気(生命エネルギー)は意に従う。
呼吸を使って、気をコントロールする練習はよく行われるが、呼吸と気を連動させないこともできる。
私は知識による思い込みで、吸う息で気は上へあがり、吐く息で下へさがる、というようにいつも行っていた。
しかし、吸う息で上にあがり、吐く息でも上にあがるようにイメージしてみると、気持ち良いと感じることがあった。
呼吸は、気をコントロールするための基礎にもなるが、それは単に基礎であって、気を認識することができるようになったら、呼吸とは関係なくコントロールすることもできるようである。
そして、どのように気を活用するのかといえば、やはりそれは「気持ち良い」ようにするというのが重要である。
その時の状態によって、どのように気を置いたり流したりすれば気持ち良いのは異なる。
ひとつのやり方を学んだからといって執着せず、自分の感覚を磨き、それに従って実験してみるのも重要である。
吸う息で上にあがり、吐く息でも上にあがるようにやっていたら、頭皮がやわらかくなって頭の働きが変わるような気がした。しかしそれを繰り返し続けていたら、また偏ってしまうのだろう。
バランスは常に変化している。ひとつの方向に執着していれば偏る。
結局のところ、なにも方向づけをせず、全てを委ねてリラックスする状態をつくることが、バランスをとる最適な方法のひとつなのであろう。
意識して行うのであれば、たまに真逆のことをしてみる。それによって、偏っていたことに気づく。