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長母趾屈筋の特徴
長母趾屈筋は、主に足の親指(母趾)を曲げる働きと、足首を伸ばす働き(底屈)をもつ筋肉。
日常生活やヨガポーズなどにおいては、立位で足裏のバランスをとる際に重要となる。
足の親指は他の4本の指と異なり、単独で曲げ伸ばしをするための筋肉がある。そのため、親指だけ独立して動かせるようにしておくと、バランスをとる際や急な方向転換をするときなどに有効となる。
母趾屈筋という名前のため足裏あたりにあると思いがちだが、ふくらはぎの上の方からヒラメ筋の深層を通って親指の裏側まで長く伸びている。
筋腹が下のほう(アキレス腱に近い側)にあり、また深層に位置するので、マッサージする際はコツが必要である。足首の向きには人それぞれかなり癖があり、この筋肉も関わっている場合が多い。ふくらはぎの筋肉群は固まりやすく、浅層・深層ともにしっかりとマッサージしておくと良い。
長母趾屈筋の主な働き
- 母趾の屈曲
- 足関節の底屈
- 足関節の内反
- 足関節の内転
長母趾屈筋の主な拮抗筋
母趾の伸展の主動筋
- 長母趾伸筋
- 短母趾伸筋
足関節の背屈の主動筋
- 前脛骨筋
- 長趾伸筋
- 長母趾伸筋
- 第三腓骨筋
足関節の外反の主動筋
- 長腓骨筋
- 短腓骨筋
- 第三腓骨筋
足関節の外転の主動筋
- 長腓骨筋
- 短腓骨筋
長母趾屈筋の主な協働筋
母趾の屈曲
- 長母趾屈筋
- 短母趾屈筋
- 母趾外転筋
足関節の底屈
- 腓腹筋
- ヒラメ筋
- 長腓骨筋
- 足底筋
- 長趾屈筋
- 長母趾屈筋
- 後脛骨筋
- 短腓骨筋
足関節の内反
- 後脛骨筋
- 長母趾屈筋
- 長趾屈筋
- 前脛骨筋
足関節の内転
- 後脛骨筋
- 長趾屈筋
- 長母趾屈筋
長母趾屈筋の起始・停止
起始
腓骨後面の下方2/3、下腿骨間膜の下部、筋間中隔
停止
母趾の末節骨底
長母趾屈筋を鍛えるヨガポーズ・エクササイズ例
立位でバランスをとる
長母趾屈筋をストレッチするヨガポーズ・エクササイズ例
- パワンムクターサナ1
- 足指のグーチョキパー運動
- ジャーヌシルシャーサナC