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ヨーガスートラ解説 1.30-1.32 〜心を波立たせる数々の障害〜

ヨーガスートラ解説 1.30-1.32 〜心を波立たせる数々の障害〜

心が揺れ動くと、いろいろな「症状」が出てくる

ヨーガスートラを私なりに読み進めていくシリーズ。
どのように訳していくかなどは、下記の記事に書いてあります。
≫ヨーガスートラ解説 1.1-1.2

≫ヨーガスートラ解説記事一覧
≫ヨーガスートラ日本語訳

ヨーガスートラの概要については、下記の記事にまとめてあります。

≫ヨーガスートラとは

英訳出典:http://yogasutrastudy.info/

サンスクリット語辞書:http://spokensanskrit.org/

訳者の略称は下記の通りです。

[SS]: Swami Satchidananda
[SV]: Swami Vivekananda

Sutra 1.30 心を乱す障害

व्याधिस्त्यानसंशयप्रमादालस्याविरतिभ्रान्तिदर्शनालब्धभूमिकत्वानवस्थितत्वानि चित्तविक्षेपास्तेऽन्तरायाः॥३०॥
vyādhi styāna saṁśaya pramāda-ālasya-avirati bhrāntidarśana-alabdha-bhūmikatva-anavasthitatvāni citta-vikṣepāḥ te antarāyāḥ

※ここはアルファベット表記が崩れていたので、別サイトから引用しました(http://theyogainstitute.org/patanjali-yoga-sutra-1-30-parisamvad/

(読み)ヴィヤーディ スティヤーナ サンシャヤ プラマーダーラスヤーヴィラティ ブラーンティダルシャナーラブバ ブーミカトヴァーナヴァスティタトヴァーニ チッタ ヴィクシェパーハ テ アンタラーヤーハ

(訳)病気・無気力・疑念・不注意・怠惰・誤った認識・安定した心境に到達できない状態・得られた心境から滑落すること、これらの心の散動がその障害である。

[SS]: Disease, dullness, doubt, carelessness, laziness, sensuality, false perception, failure to reach firm ground and slipping from ground gained—these distractions of the mind-stuff are the obstacles.

[SS訳]: 病気・無気力・疑念・不注意・怠惰・好色・誤った認識・安定した土台に到達できない状態・得た土台から滑落すること、これらの心の散動がその障害である。

[SV]: Disease, mental laziness, doubt, calmness, cessation, false perception, non-attaining concentration, and falling away from the state when obtained, are the obstructing distractions.

[SV訳]: 病気・怠惰・疑念・平静・中断・誤った認識・集中に達しないこと・得られた境地から滑落すること、これらが障害となる心の散動である。

Sutra 1.31 心の散動に随伴して起きること

दुःखदौर्मनस्याङ्गमेजयत्वश्वासप्रश्वासा विक्षेपसहभुवः॥३१॥
duḥkha-daurmanasya-aṅgamejayatva-śvāsapraśvāsāḥ vikṣepa sahabhuvaḥ ॥31॥

(読み)ドゥッカ ダウルマナスヤーンガメージャヤトヴァ シュヴァーサプラシュヴァーサーハ ヴィクシェパ サハブーヴァハ

(訳)心の散動に伴って、苦痛・失望・体の震え・呼吸の乱れが起こる。

[SS]: Accompaniments to the mental distractions include distress, despair, trembling of the body, and disturbed breathing.

[SS訳]: 心の障害に随伴して、苦痛・失望・体の震え・呼吸の乱れが起こる。

[SV]: Grief, mental distress, tremor of the body, irregular breathing, accompany non-retention of concentration.

[SV訳]: 悲嘆・精神的苦痛・体の震え・不規則な呼吸が、集中を維持できていないときに起こる。

Sutra 1.32 障害を取り除くには

तत्प्रतिषेधार्थमेकतत्त्वाभ्यासः॥३२॥
tat-pratiṣedha-artham-eka-tattva-abhyāsaḥ ॥32॥

(読み)タップラティシェーダールタン エーカ タットヴァービヤーサハ

(訳)一つの対象に集中することが、これらの障害と付随物を防ぐ方法である。

[SS]: The practice of concentration on a single subject [or the use of one technique] is the best way to prevent the obstacles and their accompaniments.

[SS訳]: 一つの対象(あるいは一つの手段)に集中することが、これらの障害と付随物を防ぐ最良の方法である。

[SV]: To remedy this, practice of one subject (should be made).

[SV訳]: これらの障害と付随物を防ぐために、一つのものを対象として実践すべし。

解説・考察

1.30・1.31節では、心を波立たせる原因や、心が波立っているときに起こる様々な現象を挙げています。

これらを防ぐためには、「eka 一つの」対象に集中すべしと述べられています。

≫「集中」と「瞑想」の比較

tattvaという言葉は「対象」と訳されることが多いようですが、様々な意味を含むようです。

  • axiom 自明の理
  • essence 本質
  • truth 真実

自分に適した対象を選び、集中を深めて瞑想に至る、というのが瞑想法の基本ですが、対象として選ぶものは何でも良いというわけではありません。tattvaという言葉が示すように、最終的には自然の摂理といったものに気づいていく洞察力が必要とされます。

洞察力のないまま対象の選び方を間違えて集中してしまうと、あやしい教えにハマってしまったりするわけです。

≫ヨーガスートラ解説 1.33-1.39
≪ヨーガスートラ解説 1.27-1.29

ヨーガスートラ日本語訳書籍

   

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