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ヨーガスートラ解説 1.27-1.29 〜オーム(OM)について〜

ヨーガスートラ解説 1.27-1.29 〜オーム(OM)について〜

古来からとても重要な音として扱われてきた

ヨーガスートラを私なりに読み進めていくシリーズ。
どのように訳していくかなどは、下記の記事に書いてあります。
≫ヨーガスートラ解説 1.1-1.2

≫ヨーガスートラ解説記事一覧
≫ヨーガスートラ日本語訳

ヨーガスートラの概要については、下記の記事にまとめてあります。

≫ヨーガスートラとは

英訳出典:http://yogasutrastudy.info/

サンスクリット語辞書:http://spokensanskrit.org/

訳者の略称は下記の通りです。

[SS]: Swami Satchidananda
[SV]: Swami Vivekananda

Sutra 1.27 聖音オーム

तस्य वाचकः प्रणवः॥२७॥
tasya vācakaḥ praṇavaḥ ॥27॥

(読み)タスヤ ヴァーチャカハ プラナヴァハ

(訳)イーシュヴァラを示す言葉は「オーム」である。

[SS]:

[SS訳]: (記載なし)

[SV]: His manifesting word is Om.

[SV訳]: 彼を示す言葉はオームである。

Sutra 1.28 意味を熟考しながら繰り返し唱えよ

तज्जपस्तदर्थभावनम्॥२८॥
taj-japaḥ tad-artha-bhāvanam ॥28॥

(読み)タッジャパハ タダルタバーヴァナン

(訳)その意味を熟考しながら「オーム」を繰り返し唱えることが、サマーディへの道である。

[SS]: To repeat it with reflection upon its meaning is an aid.

[SS訳]: その意味を熟考しながら繰り返し唱えることは、救いとなる。

[SV]: The repetition of this (Om) and meditating on its meaning (is the way).

[SV訳]: オームを繰り返し唱え、その意味について瞑想することが、サマーディへの道である。

Sutra 1.29 自我を悟る

ततः प्रत्यक्चेतनाधिगमोऽप्यन्तरायाभावश्च॥२९॥
tataḥ pratyak-cetana-adhigamo-‘py-antarāya-abhavaś-ca ॥29॥

(読み)タタハ プラティヤクチェータナーディガモーピ アンタラーヤーバーヴァシュチャ

(訳)この実践によって、全ての障害が消え、同時に内面の自我に関する知が湧き上がる。

[SS]: From this practice all the obstacles disappear and simultaneously dawns knowledge of the inner Self.

[SS訳]: この実践によって、全ての障害が消え、同時に内面の自我に関する知が湧き上がる。

[SV]: From that is gain (the knowledge of) introspection, and the destruction of obstacles.

[SV訳]: これによって、自我に関する知が得られ、障害は破壊される。

解説・考察

ヨガのレッスンで最初に唱えられることの多い「オーム(OM)」。

デーヴァナーガリーで描かれた「ॐ」はシンボルマークとしてもよく使われます。

世を騒がせた例の宗教を連想してしまう人も多いことと思いますが、インドでは古来からとても重要な音として扱われてきました。(とはいえ日本でのイメージが悪すぎるので、私のレッスンでは基本的に唱えていません。雑念や疑念が湧くぐらいならば、別の道もたくさん選べるのですから。)

日本でも「真言」として唱えられていて、真言宗などでは真言の最初によく「オン(唵)」と唱えられます。

ヨーガスートラの中では、前項で述べた宇宙意識「イーシュヴァラ」を表す言葉であるとされます。ここでは「praṇava」と書かれていますが、これがOMを示すようです。

イーシュヴァラは時に依存しないため始まりも終わりもないので、「イーシュヴァラ」などの有限の名前ではダメなのではないか!と考えた昔の人は、よりふさわしい言葉で呼ぶことはできないかと模索したのでしょう。

そして考え出されたのが、始まり・途中・終わり・無の4つの状態を全て含んだ言葉でした。

オームはOMと書かれることが多いですが、実際はAUMであり、AUがOと発音されるということです。

このA・U・Mが始まり・途中・終わりを意味し、音が鳴っていない状態が無を意味する、というように見事に4つの状態を全て含んだ語が作り出されました。

実際の発音としては「オーン」に近いですが、この「オー」と「ンー」の長さは、AUとMなので厳密には2:1であるとすることもあるようです。

イーシュヴァラの存在を想いながら、OMを繰り返し唱える。この実践が、悟りに至るための修行に用いられてきました。

インドには古来から様々なマントラ(真言)が伝えられ、いろいろな神様に祈るためのマントラがあり、その最初や最後にOMが唱えられてきましたが、他のマントラを覚えている暇がなければOMだけは唱えておきなさいという感じで、とても重要に扱われているようです。

ただしOMだけを一日1000回唱えるといった修行法は、出家僧のやり方なので一般の人には向かない、とインドの哲学の先生は言っていました。いろいろルールもあるようです。

≫ヨーガスートラ解説 1.30-1.32
≪ヨーガスートラ解説 1.23-1.26

ヨーガスートラ日本語訳書籍

   

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