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根府川道場のヨーガ断食合宿体験記

根府川道場のヨーガ断食合宿体験記

栄養のあるものを少量食べ、たくさん活動する、断食合宿に行ってきました

以前、「密教ヨーガ」の書籍紹介の記事を書きましたが、その本の著者である本山博氏が設立された「根府川道場」のヨーガ断食合宿に1泊2日で行ってきました。

減量目的で来る人が多いようですが、私は道場の雰囲気やエネルギーを体感したいというのが一番の目的でした。

根府川道場 断食合宿のHPはこちら

「興味はあるけれど、ちょっと敷居が高そう」という人も多いかもしれませんので、少し詳しく体験記を書いておこうと思います。

(スマホはあまり触らないようにしていたので、写真は少ないですが。道場の様子などは、HPに出ている通りな感じです。)

この記事の目次

根府川道場の概要

正式名称は「IARP根府川ヨーガ道場」で、本山氏は玉光神社の宮司でもあったので、この場所も「神社」という扱いになっているようです。瞑想を行う場所は「神前」と呼ばれていて、最初に道場の敷地に入るときは手水をしました。

現在は基本的に金〜日(1泊 or 2泊)の間で運営され、祝日がある場合は3泊できる場合もあるようですが、内容や料金などはご時世に合わせて変えていらっしゃるようです。私は金曜から1泊しました。

東京駅から根府川駅まで特急を使って小田原経由で1時間強、私は9:00東京駅発の特急を使って向かいました。根府川駅は海に近い無人駅で、駅まで白のハイエースで道場長が迎えに来てくれます。

車でくねくねと急な坂道を上がっていき、数分で道場に到着。「荷物を持って駅から歩いてくるのは難しい」といった旨がHPに書かれていましたが、これは確かに大変そうな道だなと思いました。

今回は参加者が少なかったので、10畳くらい?のとても広い部屋を一人で使わせていただきました。なんとなくその部屋は、広いだけでなくて、立派な(でも装飾は全くないシンプルで大きな)机と椅子が置いてあったりして特別な雰囲気を感じたのですが、後で聞いたところやはり本山氏が道場に来られるときに使っていた部屋だそうで、その机で本を執筆されていたこともあるということでした。

根府川道場のヨーガ断食合宿1日目

道場に着いてまもなくトレッキングに向かうのですが、その前に神前を見学してみますかといわれたので、拝見させていただきました。いろいろな神社をまわって歩いている人も「この場所は別格だ」と言っていたという話を聞きましたが、住吉神社で時たま感じるような、なんとも言えない「静寂」がそこにはありました。人それぞれ感じ方も表現も異なるでしょうけれども、その空間に立ち込める、濃密だけれど流動性に富んでいる、でも普段は全くの不動の状態にあって人々を迎え入れてくれる、そんな何かが時を越えてそこにあるような感覚です。

そのときはほんの数分しかなかったのですが、そんな経験をしました。

さて、11時からトレッキングに向かいます。この合宿で一番アクティブな活動のようで、いろいろと注意書きがあったので、できるだけ用意できるものは持っていくようにしました。ただ、シューズもトレッキングポールも貸していただけるようですし、服装もそれほど心配することはなさそうです。お水も現地で買えます。貯金箱に150円入れて、冷蔵庫から「財宝」という謎の水を入手しました。あと栄養補給用にプルーンをもらいました。

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歩くルートによって条件は異なるのかもしれませんが、私が歩いた道はほとんど舗装された道路で、泥やぬかるみがあるわけではなく、あったとしても砂利道程度で、スニーカーでも大丈夫な感じもしました。車で先導していただきながら進んでいきました。先導といってもかなり遠くまで進んで分かれ道で待ってくれている形なので、マイペースに歩かせてくれます。

スマホはあまり触らないようにしていたので正確にどこを歩いていたのかはわかりませんが、箱根湯本のほうへ向かって歩いていったようです。

2時間強ほど、休憩なしで歩きましたが、気候も良くて快適でした。その道には、たまーに車が数台通ったくらいで、人には全く出会わず、自然に浸れる感じです。たまに見える海の景色もとても良いです。

トレッキングのゴールで、酵素玄米おにぎりと生姜湯をいただきました。おにぎりは発酵させる時間など含めてトータル60時間くらいかけてつくっているそうです。あずきがたくさん入っていて、塩味がちょうど良く、腹持ちの良いおにぎりです。

山の中でいろいろ話をしながら休憩をしたあと、車で箱根湯本へ向かい、14時くらいから温泉に入りました。ここは料金に含まれていないので、自分で会計します。青空の下、露天風呂が気持ち良かったです。

1時間半ほど温泉に滞在して、それから車で道場に戻り、16時過ぎくらい。17時半から経絡体操法ヨガクラスで、それまで少し時間があったので部屋で外の木々など眺めながらのんびりしていました。

今回は参加者が少なかったので、部屋にも一人ですし敷地内にも人の気配がほとんどありません。それだけでも気持ち良い時間だったのですが、せっかくなので早めに神前に行って瞑想させてもらいました。神前は広い畳の部屋で、前方に神棚やチャクラの図や書画がいろいろと置かれていて、両側に窓があって自然光がたくさん入ります。

ちょうど日暮れ時、だんだんと暗くなる神前で、しばらく瞑想していました。

そのうちにヨガの先生が来て、レッスンを受けました。私も普段レッスンに取り入れているパワンムクターサナをベースに、とても丁寧に関節経絡を整えていくクラスでした。

最初に予定表を見たときは、温泉に入ったあとにヨガでまた汗をかくのかな?と思っていましたが、汗をかくような運動量の多い内容ではなく、とても穏やかなヨガでした。道場のシャワーは200円で借りられるようですが、私は使うことはありませんでした。

ヨガクラスの後はすぐに夕食です。納豆と、温野菜でした。温野菜は、玉ねぎ・キャベツ・なす・さつまいも・にんじんなどで、サラダのようにまざっているのではなく、ひとつひとつを塩とオリーブオイルを自分のお好みの量をかけていただきます。とても美味しく十分にお腹は満足しました。

20時過ぎには食事も終わり、翌日の早朝が快晴の予報だったので、赤富士を見に行きますかという話があり、天候が良さそうだったら4:30に道場長が起こしてくれるということになりました。赤富士を見に行く場合は午前の瞑想と経絡体操クラスはなしになるので、瞑想についてなど質問があれば今聞くよという時間をつくっていただき、クンダリニーヨーガについて具体的な話をいろいろお聞きすることができて、貴重な機会になりました。

その後はフリーですが、星を見たり自然を少し楽しんだ後に21時過ぎには寝ました。

何度か目が覚めて、3種類ほど夢を見たのですが、覚えているのは最後の夢の一部だけですね。

根府川道場のヨーガ断食合宿2日目

4:15くらいに目が覚めたので富士山ライブカメラを見てみると、すこーし雲がかかっていましたが、向かうことになりました。

車中でもいろいろな話を伺うことができました。道場長は自分からいろいろしゃべってくれます。やはり本山博氏の逸話が多く、すごい人だったのだなあと感じます。

ベストポジションまで行って寝袋に入り、赤富士と日の出を眺め、眠りたい人は少し眠り、瞑想したい人は瞑想をして、静かな時間を過ごしました。

日が昇るにつれて、少しずつ富士山も町並みも色を変えていきます。

富士山と対面しての瞑想も、素晴らしいものでした。

その後、箱根神社に行きました。

そして車で道場に戻り、チェックアウトに備えて部屋にある掃除機をかけて布団カバーなどを外して運んでから、朝食です。

朝食は、りんご・にんじん・梅の酵素シロップなどを混ぜた野菜ジュースです。濃厚なのでスプーンですくって少しずついただきます。絶妙なボリュームと甘さでした。

2泊予定の仲間とお別れをして、10時に車に乗って根府川駅に送っていただきました。そして12時ごろに月島に帰って、土曜の午後からレッスンに戻りました。

根府川道場のヨーガ断食合宿の感想まとめ

そんな感じで、私も参加する前は敷居が高いかなと思っていたのですが、充実した内容なので時間を持て余すこともなく、自然に触れられ、温泉にも入れて、腸活を意識した少食が実践でき、エネルギッシュな道場長のお話も聞けて、とても良い経験ができました。入会や他講座への勧誘など全くありませんし、全く不満も違和感もありませんでした。

ただ一緒に参加される方がどういう人々かにもよるかもしれませんね、今回のお仲間はちょうどよいバランスでしゃべってくれる方で、トレッキングも楽しく話しながら行えて、良いめぐり合わせだった気がします。

1泊という短い期間でしたが、土曜の午後のレッスンでは確実に体が軽く感じ、お腹周りを中心にすっきり軽くなった感覚がありました。特にツイスト系のポーズジャンプバックなどのアームバランスポーズもやりやすかった気がします。これは断食の効果なのか、道場の神聖な気の効果なのか、単に東京を離れて自然に触れたからなのか、あるいは温泉の効果なのか…いろいろな良いことをつめこんだ経験をしたので、どれが効いたのかはわかりませんが、そんな効果を感じました。

(12月に、再訪しました↓)

参考:根府川道場のヨーガ断食合宿へ、2回目の参加

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

by 高橋陽介

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