梵:दैव daiva
英:fate, chance…
運命、偶然、ダイヴァ。
地球は太陽を中心に公転しており、太陽系全体も宇宙大中心(ヴィシュヌ・ナービ)を中心に公転しているという考えの元に、大中心からの距離が最も近づくときに人間の精神性が最も高まり、遠ざかるにつれて人間は微細なものへの気づきを失い、最も遠いときに完全な物質主義となる。
ヴィシュヌ・ナービから遠ざかっていく期間は下降ダイヴァと呼び、ヴィシュヌ・ナービに近づいていく期間は上昇ダイヴァと呼ぶ。
人間の精神性の変化に応じて、サティヤ・ユガ、トレータ・ユガ、ドワパラ・ユガ、カーリー・ユガ(カリ・ユガ)と呼ばれる4つの期間を周期的に変遷していく。
その過程は24000年周期であり、上昇ダイヴァと下降ダイヴァはそれぞれ12000年となる。
最もヴィシュヌ・ナービに近いときがサティヤ・ユガの真ん中となる。サティヤ・ユガの間は、人間の精神性は最も高い状態にある。
そこから4800年の間をサティヤ・ユガ、そこから3600年の間をトレータ・ユガ、そこから2400年の間をドワパラ・ユガ、最後の1200年の間がカーリー・ユガとなり、合計12000年をかけて最も遠い距離になり人間の精神性は最も低くなる。ここまでを下降ダイヴァと呼ぶ。カーリー・ユガの間は、人間の精神性は最も低い状態にある。
ここから上昇ダイヴァが始まり、またカーリー・ユガを1200年、ドワパラ・ユガを2400年、トレータ・ユガを3600年、サティヤ・ユガを4800年経て、ヴィシュヌ・ナービに最も近い距離に戻り、人間の精神性は最も高くなる。
24000年の周期を星座に合わせて12分割することで、2000年の期間ごとに「◯◯座の時代」などと呼ぶ。
現代の西暦で考えると、西暦500年がカーリー・ユガの真ん中であり、現在は上昇ダイヴァにあり、ドワパラ・ユガの前半あたりということになる。
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