ピラティスの基本姿勢、ニュートラルポジション。
両膝を立てて仰向けになります。
呼吸は胸式呼吸。吸う息は鼻から、吐く息は鼻でも口でも構いません。
足の間と膝の間は、こぶし一個分、坐骨幅。
最大のポイントは、背骨の自然なカーブです。
骨盤の向きは、腰の前側についているゴリゴリっとした両側の骨と、恥骨を結んだ三角形を使って整えます。
この三角形が、常に水平になっている状態にします。
色々な動きをしても、その三角形の上にペットボトルが置いてあって倒さないようにするようにイメージして、平らに保ちます。
そのとき、腰の下に手を入れてみて、楽に手のひらが通ってしまうようであれば、腰が反りすぎている状態です。
手がギリギリ通り抜けない(途中まで通る)くらいのスキマ「マウスホール(ねずみが通り抜ける穴)」が空いている状態が、自然な腰のカーブです。
全くスキマがない場合は、骨盤が後傾すぎているかもしれませんので、もう一度先ほどの三角形が平らになっているか確かめてみましょう。
もし腰が反りすぎているようであれば、肋骨の一番下を閉じるように腹横筋(横に走っている腹筋)を使います。
それによって、みぞおちの部分が少し床に近づき、腰の反りがなくなっていきます。
最後に、首の自然なカーブを作るため、鼻先をまっすぐ天井へ向けます。
あごを引きすぎたり上げ過ぎたりしないようにしましょう。
膝が曲がっている以外は、
ヨガのターダアーサナの体幹の作り方とほぼ同じです。
ピラティスの仰向けのポーズはこの基本姿勢から動いていきますが、
三角形を水平にし・肋骨の一番下を閉じる、ということを維持しておくことで、
強い体幹を作ることができ、さらに腰を保護することができます。