以前、断食合宿で3回お世話になった根府川道場。
根府川道場は、私がクンダリーニヨガ関連の記事を書く際によく引用している本「密教ヨーガ」などの著者である、本山博氏によって設立された場所です。
書籍紹介:密教ヨーガ―タントラヨーガの本質と秘法/本山博(著)|書籍紹介
今回は、滝行合宿に行ってきました。以下は私の個人的な体験の記録なので、公式の情報は道場へ直接問い合わせてください。
滝行合宿の概要
海の見える根府川駅。東京からは東海道線で1時間半ほど。
今回の滝行合宿は、今シーズン最初の回で、参加者は4名(男性3名・女性1名)でした。
初日は14時根府川駅に集合、15時過ぎから経絡体操ヨガ、16時過ぎから「水行」で水をかぶる練習をしました。
その後に瞑想をして、19時過ぎからご飯を食べて、20時には部屋に戻り、翌日に備えます。
二日目は朝4時半に車で出発して「夕日の滝」に向かい、そこで滝行をしました。
8時ごろに道場に戻って経絡体操ヨガ、9時から瞑想、10時半からご飯を食べて、11時に道場から根府川駅に送っていただいて解散、という流れでした。
水行や滝行の効果としては、微細身も含めて様々なものがありますが、比較的わかりやすいところでは、主に以下のようなものがあるようです。
- 浄化によって、瞑想を長時間行ったときのような状態に、短時間で至れる(雑念が入る余地がなく、集中力が非常に高まる)
- その後に瞑想を行うと、より早く深まる
- 活力が湧いてくる
- 関連するチャクラの活性化
当然危険性もある行法なので、効果があるからといって決して1人では行わず、しっかり指導を受けながら行いましょう。
水行
道場前にたくさんポリバケツが並び、水が満たされていました。これを桶ですくってバシャバシャと豪快にかぶります。
7〜10回ほど連続でかぶってから、しばらく手を合わせて拝み、それを数セット繰り返します。
みなさんそれぞれ少しずつ異なるやり方で行われていて、毎セット始めるときに気合いの発声をする方もいました。
水行での私の体験
この日は気温も高くて(東京は最高気温30℃、16時頃の根府川道場あたりは5〜6℃低かったでしょうか)、私は気持ちよかったです。
事前に、「翌日滝行する夕日の滝には不動明王の祠があって、クンダリニーは不動明王と関係が深い」という話も聞いていたせいか、私も不動明王とは縁があるせいか、水行を始めてすぐに「不動真言」が頭に流れ始めたので、それに集中することにしました。
たしかに雑念の入る余地がほとんどなく、拝んでいるときも集中できました。
私は瞑想が深まったときやヒーリング中などに、手に電気がたまるような感覚が起こることがあるのですが、水をかぶったあと手を合わせて拝んでいるときに比較的すぐにそれが起こりました。
木漏れ日と風を感じながら、とても爽やかな気持ちになりました。
(直射日光にあたりながら水行を行ってはならないということで、日暮れの時間帯に行いました。)
その後に神前で瞑想を行いましたが、確かにすぐに深まるような感覚がありました。
初日は、断食合宿のご飯より少し多い野菜と白飯と大粒納豆を食べて、終了です。
滝行
2日目は朝4時半出発、1時間弱を車で移動して夕日の滝へ。
滝行の案内があります。滝行インストラクターがいるんでしょうかね。キレイなトイレもあります。
結構人が来ることもあるようで、滝行合宿では早朝の時間帯を選んで行っているとのことです。今回は他に誰も訪れず、私達だけでした。
着替え時の衝立て用の折り畳みボードと、足場が悪いのでストック(ポール)一本をお借りします。
履き物は、鼻緒のあるビーチサンダルをお借りしました(鼻緒がないと流れてしまうとのことです)。
滝のすぐ前に、不動明王と阿弥陀様が並ぶ祠があり、そこで礼拝をしてから滝へ向かいます。途中のコンビニでちょっとしたお菓子を買って、ここでお供えしました。
各々少し離れて木陰で着替えをして、滝壺へ。
水流の強いところと弱いところがあります。
道場長と僧侶の方は右側から真ん中あたりの一番水流の強そうなところに入っていました。
滝行での私の体験
まず滝壺で水をかけて体を慣らしてから、私は一番左端の弱いところから入ってみました。そのあたりは強めのシャワーくらいですが、水量は安定しないのでたまに強くなります。
せっかくなのでもう少し強いところでやってみようと思い、少し中に入って、中程度の強さのところでしばらく合掌して立っていました。
まず私は音に敏感なこともあって、頭と肩に打ちつけるバチバチバチッという音に圧倒されました。そのおかげで一切の雑音が消えます。
滝というのは、ザーっと流れる水というよりは、無数の大小の水滴が落ちてくるという感じなので、バチバチバチッと連続して叩かれているような感覚です。
そこで数分間立って拝んでいました。そのときはなぜか不動真言ではなく光明真言が頭に浮かび、それを頭の中で唱えていました。僧侶の方は何かを口に出して唱えていたので、あとで聞いてみたら「南無阿弥陀仏」を唱えていらっしゃったそうです。
温度としては、そこまで寒くはなかったので耐えられないほどではなかったですが、だんだん肉体の感覚はなくなっていきます。
そのときは本当に集中できているのですが、あまりに集中しすぎると肉体を忘れてそのまま倒れてしまうかもしれないという感覚もあり、あるいは終わったときに麻痺してしまっていて歩けないかも?というところの塩梅も、初回なので探り探りです。
ある程度余裕のあるところでやめて、滝壺から出て木陰で体を拭いて着替えました。
最後にまた祠で礼拝をして、供物のお菓子をさげて、温かいルイボスティー(通常時は生姜湯)とお菓子をいただいてから、道場へ戻ります。
滝行後
道場に戻り、経絡ヨガ体操をして、その後神前で瞑想をしたのですが、その時の瞑想は明らかに深まるのが早かったように思えます。
ひとつ思考が進んだために、また課題も見えたわけですが。興味深い変化でした。
朝ごはんは、断食合宿ではりんごジュースですが、今回は鰹節入りのおじやです。かなりおいしかったです(食べながら皆さんからフレアプラスについて聞かれまくっていたので、あまり味わっている余裕はなかったですが。)
滝行合宿に来られている方々は、比較的決まったメンバーが繰り返し参加されることが多いようで、皆さん瞑想に熟達されているようでした。
断食合宿・滝行合宿、またどちらかで行こうと思います。