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研究の軌跡_20231026_2 情報過多の弊害、粗探しばかりする人々

現代にはあまりにも情報が多すぎて、人々は粗探しばかりしている。

要らない情報を切り捨て、自分が持っている知識が正しいと主張するために、言葉尻をつかんで否定しようとする。

もし情報が少ない状況だとしたら、つまらない粗探しをするのではなく、貴重な情報から「少しでもヒントを得よう」という態度になる。

ほとんどの人が、とにかく余分なものを切り捨て大量消費していくという態度で情報に接している。

大量消費によって自分はたくさん情報を調べてきた・十分経験してきたのだといった「傲慢」も培われ、それもまた正しい気づきの邪魔をする。ただの幻への執着である。

 

私は性根が世話焼きなのか、教え始めた最初のころはとくに、「お金をいただいてレッスンをしているのだから、なるべく良い情報をたくさん得ていただきたい」と思ってたくさんしゃべっていたが、最近はなるべく情報を絞り込んで伝えるようにしている。

期待値を上回りすぎないように、その人に合ったやり方で、情報を伝えたり伝えなかったり、うまいことやらねばならぬ。

「少しでもヒントを得よう」という心構えで来てくれれば、最高の(私が伝えられる限りの)ヒントを得てもらえると思うが、なかなかそういう心構えまではコントロールできないし、それは自発的に生まれるべきものだ。

課題に気づき、自分から変わりたいと思わなければ、なかなかそうはならない。だからまずは気づきを磨くことであろう。

 

情報を遮断して、通常の五感で得られる知覚をシャットアウトしたとき、霊的な気づきが働き始める。

その仕組みに気づいて、この情報過多の世の中でそれをする勇気がある人が、どれだけいるだろうか。試されている。

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