梵:भुजङ्ग bhujaṅga
英:serpent, snake
日:ヘビ
ブジャンガの意味
ブジャンガとは、「ヘビ(蛇)」などの意味の言葉。
蛇の持つ意義
蛇は、インドにおいてはクンダリニー・シャクティのように創造的なエネルギーとして扱われる重要な象徴である。
キリスト教においては、原罪へと人間を導いた「悪魔の化身」や「サタン」の象徴としても扱われるが、人々の毒を癒やした青銅の蛇として「不死」「治癒」の象徴としても登場する。
アーサナ名としてのブジャンガ
腹臥位の後屈ポーズであるブジャンガーサナは「コブラのポーズ」として知られる。ハタヨーガの教典、ハタヨーガプラディーピカーには含まれていないが、ゲーランダサンヒターの32種のアーサナには含まれていて、比較的歴史のあるアーサナである。
ティリャカ・ブジャンガーサナ(ねじったコブラのポーズ)のようなバリエーションもある。
ムドラー名としてのブジャンガ
ゲーランダサンヒターのムドラーには、ブジャンギニー・ムドラー(蛇のムドラー)が含まれている。
3.92節「顔(または口)をいくらか前につき出して、空気を食道を通じて飲みこむべし。これがブジャンギニー・ムドラーであって、老と死を無くする。」
現代のクンダリニーヨーガではあまり行なわれていないが、やり方としてはカーキー・ムドラー(カラスのムドラー)に近い。効果としては不老不死が示されている。
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