背骨を伸ばすための筋肉は無い。
筋肉は、意志の力ではただ縮むだけである。
ということは、全部の筋肉が均等に脱力できていれば、背骨は一番伸びる。
つまり、意志の力が働いていなければ、背骨は一番伸びる。
しかし、意志の力を全部抜いてしまう前に、一番伸びた状態の骨の配置になっていなくてはならない。
そうでなければ重力が働いている環境下では、体は倒れてしまう。
一斉に抜くのは難しいが、部分ごとに抜いていくのでは結果的に最適な位置にはたどり着けない。
全体を観ながら、徐々に抜いていくのが良いかもしれない。
一番伸びた状態は、意志の力を使って作ることもできる。一番伸びた状態をつくってから、徐々に抜いていくのが現実的か。
しかしそれも難しいと思う人も多い。邪魔をしているのは、余計な力みや癖などである。
良い姿勢をつくろうとする意志を強めるよりも、呼吸も活用しながら、うまく脱力していくことを学んでいくのが良いかもしれない。
そして顕在意識が鎮まった瞑想状態では、背骨は一番伸びていなくてはならないということになる。
そうでなければ、瞑想に入った瞬間に体が倒れて、せっかく変性意識状態に入ったのにすぐに覚めてしまうどころか、下手に倒れると怪我をしてしまう。
2024.5.1 
