなく「瞑った眼をどのように使っているか」が瞑想における重要な要素の一つとなる。

瞑想時には半眼を用いるべしという考え方もある。坐禅においては半眼で斜め前方をぼんやりみつめる。

ではレム睡眠のように急速に眼球を動かせば瞑想状態に入れるのかというと、そう簡単なものでもないようである。自発的に・自律神経的に・潜在意識的に起こる動きと、恣意的に・顕在意識的に起こそうとする動きは、同じように見えて全く異なる効果を持っていることがある。

また、眼球は3次元的に動くので、単に平面的な方向だけで考えていては不十分な感覚がある。物理的に向けることはできないが、意識の次元では「後方を見る」という場合も含まれ、焦点をあわせるポイントは「球」のような座標上にあるというイメージである。

チャクラへの集中なども、たとえば骨盤底に意識を集中するというのが難しい場合、「骨盤底を見るように意識する」としたらうまくいく場合もある。人間はとにかく視覚優位なことが多いので、それをうまく意識のコントロールに用いることもできる。

眼球の動きと意識と脳の関係性、このあたりの研究を少しずつまとめていこうと思う。

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