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グルジェフ、ユクテスワについて調べる

神秘学について調べていくと、ウスペンスキー氏の本に出会った。

ウスペンスキーという人物も知らなかったし、表紙からも題名からもさっぱりなんの本か分からなかったが、なんとなく気になって調べてみることにした。

どうやら彼の師匠であるグルジェフという人物が有名なようだ。

ウスペンスキー氏はいろいろあった末に師匠とは決別したらしい。

興味のある人物に出会ったとき、その師匠のことも知りたくなるもの。ヨガナンダ氏を最初に知ったときにもそれは思った。

ヨガナンダ氏の「あるヨギの自叙伝」には様々な聖者が出てくるが、彼はその人々には師事せず、たったひとりの師匠であるユクテスワ氏に出会うまで機会を待つことになる。

たしかにユクテスワ氏は数々の聖者に比べてもスゴい人物だたようだ。

ユクテスワ氏も著作を残していて、「聖なる科学」が日本語化されている。

この本を読んだのは、ヨガナンダ氏の本を読んだときよりもかなり後になる。 神智学などを知ってから読んだので、共通点がかなりあることがわかり、しかも難解な事柄についてとてもわかりやすく書かれていた。

あるヨギの自叙伝とちがって薄い本なので、さらっと読めてオススメである。序盤は神智学的な小難しい話が多いが、後半では具体的な行法に関するアドバイスが書かれており、8支則のことなどもユクテスワ氏なりの解釈で簡潔に解説されている。

さてウスペンスキーとグルジェフ、今回は師匠と弟子を同時に知ることができたので、どちらを調べていこうか。

どうも決別した経緯などをみると、ウスペンスキーがグルジェフの深遠な智を理解できなかったので決別した、というように説明されることが多いようだ。真実はどうなのかわからないが、それならばまずグルジェフについて調べてみよう。

グルジェフの代表作は、下記の本のようだ。

少し読み始めてみたが、同じように神秘を扱っているブラヴァツキー氏らの文章よりも読みやすく、内容もなかなか興味深い。神智学と同じようなものを扱っているが、若干表現が異なるところもあるようだ。ただこの本は1300ページくらいの分量があるらしいので、いったんやめておいて、講話録が出されているようなので読んでみることにした。

ウスペンスキーなど彼の学院で学んでいた人々との関係性なども少し見えてきて、神秘的なことをどのように人に教えるかというところで彼のやり方はとても参考になった。

彼の思想の中で印象的だったのは、まず「人間は機械的である」と断言しているところである。ほとんどの状況下において、人間はいままで築いてきたパターンに応じて機械的に反応する。これは私もよく言っている「心の癖」にあたりそうである。癖に支配されているうちは、人間はまるで機械のようであり、そしてそれに気づいてすらいない。

そして、「私」の中には複数の自分がいて、それぞれ「体」「心」「頭」という複数の「センター」を持ち、べつべつの生活を行っていると定義する。これは神智学的には「肉体&エーテル体」「アストラル体」「メンタル体」に近い考え方のようだ。それらのセンターを同時に用いるべしという。アリスベイリー氏らの言うような、「魂のもとに各体を整列させる」という考え方にも近い。

大多数の人間は、頭ではこれをやったほうがいいとわかっていても、肉体はついつい別のことをやってしまう、ということの繰り返しである。そういったバラバラの状態ではなく、魂のもとに統合された自分として振る舞うのが良い。

グルジェフはそういったことに気づくための具体的な「ワーク」をいろいろと考案している。これらがとても興味深い。

たとえば「ストップ・エクササイズ」は、日常の様々な動作をしている中で、突然「ストップ」をかける。そうすると、人は静止することに全く慣れていない姿勢で止まらされることになる。慣れていない姿勢でも、なるべく力を使わず緊張せずに姿勢がとれるようにする練習になる。これは私もよくヴィンヤサヨガで「勢いを使わず、どのタイミングでも止まれるようにする」ということを言っているので、共感するものがあった。

そして彼は、「人間が変わるためには独力では無理だ」と言い切っている。たしかにストップエクササイズにしても、だれか他人の合図がなければ行えない。自分の癖に気づくためには、外部の力が必要なのだと言っている。これに関しては、どこまでを独力というのかにもよるかもしれない。内側からのメッセージというものもあるかもしれないが、いずれにしても自分を客観的に観る別の存在が必要になるのかもしれない。

グルジェフの思想やワークはとても洗練されたもので、表現方法としてとても参考になった。内容自体は、やはり他の教えと共通しているように思えた。

(次)引き続き、精度を高めていく

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