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睡眠の改善への興味から、自律神経に意識が向く

健康を考える上で、睡眠の改善はとても重要。

「寝れば全回復」するのであれば、どれだけ働いて疲れても怖くはない。

しかし、寝ても回復しないとなると、とたんに不安になって余裕がなくなってくる。

睡眠に関する研究はたくさんあり、諸説入り乱れている。本も買ったり図書館で読んだりしてみた。

「快適睡眠のすすめ (岩波新書)」堀 忠雄 (著)

睡眠は、「長さ」だけでなく、「質」に関してもよく議論されている。

とにかく長く寝ればよいというわけでもなさそうだし、レオナルド・ダ・ヴィンチのように4時間ごとに15分寝るという特異な寝方で天才的な能力を発揮していた人もいたわけだ。そういえばまだこの寝方は試したことはないので、いつか試してみたいと思っている。

ひとまず、どうしても時間は限られているので、睡眠の質を上げるということに着目してみた。

寝具に大金を投じて、睡眠の質を上げようとする人々もいる。

おそらく、人それぞれ最適な睡眠の仕方は異なるのだろうという推測はあった。体の特徴や寝相や凝っている部分なども異なる。

どのようにしたら、「私の睡眠」の質が上がるのか。

睡眠の改善:枕に注目

まず、枕に注目してみた。

オーダーメイドの高価な枕も売られていたので、私もひとつ作ってみようと思い、お店で測ってもらって調整した枕を手に入れた(今はもう使ってないので、どこで買ったかは忘れた)。中に詰めるモノも、湿気を溜め込みにくいものや柔らかいものから硬いものまでいろいろ試してみた。

ふむ、なるほどそれなりに良い。

しかし、しばらく試してみたところ、良い日もあれば、あまりフィットしない日もあるという感覚だった。

つまり体は毎日変わっているので、毎日同じ枕が合うわけではないのだ、と気づいた。

というわけでいくつか枕を持っておいて、日々交換しながら使ってみるということも試してみた。

うーん、だったら、枕じゃなくてもいいんじゃないか?クッションとかバスタオルとかで、高さを調節して枕っぽいものを作れば良いのでは?

ということに気づいたので、それ以降は、枕+バスタオルで調整という期間を経て、バスタオルのみを使ったり、何も使わないで済む日も増えるようになっていった。

枕の高さは「猫背」の度合いに関わっている、ということには後で気づくことになる。

睡眠の改善:マットレス・ベッドに注目

次に、体を支える部分、マットレスやベッドについて調べてみた。

それまでは、固めのベッドの上に低反発のやわらかいマットを載せて使っていたのだが、どうやらあまり合わないらしく、使ったり外したりしていたが、結論としては固めのベッドの上にそのまま寝るのが良いと思うに至った。

寝返りなどが自然にできるほうが、体の歪みを整えられる。

また、体の下にもバスタオルをいくつか使って肩や腰など浮きがちな部分を支えるという方法を紹介している本もあったが、結局寝返りなどの自然な動きを邪魔してしまうと思ったので、この方法はあまり使っていない。

睡眠の改善:入眠時に注目

睡眠の質を高めるには、寝るまでの条件も重要であるという説を良くきいていた。

寝る前はなるべくパソコンやスマホを見ない、部屋の照明は早めに暗くしておくなど、体をオフにする準備をしてから寝るようにすると、より早く深い睡眠に入れるという。

心を落ち着けるということに関しては、アロマオイルの研究もここで役に立った。リラックス用にラベンダーやゼラニウムを使ったり、呼吸を楽にしたり空気をスッキリさせるためにユーカリやティーツリーを使っていた。

寝る時刻は22時以前にしたほうが良いという説もあったが(これは嘘だったという説もある)、仕事の状況からしてこれは難しかった。とはいえなるべく寝る直前までは仕事をしないようにしていた。

さて、いざ寝ようとしたときに体をうまくオフにできればいいのだが、そうもいかないときもある。

これを左右しているのはなんなのだろうか?

調べてみると、「自律神経」という単語をよく見るようになった。これが体のオンオフを司っている主な機構らしい。

睡眠の改善:自律神経に注目

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」のバランスで成り立っているらしく、ざっくり分ければ、交感神経が「活発に働く」ときで、副交感神経が「リラックスする」ときに主に働くということらしい。

ということは、仕事したりスマホを見たりしているときは交感神経が働いているから、寝るタイミングのしばらく前にはなるべくそういった活動をしないようにするというのは理にかなっている。

つまり自律神経をうまくコントロールできれば、睡眠の質を上げたり、仕事をするときもうまくスイッチが入れられるのではないか、と気づいた。

自律神経をコントロールするのはどうすればよいか?

調べてみると、

  • 呼吸法
  • 音楽
  • アロマ・照明などで環境を整える

といった方法が見つかった。

ほとんどここまで試してきたものばかりだった。道は間違っていなかったようだ。

ここで、音楽を使うということに気づきが向いた。

自律神経の失調によって起こる症状や、鬱病の治療などにも、音楽療法が使われていることを知った。

もともと音楽を作っていたので、自分でこういう音楽を作れたらいいのではと思った。

ひとまず、それ系のCDをひとつ試してみようと思い、レビューの良かったものを買ってみた。

「自律神経にやさしい音楽」広橋真紀子

仕事中や、電車に乗っているときなどに聴くようにしたところ、とても気持ちが落ち着いて、効果的だった。

それ以降、音の力に注目するようになり、音楽だけでなく水音や風音などの環境音も好んで聴くようになった。

ヨガを教えるようになってからもティンシャやシンギングボウルや音叉など色々手に入れて、レッスンでも使ったりしている。

これ以降にも自律神経に関わる不調と戦うことになり、ヨガの有効性をさらに知り、人に教えようと思うに至ることになる。

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