身体の働きは、意識の持ち方や心の状態によって変わることがわかってきた。
この時点では「意識」とか「心」とかいった漠然とした分け方で捉えていたが、心の働きに関してもっと明確に分類できるようになっていったのは、これよりかなり後のことである。
さて、このころの健康課題として、睡眠の質について少し注目し始めていた。
ヨガの呼吸法によって心が落ち着いて、すぐに寝入ることができるという効果は実感していたので、心の働きに関わる健康法をいろいろ探すようになっていた。
その中で注目したのがアロマオイル。
鼻で感じた香りは脳に伝わり、比較的すぐに心身に影響が現れる。
リラックスしたいとき、集中したいとき、といった目的別に、適した香りがありそうだなというのはなんとなく知っていたが、いろいろ調べていくにつれて、血行を促進して体を温めたりといった香りもあることを知った。
オイルはもっぱらディフューザーで使っていたが、血行を促進する系のものはキャリアオイルと混ぜて首肩をマッサージする使い方も後々試すようになった。
最初に使い始めたのは、無印良品のアロマディフューザーと、セットでついていた2つのブレンドオイル。リラックスとウェイクアップといったようなコンセプトだったと思う。
しばらくこれらの2つのオイルを使いつつ、他にもいろいろ試してみようと思って、ハンズなどで売っているオイルをくんくんしながら試していた。
たしかラベンダー、スイートオレンジ、イランイラン、ティーツリー、ユーカリラディアータ、シダーウッドあたりをよく初期のころに買っていた。
寝る前にラベンダー、鼻の通りが悪いときにユーカリ、空気が淀んでいるときにティーツリー、といったところが定番になっていた。
Amazonの購入履歴によれば、12月にジンジャー、ローズマリー、ジュニパーを買ったらしい。寒い季節、体を温める・血行を良くする、という効果をねらっていたのだろう。
キャリアオイルとしては、主にホホバオイル、たまにココナッツオイル(体を冷やす用途、アーユルヴェーダ的にはピッタを下げる)を使っていた。
GAIAのエッセンシャルオイルをよく使っていたので、最初のキャリアオイルにはGAIAのを選んだけれど、ちょっと塗るにはプッシュ式のボトルのほうが使いやすい。
なんとなく香りの系統がわかってきたので、その次は柑橘系のバリエーションとしてベルガモット、リラックス系でベンゾイン、花系でゼラニウム、などを試していた。
鼻の通りがよくなって空気も浄化してくれるユーカリは、マスクにも少しつけたりして、一番よく使っていた。
ユーカリにもいくつかバリエーションがあって、グロブルスとシトリオドラも試してみたが、香りとしてはラディアータが一番好み。
そんな知識が増えていったけれど、友人に話すとやはり、「女子か!」と突っ込まれるわけで。