サティヤナンダ氏のクンダリニー・タントラを読んでいく中で、クンダリニーを扱っている科学者の名前として出てきた、イツァク・ベントフ氏の本「ベントフ氏の超意識の物理学入門」を読んでみた。
Amazonの評価は低く、またあまり知られていない印象だったが、とても良い。
物理学者として、超意識やスピリチュアル的なことを独自の視点でわかりやすく説明している。
私は大学では物理学を学んでいたので、よりすんなり読むことができるが、一般の人にも比較的読みやすいように書かれていると思う。
この人の授業を受けてみたいと思うような、そんな軽妙な語り口である。イラストもなんだか全体的にやわらかい感じで、堅苦しい雰囲気ではない。
根拠を示さずに断定しているところも結構あったりして、つっこみどころがないわけではない。
彼が直感知で得たものも多くあるのだと思う。そういうものは、言葉で説明しようとしても混乱を招くだけである。
だからこそ、高次の情報を得ようとするときは、高次の気づきが必要である。
宇宙の成り立ちに関する解釈や、クンダリニーに関する解釈も書かれている。
ブラックホールとホワイトホールの構造や、宇宙の創造から時間と空間が生まれたことなどについて、独自の視点から解説されているが、全体的に腑に落ちることが多く、とても参考になった。
ヨーガにも通じるインド哲学の世界観と対比させて読んでみるのも興味深い。
神智学の人々や西洋魔術の人々なども含めて、こういった西洋の方が、クンダリニーのようなヨーガの要素を取り入れて議論を展開していることは、日本ではあまり知られていないようだ。
日本人の立場としては、よりニュートラルな感覚で、西洋とインドや中国などの哲学や身体論を研究し、うまく統合していきたいものである。
Amazon:ベントフ氏の超意識の物理学入門/イツァク・ベントフ(著)
