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瞑想のメリット・対象の選び方・ゴールについて

瞑想のメリット・対象の選び方・ゴールについて

今、興味があって、自分を高めてくれそうなものを対象に選んでみる

久しぶりにメディテーションヨガのクラスをやって、良い質問をいただいたので、改めて簡単に書いておきます。

この記事の目次

瞑想のメリット

瞑想をしたらどんないいことがあるのか?
よく知られているところでは「心が落ち着く」「雑念を払う」「仕事の能率が上がる」といったところでしょう。

私は「集中力」と「洞察力」がつく、という形でまとめています。

ヨガでは、「集中」が絶え間なく続いて、流れ落ちる油のように途切れない線になった状態が「瞑想」であると定義されます。

集中には「対象」があるわけですが、瞑想によって「対象」を絶え間なく観察し、変化に「気づく」という練習を繰り返すことによって洞察力が身についていきます。

この「気づき」が「マインドフルネス瞑想」の元となるものです。

選んだ「対象」への集中と気づきを日々練習することで、仕事など日常生活においても集中力と洞察力を発揮できるようになっていきます。

≫瞑想は「集中力」と「洞察力」を養う

瞑想の対象の選び方

瞑想の対象は、今興味があって、自分を高めてくれそうなものであれば、なんでも良いのです。

たとえば瞑想教室などに行って、なんだかスゴい瞑想法(対象)を教わったとしても、今それに興味がなかったら、今はそれを対象とするべき時ではないのでしょう。それは知識としてとどめておいて、いつか興味がでたときにまた試してみるようにしましょう。

何を対象に選んだらいいかよくわからない場合は、まず「呼吸」を対象にするのが良いでしょう。心と体を整える鍵となり、簡単でお金もかからず、いつでもどこでも練習できます。

呼吸が難しければ、「姿勢」を対象にしてみます。目に見えて、体で感じられるので、こちらのほうがわかりやすいことも多いでしょう。

ヨガの8ステップ(8支則)でも、集中(第6段階)・瞑想(第7段階)に入る前に、姿勢(第3段階)があります。心を一点に定めて長時間瞑想をするためには、骨盤・背骨がまっすぐ安定して直立している姿勢をとる必要があり、そのために体幹を整え股関節を柔軟にするヨガポーズがたくさん生み出されてきました。ヨガポーズも「対象」となり得るもので、集中が深まれば「動く瞑想」となります。

瞑想のゴールの考え方:初心者向け

瞑想を練習し始めたころは、まずは集中が持続できた長さをゴールにするのが分かりやすいでしょう。

坐って練習するなら、快適な場所で邪魔が入らない環境を整えてからタイマーをセットして、5分・10分・20分とだんだん長くしていきましょう。

選んだ対象物から集中が離れたことに気づいたら、また対象へ集中を戻す、その繰り返しです。タイマーで決めた時間のあいだ、集中が離れることなく持続できることを目指しましょう。

瞑想のゴールの考え方:そして、悟りへ?

最終的なゴールは、「心の波立ちが無い状態」「悟り」などと定義されますが、現実的な話、「それは人間らしくないから嫌だ」と思う人も多いことでしょう。

そう、人類全員が悟ったとしたら、おそらく滅びます(というか、世界自体が必要なくなります、といった哲学的な話はまたいずれ)。

でも、「瞑想をやっていたら、悟ってしまうのではないか?人間らしくなくなってしまうのでは?」なんて心配しなくても、悟ろうと思って一生頑張ってもできない人がほとんどでしょう。

おそらくほとんどの人にとって、瞑想に期待していることは、波立ちを全部なくしたいのではなく、「悪い心の波立ち」をなくしたいということだと思います。

「悟り」はちょっと脇において、ひとまず目指すべきは「悪い心の波立ちがコントロールできる状態」としておくと良いかもしれません。

まずは、ごちゃごちゃになった心の中から、どの心の働きが悪さをしているのかを分別することから始めます。「洞察力」がここで役立ってきます。

集中の瞑想洞察の瞑想、興味のあるところから少しずつ始めてみてください。

≫瞑想のやり方(始め方・続け方・深め方)メモ

≫色々な瞑想法がつくり出された理由を考えてみる 〜ヨーガ・サマタ・ヴィパッサナー・マインドフルネス〜

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

高橋陽介

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