10月に体験記を書きましたが、根府川道場に再訪してヨーガ断食合宿に参加してきました。
初回の体験記は以下のリンクです。
根府川道場は、私もクンダリーニヨガ関連の記事を書く際によく引用している本の著者である、本山博氏が設立された場所です。
書籍紹介:密教ヨーガ―タントラヨーガの本質と秘法/本山博(著)|書籍紹介
減量目的で来る人も多いようですが、私は道場の雰囲気やエネルギーを体感したいというのが一番の目的でした。
「合宿」といっても、なにか共同作業をするわけではなく、基本的に個室ですし、みなさん一人ひとりが自分を磨きに来ているように思えます。
今回も得るものが多かったので、雑記を書いておきます。
今回のヨーガ断食合宿の内容:1日目
今回も10時過ぎに根府川駅へ到着し、車で道場まで送っていただきました。
参加者は私を含めて4名でした。
前回と同じ部屋で、4〜5人は泊まれるであろう広いお部屋を1人で使わせていただきました。
11時にトレッキングに出発ということで、準備をした後は日向ぼっこをしていました。
紅葉は、終わりかけといったところです。
トレッキング
トレッキング(ノルディックウォーキング)は、いろいろなコースのバリエーションがあるようで、毎回変えているようです。
11:30過ぎ、車で30分強ほど運んでいただいた地点から、今回は大雄山の最乗寺へ向かって歩いていきました。
歩く道は、山道といっても車が通れる道なので、ほとんどは舗装されているか砂利道になっているところを進んでいきます。それほど急なアップダウンはなく、車も人もほとんど通らず、静かな道です。
道場長は車で少し先の方に行って、分かれ道のところで都度待っていてくれて、追いついたらまた先に行って待っていてくれるという形です。
今回は黙々と一人で歩かせていただきました。12月ですが意外と暖かくて、上着は途中で脱ぎました。長袖インナーの上に長袖Tシャツ1枚で私は十分でした。ただこれは気候次第でしょうから、防寒の準備をしておく必要はあるかと思います。
山の中に入っていくにつれて、鳥の声もなくなり、さらに静かになっていきます。心もだんだん鎮まっていきます。
2時間ほど歩いた後、最乗寺付近の山の中で、酵素玄米おにぎりと生姜湯をいただきました。
大雄山最乗寺
最乗寺の駐車場までは少し車で運んでいただき、広い境内に入っていきます。
道場長と一緒に歩きながら、寺の歴史や永平寺との比較の話などをしていただきました。(寺にいる間はほとんど2人で話してしまっていて、3人の方は後からついてくる感じだったので申し訳なかったですが)
開山した道了を祀った開山堂や多宝塔など、いくつもお参りスポットをまわりました。
不動堂にお参りしているときにはクンダリニーの話などを聴きました。クンダリニーが覚醒している人の周りには、不動明王の背後の炎のようなものが視えるようです。
天狗が祀られている御真殿や高下駄が有名なようですが、奥の院にある観音様に一番パワーがあるそうで、そこに至るには結構な階段をのぼることになります。
そこで何も感じなければ瞑想の修行をやりなおしなさい、と言われるくらいにわかりやすくパワーが出ている場所のようです。
山道を歩いた後の階段は結構きつかったですね。
観音堂は残念ながら開いていない日のようでしたが、外から数分間拝んでいました。
最乗寺 奥の院での体験
「パワー」って何なんだ?と思う人も多いかもしれませんが、その感じ方は、人それぞれ異なるのだと思います。温かく感じたり冷たく感じたり、静電気のように感じたりといった違いがあります。
道場長の話と私の感覚が共通していたのは、「モワッとした感じ」という表現でした。なんというか「圧」のような感覚で、それは根府川道場の御神前や、佃スタジオの近くにある住吉神社で時折感じるものと同じような感覚です。
「静けさ」とも言えるようなエネルギー。それは「波」のように始まりや終わりや増減があるものではなく、時を超えてその場に在る何かが「常に気を向けてくれている」ような、そんな感覚のような気がします。表現するのはなかなか難しいですが。
神社や観音像といったものは、「神聖な物」ではありますが、造られた時期があるので「始まり」があり、朽ちていけば「終わり」もあるのだと思いますが、そこで感じるエネルギーには不思議と「始まり」や「終わり」がないように思えます。そういうエネルギーは常に在り、「神聖な物」を介してそれに触れているということなのかもしれません。
感じられればスゴいとかそういうものでもなく、そういうエネルギーをどう活かして行動するのかということが大切かと思います。
箱根で温泉
14:30くらいに最乗寺を出発、車で箱根湯本まで運んでいただいて、前回と同じ箱根の湯に行きました。こちらは各自会計で950円。
15:00〜16:30、1時間半ほど気持ちよく温泉につかりました。
その後は道場まで車で送っていただき、すぐにヨガです。この日のスケジュールは全体的に前倒しになっていた感じです。
経絡体操ヨガ〜夕食
17:00から御神前で経絡体操ヨガをしました。
前回と同じ女性の先生で、パワンムクターサナやツボ刺激、真向法を取り入れたヨガを丁寧に教えていただきました。一般的な現代ヨガのように派手なポーズなどは行いません。温泉に入った後なのに、また汗をかいたらどうしよう?と不安になる必要はないかと思います。
80分くらいのヨガのあと、20分くらい瞑想をしたかと思います。
その後、19:15から夕食です。
前回と同じ、納豆と温野菜でした。温野菜はキャベツ、ゴボウ、ナス、サツマイモ、ニンジン、タマネギがお皿に並んでいて、塩とオリーブオイルをつけていただきます。切って混ざっているサラダのような感じではなく、ひとつひとつを味わって食べます。
4人で少しお話してから、21:30まで御神前にいても良いということだったので私は1時間ほど一人で坐っていました。
翌日は快晴のようだったのでまた赤富士チャンスだったのですが、今回は朝の瞑想とヨガに参加することにしました。
今回のヨーガ断食合宿の内容:2日目
朝の瞑想と祈祷
スケジュールは6:30から瞑想となっていて、やりたければ6:00から御神前で瞑想できるということだったので、5:30くらいに起きて6:00に向かいました。
道場長が白い服装で、神事の準備などをしているのも興味深かったです。
しばらく瞑想した後(瞑想時は基本的にシッダーサナの変形の坐法)、坐り方を正座に変えて(お尻の下に台を置く楽な形)、いくつかの句を唱えたあとに般若心経を3回唱えました。
神社でもあり、密教を実践しているので般若心経が用いられているということなのでしょうか。そのあたりの話は詳しくは聞かなかったのですが、私の教室でも般若心経を唱えると場の浄化につながるよということを教えてもらいました。このへんは「今回の合宿で得た気づき」として後でまとめます。
そして個人の祈りを頭の中で思い浮かべ、お祓いをしてもらいます。
前回の赤富士も見事でしたが、こちらもとても良い経験になりました。
朝の経絡体操&リフレクソロジー
こちらも初めて参加しました。
足の反射区が描かれた図と、ツボ押しのための特殊な木の棒が配られて、順番に丁寧に反射区を押していきます。
一通りツボを押してすっきりした後、いくつかストレッチ系のポーズ(真向法と共通するもの)と、ゆったりした太陽礼拝をしました。
朝食、お別れ
朝のヨガの後は部屋を片付けて掃除機をかけた後、また日向ぼっこをしていました。
朝食は前回と同じ、リンゴとニンジンと酵素のジュースです。ジュースといっても濃厚なのでスプーンでいただきます。
朝食後、唐突に道場長からいろいろ聞かれて、いろいろアドバイスをいただきました。
2泊する2名の方とお別れして、根府川駅まで車で送っていただき、去り際にもいろいろ教えていただいて、快晴の根府川駅から東京へ向かいました(教わったことをメモったりしていたら、駅で写真撮りそこないました)。
今回の合宿で得た気づき
前回、私が瞑想を実践したり教えたりクンダリニーやチャクラの研究をしているということを道場長にお話したところ、とても気を向けていただいて、私が教えている場をさらに洗練させるためのアドバイスをいくつかいただきました。
通っていただいている方々にも感覚を伺いながら、今後も洗練していきたいと思っています。
方角について
たとえば、瞑想を行う方角について、一般には東や北が良いとされますが、佃スタジオは正面が西になっています。北東にはちょうど、住吉神社があります。
ただ、西には隅田川があり、景色が開けていて明るいため、そちらのほうが心地よいという場合もあるかと思います。
いろいろな要素が関わっているので、試してみてしっくりくる方角に向かって瞑想したら良いということでした。
私個人的には、まず邪気を流すために川のある西のほうへ向かってカパラバティなど「瀉」系の行法を行った後、東か北のほうへ向かって瞑想をして新しい気を培う、といったことをよくやっています。うちに来られた方々にも、ご希望の方には、いろいろ試してもらおうかと思います。
場の浄化について
訪れた人がいろいろな気を置いていくことがあるので(どうぞ置いていってください)、私もレッスン前後に毎回浄化に気を配っていますが、般若心経を3回唱えると浄化のためにも良い、というアドバイスをいただきました。私が唱えてもいいし、みんなで唱えればより良い、ということでした。
ただ、調べてみたところ浄土真宗では般若心経を唱えないようです。確かに内容をみてみれば、浄土仏教の考え方とは異なる教えのようです。これは真言宗や天台宗などの密教系の宗派との大きな違いです。
私は特定の宗教にこだわりを持たないようにしていますが、佃あたりの地域は本願寺の門徒の人々が多く、どうもこの土地には般若心経は馴染まないのかもしれないな、などと思いました。ちょっと試してみて、感覚を確かめてみようと思います。
白金のほうは真言宗なので、母も心が落ち着かないときに般若心経を唱えていたときがあったようです。白金スタジオでは唱えてみても良いかもしれませんね。
それではもし般若心経が適していなかった場合、佃スタジオの浄化には何がいいのかなと考えると、やはり日頃から住吉神社の気を感じていることもあり、祝詞など神事に関わるものを調べてみようかなと思っています。
音の持つ力はとても重要と考えていますので、今もいろいろな鳴り物を使ったりしていますが、今後も良き方法を探していきます。
瞑想の対象になる物について
瞑想する方向に、いまは何も置かず窓の外に隅田川が見えるようにしているのですが、なにか神棚のような「瞑想の対象になる物」を置いたらどうか、というアドバイスをいただきました。
たとえばハタヨガ系のヨガスタジオではシヴァ神の像があったり、根府川道場では神棚に向かって瞑想をするわけですが、私のスタジオではそういった特定の宗教を連想させるものを置かないようにしてきました。
とはいえ、何かに向かって瞑想するというのは確かに有効な場合もあるので、なにか宗教に関係ないシンボルを置くのは良いかもしれない、と考え始めた時、参加者の方(なんと私の記事をとってもよく読んでくれている方でした!)が私が描いた図形を飾るのはどうか?とアイデアをくださって、その方向性は良いかもしれないと思いました。
↓こういうやつです。
こういった図形は、見たりイメージしたりするだけで、心身に変化が現れてきます。
一般的な図形の中では、私はフラワー・オブ・ライフやトーラスなどが好みですが、何を飾るか検討中です。小さいフラワー・オブ・ライフはいまもサンキャッチャーと一緒にぶら下がっています。
トーラスはシンギングボウルの下に敷いていたり、実はスタジオ中央の下に敷いてあったりします。
あと、トーラスを意識してリンゴの置物とかを置いてます。
ぜんぜん関係ないですが、ちいかわとヨガサンタもいます。
さらに調べてみると、神棚を飾る方角は、東か南へ「神棚が向いている」のが良いということなので、神棚自体は西側か北側にあるということになります。
それなら神棚のようなものを西側に飾れば、西向きに瞑想する意味が増すのでは?先ほどの方角の話もうまくまとまるかもしれません。
まだ検討中ですが、とりあえず新しい神棚的なものを作る前に、いまある神棚に挨拶しておきました。じつはいま佃スタジオの着替え部屋とキッチンに、神棚はあるんですね(元々古い一軒家なので)。たしかにその神棚たちは西側(東向き)に設置されています。
他にも、行法に関してもアドバイスをいただき、気づきの多い2日間でした。
結構マニアックな話も書きましたが、合宿自体は敷居が高いわけではなく、厳しい修行や難しいヨガポーズをするわけでもありません。ヨガをしている方に限らず、いろいろな方が来られているようです。
そしてクンダリニーやチャクラといった微細なものに興味がある人にも、ヒントが得られる場だと思います。
たぶん、また行きます。