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肉体と気の体について研究を深める4 〜食生活〜

食生活については、試行錯誤の繰り返しだ。

ファスティング・断食なども試したが、とても体が動かしやすくなる感じがした。とくに、翌朝起き上がるときにそれを感じる。また、インドに行った時のように体の透明感が増すような感じもする。

食べずに普通に生活できて、翌日は断食前よりも健康になっている。

食べなくても普通に生活できるのだとしたら、食べるということはなんの意味があるのだろう?

長期間の断食をしたらさすがに命の危険があるのかもしれないし、成長や怪我の回復などのためには食べ物が必要なのかもしれない。全く食べなくても長年生きている人もいるらしいが。

私のように独立して仕事をしている人にとっては、お金を稼いで生活していくことを「食べていく」と表現することが多いと思うが、食べずに1日生きられたという経験をすることで、「食べていく」というプレッシャーから逃れるキッカケにもなると思う。

「食べていく」ために、やりたくない仕事をしている人も多いかもしれないが、「食べていく」必要がなくなれば、そういう仕事を手放して、しかも食べ物を買ったり調理したり食べたりする時間も減らすことができるので、やりたい仕事に時間を使えるようになるのではないだろうか。

こういう話をすると、「食べることだけが楽しみだから…」と言う人がたくさんでてくる。まあそれはそれで良い。ストレスをためないのが一番だ。

しかし、そもそも我々は、食べすぎているのではないか?

盲目的に食欲に従って食べるのではなく、食べる量、食べるもの、いろいろと試してみて、自分にあった健康法を探してみる価値はあると思う。

私は少しずつ食べる量を減らしてみることを試みてみた。

何日も断食するのは難しいので、現実的に東京で生きながらできる習慣をつくろう。ひとまず朝食を酵素ドリンクに替えて、固形物を半日食べない生活を長いこと続けてみていた。

「タモン ベジスリム酵素 原液タイプ 500ml  2本セット」

そうすると午前中から体も軽いし、昼も眠くなりにくい。

そして、アーユルヴェーダなどの理論をいろいろ調べてみると、消化力は昼に一番高いらしく、 夜には下がる。日本人の一般的な生活では夜にたくさん食べるが、これは理にかなっていないらしい。

私はこの原則にそって、昼にたくさん食べて夜を減らすという形にしてみた。

そして、全体的にどんどん量を減らしていった。人それぞれ体質は異なるとはいえ、おそらく「少食」はかなり多くの人にあてはまる健康の原則になりそうな気がする。

少食に関する本を調べてみると、かなり昔のイタリア人の本が有名なようだったので読んでみた。

「無病法 極小食の威力」ルイジ・コルナロ (著)

この本に関しては下記の記事にも書いた。

参考記事:食べすぎない 〜「極少食」16世紀のイタリア人・ルイジコルナロの教え〜

彼はいろいろな病気を抱えていたが、少食を極めていくことで病気を治し、102歳まで生きたようだ。

以前紹介したガンジー自伝にもいろいろな食生活に関する実験が書かれている。

「ガンジー自伝」マハトマ ガンジー (著), 蝋山 芳郎 (翻訳)

私はインドに行って以来なるべく肉は食べないようになった。酒も飲まなくなった。そのように努力したというわけではなく、自然とそうなった。

最近では白砂糖が入っているものを食べないようにしてみたりという実験もしてみた。

肉を食べないとか、必要以上に加工されたものを食べないといった姿勢は、動物や環境にもやさしい。

アーユルヴェーダや東洋医学は、食生活に関するヒントをたくさんくれる。

「アーユルヴェーダ入門」上馬塲 和夫 (著), 西川 眞知子 (著)

「オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の 教科書」平馬直樹 (監修), 浅川 要 (監修), 辰巳 洋 (監修)

とくにこれらは、食べ物と「気」の関係性についても詳しく述べられている。アーユルヴェーダやヨーガにおける「サットヴァ(純粋)」なものを食べるべしという考え方は、心や気を扱う上でとても重要だと思われる。

参考記事:食べ物で、心も変わる 〜アーユルヴェーダとトリグナ(サットヴァ・ラジャス・タマス)〜

沖正弘氏や操体法の橋本敬三氏の本にも食生活のヒントが多い。

「ヨガの喜び」沖 正弘 (著)

「万病を治せる妙療法―温古堂先生」橋本 敬三 (著)

無理はしない。自然に食べたいものを、食べたいときに食べる。ストレスをためない。

日常生活や人付き合いの中では難しいことも多いが、できる範囲でいろいろ試してみたら良い。

 

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