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現代人向けヨガのやり方(始め方・深め方) 〜興味のあるところから始めて、8支則で方向性を確認する〜

現代人向けヨガのやり方(始め方・深め方) 〜興味のあるところから始めて、8支則で方向性を確認する〜

まずは姿勢から整え、壁に当たったら哲学の中にたくさんヒントが

この記事の目次

ヨガを始める目的

ヨガを始める人の多くは、
「柔軟性を高めたい」「シェイプアップしたい」「姿勢を整えたい」
といった、「体を変えたい」目的を持って始めると思います。

そして、最近では「落ち着きたい」「集中力を高めたい」という「心を変えたい」目的で瞑想から入る方も多いです。

ヨガに対するイメージは様々で、目的も様々。
でも入り口は広くて良いと思います。

色々な入り口から入ってきた方々に、うまくヨガの本当の魅力を知ってもらうにはどうしたらいいか、私も日々考えています。

ヨガを楽しく深めていくにはどうしたらいいか?

いろいろなアプローチがありますが、体と心、どちらに着目して入ってきたとしても、まずは「アーサナ(姿勢)から整えましょう」というのが分かりやすくて実用的であるように思えます。

≫アーサナ(ヨガポーズ)解説一覧

≫ヨガのあぐら一覧

瞑想を深めるにしても、長く坐っているための股関節の柔軟性・体幹の強さ・有効な坐法を身につける必要があります。
体がフラフラ動いてしまっては、心を1点に定めることができないからです。

姿勢を整えるために、自分に合ったポーズやヨガレッスン、必要に応じてピラティスなどその他エクササイズを選び、練習していきます。
「自分に合った」というのは、自分の歪みや癖を手放すためのものなので、時には「苦手な」ものになるかもしれません。

その後、呼吸法(プラーナーヤーマ)を身につけます。
アーサナを深めるためには呼吸が重要、というのは少しヨガをやってみればわかると思います。
また、心を落ち着けたり活発にしたり、切り替えをうまくするためには特殊な呼吸法が有効であり、これは瞑想に至るための、自分を正確に観察しコントロールする上で有効なツールになります。

それから、心身を変えていく際に内側に生まれる感覚や、外側からの刺激(他人よりうまくできているかどうかといった雑念なども含め)に対して心を乱されないようにする。感覚制御(プラティヤハーラ)という段階を修めることで、より深めていく際に怪我をしたりすることも避けることができます。
この練習に最適なのが、ヴィパッサナー瞑想であると思います。

ここまでの過程で、迷いが生じたり、壁にあたったりしたら、必要に応じて根本的な道徳へと戻って足元を固め直します。ヤマ(社会的規範・禁戒)・ニヤマ(個人的規範・勧戒)という教えがヨガには用意されています。

心乱されないようになったら、「対象」へ「集中(ダーラナ)」をし、集中を途切れることなく自然に連続して「瞑想(ディヤーナ)」に至り、最終的に対象と一体化して「三昧(サマーディ)」に至るという流れです。

サマーディがひとつのゴールとなるわけですが、この場合一体化していく「対象」は、ヨガをすることでなりたい「本来あるべき自分」と考えるのが分かりやすいでしょう。それは本来自分の中にあり、そこへ一体化していくために、邪魔している余計なものを手放していきます。

方向性を確かめながら、ヨガの「8支則」をうまく活用する

ゴールが一旦確認できると、方向性が分かりやすくなります。
そこへ向かって、少しずつでも進んで行けている感覚が得られると、ヨガの意味が分かってきて面白くなってきます。

ここまで出てきた8つの段階を並べると、ヨーガスートラという教典で示されている8支則となります。

  • ヤマ(禁戒)
  • ニヤマ(勧戒)
  • アーサナ(姿勢)
  • プラーナーヤーマ(呼吸・調気)
  • プラティヤハーラ(感覚制御)
  • ダーラナ(集中)
  • ディヤーナ(瞑想)
  • サマーディ(三昧)

現代日本において道徳に興味を持ってヨガを始めるというひとは少ないと思いますが、心か体、どちらかから興味を持って始めたうえで、壁に当たったときに方向性を見定めるためのヒントにするために、必要に応じて道徳(ヤマ・ニヤマ)を学んでみる、といった使い方が良いのではないかと思います。

ヤマ・ニヤマは5項目ずつあり(コンサルタントの人に言わせると、全然MECEじゃない分類ですが)、とても深い意味がありますので、それぞれについても学んでみると良いと思います。

≫ヤマ(社会的規範・禁戒)
≫ニヤマ(個人的規範・勧戒)

≫ヨガの目的・基礎知識〜自分なりに、8支則をライフスタイルへ取り入れる〜

≫アーサナの簡単な歴史

≫ヨーガ・スートラとは 〜現代ヨガの重要教典のひとつ・瞑想の教科書〜

≫ヨーガスートラ解説記事一覧

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

by 高橋陽介

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