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肩甲挙筋の特徴
肩甲挙筋は、首の後部側面の深層に位置する筋肉で、僧帽筋とともに肩甲骨の挙上を主に行う。
寒いときやストレスがかかったときなどに力が入りやすく、首コリや肩コリの原因となる筋肉の一つである。
ヨガでは肩をすくめる動きは少なく、むしろ肩甲挙筋に力が入ってしまって肩がすくんでしまうのを防ぐということに意識を向けることが多い。
とくにチャトランガダンダーサナ、プランクポーズ、アップドッグのようなポーズにおいて、「肩をすくめないように」「首を長くする」といったインストラクションがよく用いられる。
強化・ストレッチするためのエクササイズとしてはピラティスのエレベーション&デプレッションなどが有効である。
肩甲挙筋の主な働き
- 肩甲骨の挙上
- 肩甲骨の下方回旋
肩甲挙筋の主な拮抗筋
肩甲骨の下制
- 僧帽筋(下部)
- 小胸筋
肩甲骨の上方回旋
- 僧帽筋
- 前鋸筋(下部)
肩甲挙筋の主な協働筋
肩甲骨の挙上
- 僧帽筋(上部)
- 肩甲挙筋
- 大菱形筋
- 小菱形筋
肩甲骨の下方回旋
- 大菱形筋
- 小菱形筋
- 小胸筋
- 前鋸筋(上部)
- 肩甲挙筋
肩甲挙筋の起始・停止
起始
第1〜4頚椎の横突起の後結節
停止
肩甲骨の上角・内側縁上部
肩甲挙筋を鍛えるヨガポーズ・エクササイズ例
- エレベーション&デプレッション(ピラティス)
仰向けのニュートラルポジションから、他の部分が動かないように、肩をすくめる動きとなで肩方向への動きを繰り返す。 - 肩をすくめる動き
肩甲挙筋をストレッチするヨガポーズ・エクササイズ例
- エレベーション&デプレッション(ピラティス)
- なで肩方向へ肩を下げる動き