ヨガにおける瞑想の定義
瞑想という言葉には様々な定義がありますが、ヨガの8支則(アシュタンガ)によれば、瞑想とは「集中が絶え間なく連続した状態」です。
つまり「瞑想を習得する」ためには「集中の練習を積む」ということになります。
最初は、雑念が入って途切れることの多いものですが、根気よく練習を積むことでだんだんと自然に連続できるようになっていきます。
集中と瞑想の比較
集中と瞑想を比較すると、以下のようになります。
・集中は努力が要る、瞑想は自然に行える
・集中は途切れる、瞑想は連続する
・集中は対象に向かっていく、瞑想は対象のほうから来るような感覚
集中の練習を深め、瞑想に至るためには、対象の選び方が重要です。
「対象」は、瞑想の典型的イメージである「座って目を閉じる行為」だけとは限りません。ヨガポーズを取ることも瞑想になり得ますし、呼吸することや歩くことや走ることも瞑想になり得ます。
しかし、興味も湧かない・つまらない対象を選んでしまっては、集中は続きません。
対象を選ぶために、そして集中を深めるためには、洞察力(気づき・マインドフルネス)が必要です。今の自分に合った対象を選び、瞑想を練習することで自分や周りの世界がどう変化していくかに気づくように心がけてみましょう。
瞑想を練習することによるシンプルなメリット
「集中」が連続して「瞑想」の状態になると、たとえば「仕事」などが対象であった場合、「追い求めることなく、今やるべきことに集中する」ことによって、「結果」が向こうからやってくるというような感覚になります。
研究者の方や、企画・クリエイティブの方などは、考え込んでいる(追い求めている)ときではなく、何気ない瞬間にアイデアが「降ってきた」という経験があるのではないでしょうか。
つまりは、結果を追い求めるのではなく、瞑想することによって、求めていたものが向こうからやってくるのを待つ、というのがより良い結果を生むことがあります。
瞑想を習う上でのポイント
瞑想は、やり方としてはシンプルなので、自分で始めることもできます。
もし自分でやってみた上で壁に当たったら、「瞑想を実践している人」に教わりに行ってみましょう。
「瞑想を習う」という場合のポイントとしては、
- 対象の選択肢・選び方を学ぶ
- 集中が途切れる原因となるもの(雑念)の払い方を学ぶ
といったところを「ヒント」としてもらうようにしてみましょう。それはあくまでヒントであり、自分に合ったやり方は自分自身が知っているはずで、それを判断するための洞察力も元々備わっているはずなのです。
瞑想を深めて雑念を払っていけば、元々備わっている力が湧いてくるようになります。
では、とっかかりとしては何を対象に選ぶべきかというと、やはり「呼吸」に集中することが良いと思います。