「やせたい、けど食べたい」という人が多い。
矛盾するような意志が渦巻く。
しかしそれらは矛盾しているわけではなく、共存している。
より強い意志が、具現化する。
最も強く、無意識的に働いている意志が、「今のままで良い」という意志である。
それが肉体においてはホメオスタシス(恒常性維持反応)として具現化する。
しかしそれは、「常に変化するべし」という自然の流れには反している。
そのために人はしばしば苦しむ。
そこから脱するには、「今のままで良い」という意志よりも、「変化を楽しむ」「自然に委ねる」といった自然に適った意志を強くする必要がある。
肉体の全原子が、霧散しても構わない。
一片の執着も無い。
一瞬たりとも、「留まりたい」と思わない。
肉体や、私のものであると錯覚していた全てが、霧のように、自然の中へ溶けてゆくイメージをする。