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研究の軌跡_20240130 眼球の動きの持つ意味

眼球の動きの偏り

心身はどこからでも崩れ、どこからでも整う。

多くの人が、一番意識を偏らせているのは目であろう。

ひとつの方向、決まった距離のものを、中心視野だけを用いて見つめている時間がとても長い。

眼球はほとんど動いていないし、ピント調整もしていないし、瞬きも少ない。

たいていは利き目を使って見ているので、左右の偏りも生じる。

どうやら眼球の偏りは、心身の偏りに大きく影響しているようだ。

また、乱視にも大きく影響しているようである。各方向へ眼球をしっかり動かすようにストレッチすると、乱視が改善することがある。

眼球の動きと脳の働き・夢

眼球は脳の働きに大きく関わっている。そもそも「眼球は脳の一部である」というような考え方もある。視神経や視細胞をよく観察するとたしかに、ただの感覚器官とはいえないような可能性を感じる構造になっている。

思い出したり、計算したり、想像力を働かせたりするとき、それぞれ眼球は異なった方向を向こうとする。

夢を見ているときはREM(Rapid Eye Movement)睡眠と呼ばれるように眼球が激しく動いている。記憶の整理だけでなく、夢には多くの意味がある。

いろいろな夢があるが、明晰夢(いくつかの次元があるが)を見ているときは特に、起きているときに使っていない脳の部分が明らかに使われている。

眼球の反射区

眼球の中にも反射区があり、内臓などと関係している。

眼球の様子をみて、内臓の診断もすることもできる。

眼球の反射区については沖正弘氏の本に詳しく書かれている。

参考:「目がよくなる本」 沖正弘 (著)

反射区はすなわち、全身の偏りが現れる場所でもあり、全身を整えるキーになる場所でもある。

足や手や頭蓋骨などの反射区も、歪みの現れであり整えるキーでもある。

中心視野と周辺視野

左右の目を偏りなく使い、中心視野と周辺視野を両方使えているのが自然な状態である。

周辺視野は、オーラ視などにも用いられる。オーラを見る方法について言及されるときはたいてい「ぼーっと輪郭を眺める」という表現が用いられる。

スマホの小さい画面を凝視して中心視野ばかりを使っている現代人は、周辺視野・桿体細胞の持つ能力をほとんど使えていない。

眼球の動きだけを頼りとする人々

多くの人が酷使して固まっている眼球であるが、筋肉がマヒしていく病気の人々にとっては、眼球は最後に動かせる場所となることが多いようである。

スティーヴン・ホーキング博士は体をほとんど動かせなかったがアイトラッカーを使って意思表示をしていた。

筋ジストロフィーで亡くなった私の従兄弟も、最後のころは目と手だけを動かしていたようだった。私も小さい頃だったので詳しくは聞いたりできなかったが。

眼球の動きを用いたヨーガの技法

使われていなかった脳の部分を呼び覚ますために、眼球を特定の方向へむけたり特定のものを凝視したりする技法は、ヨーガの中にもよく出てくる。

眉間を凝視するシャーンバヴィームドラー、ろうそくを凝視するトラータカ、鼻先を凝視するナシカグラ・ドリシュティなど、チャクラ覚醒に用いられる重要な行法として登場する。

これらを研究していくことは、視力回復につながるだけでなく、脳の能力を引き出す上でも有効であると思われる。

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