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初心にかえってヨガにふれるため、母校に顔を出す

瞑想についていろいろ調べていった末に、やはりヨーガのシステムはよくできていると改めて思った。

ヨガに正しく出会って、正しく実践すれば、いろいろなことが解決できる気がする。自分に合わないヨガに出会ってしまって「ヨガはちょっともういいや…」と思ってしまうともったいない。

オフィスヨガのような大人数レッスンの場では特に、うまく入り口を作って、自分に合ったヨガを選んで深めていけるようにしてあげたい。

では私はどうやってヨガに出会って深めてきただろうか。

宮古島の母校の講座にはほぼ毎年顔を出しにいっていたが、毎回初心を思い出す。

今回も西日本を数か所周って、ヨガ仲間と会ったりしたあとに宮古島へ向かう旅をした。

キラキラと爽やかな人々がヨガを学んでいる。ベースになっているのはエクササイズ中心の現代ヨガではあるが、そこにはヨーガ哲学が垣間見える。

いろいろな年齢・職種の人々がヨガを学んでいる。レッスンの練習ではそれぞれのヨガを表現していた。純粋な気持ちで表現するヨガはとても誠実で愛情が感じられる。純粋な心を惑わす様々な波に、飲まれないようにしたいものだ。

さてディレクターの先生に、これまでの研究について話してみると、立川武蔵氏の本を紹介してくれた。

「ヨーガの哲学 (講談社学術文庫)」立川 武蔵 (著)

ヨーガとは結局起源の歴史もよくわからないことが多いのだが、立川武蔵氏はいろいろな資料を元にとても学者的なまとめ方をしてくれている。この本は、私の中でバラバラとしていたいろいろなヨーガの知識を整理するのに役に立った。

これまでは、実践者の本をよく読んできたのだが、歴史を紐解いていくにはこういった学者的な見方もとても重要だ。自分も実践するが、盲信せず客観的に分析もする、そのバランスは今も意識し続けている。

ヨーガとはなんのためにやるのかということを、立川氏は「精神的至福」のためであるとまとめている。そして「聖なるもの」と「俗なるもの」という言葉をよく用いて、一元論と二元論の説明などを丁寧にしてくれている。ヨーガの中にも一元論を元にしているものと二元論を元にしているものがある。

また、ヨーガとインドの宗教の関係性については下記の本でざっと把握することができた。

「はじめてのインド哲学 (講談社現代新書)」立川 武蔵 (著)

仏教についても初期のころの歴史はあまり詳しく知らなかったのだが、ヒンドゥー教との関係性なども含めて少しずつ分かってきた。

この時点ではそれ以上は深めなかったが、後に密教については詳しく調べていくことになる。

 

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