研究の軌跡 目次へ 初めての方/目的別MENU

研究の軌跡_20230719 冷えた場所から暑い場所へ出たときに感じる異様な「汗」の正体

クーラーのガンガンに効いた場所から、暑いところへ出たときに、すこし時間をおいて胸やお腹周りに異様な「汗」が出てくる。

人それぞれ、同じような条件で特定の場所に「汗」が出てくることがあると思われる。

タオルでふいてもふいても、ぬれている。

しかし、その「汗」はサラサラなので、ふいたタオルはあまり汚れないし臭いもほとんどない。

これは一体なんなのだろう?と長年思っていた。

その正体がわかったのは、その箇所を触ってみたときに異様に「冷えていた」ことである。

これは、「汗」ではなくて、「結露」か!

冷たいものを飲んだあとは胃の周りを触ってみるとしばらく冷えているし、湯船につかったときに胸周りがとても冷えていたことに気づく。

想像以上に、我々の体は冷えているし、体のほとんどは水でできているので保温性があり、しばらく「保冷」されているので、暑い場所に出て少し時間がたったあと、体の表面で「結露」が起こるのであろう。

結露した水は当然サラサラしているし、ふきとっても汚れや臭いはほとんどないはずである。

それでは、どのように対策したら良いのだろうか。

まずはなるべく冷やしすぎないこと、そして冷えてしまったらうまく温めることであろう。

冷たいものを飲みすぎない・食べすぎないことで、胃の周辺の結露は防げる。

胸が冷えているのは、冷たいクーラーの空気を吸いすぎて肺の周辺が冷えているためなので、これを防ぐのはなかなか難しい。

このあたりは呼吸法で解決できそうである。特に、止息(クンバカ)が重要な鍵となりそうである。

一度冷え切ってしまっても、止息をうまく用いれば、血圧などもコントロールして体温を上げることができる。

あとは、シンプルに摩擦したり手を当てたりして温めるのも有効であろう。

暑い季節、反射的に冷たいものを求めたり、思い込みで短絡的な対策をしたりせず、いま自分の体に何が起こっているのか、ありのまま見極め、最適なセルフケアをみつけたいものである。

研究の軌跡 目次へもどる

サイト内検索

コラムを探すページへ