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大菱形筋の特徴
大菱形筋は、背骨(胸椎)と肩甲骨の内側をつなぐ、僧帽筋の深層にある菱形の筋肉。主に肩甲骨の内転・下方回旋を行う。
いわゆる「巻き肩」の人は、肩甲骨の間が広がって(外転位)肩関節が前に出ている状態で固まってしまい、菱形筋は固まりつつ弱っているという状態である。
肩関節の位置が整っていないと、プランクなどのアームバランスポーズでの安定性は失われてしまう。拮抗筋(肩甲骨外転を行う)である前鋸筋とともに柔軟性・筋力のバランスを整える必要がある。
テニスボールなどを使ってほぐしてから、ガルダーサナなどでストレッチする。菱形筋が弱く巻き肩になっている場合は、肩を後ろへ引く動きを行って強化することで、肩関節を正しい位置に運ぶことができる。
大菱形筋の主な働き
- 肩甲骨の内転(後退)
- 肩甲骨の下方回旋
- 肩甲骨の挙上
大菱形筋の主な拮抗筋
肩甲骨の外転(前進)
- 前鋸筋
- 小胸筋
肩甲骨の上方回旋
- 僧帽筋
- 前鋸筋
肩甲骨の下制
- 僧帽筋(下部)
- 小胸筋
大菱形筋の主な協働筋
肩甲骨の内転(後退)
- 僧帽筋(中部)
- 大菱形筋
- 小菱形筋
肩甲骨の下方回旋
- 大菱形筋
- 小菱形筋
- 小胸筋
肩甲骨の挙上
- 僧帽筋(上部)
- 肩甲挙筋
- 大菱形筋
- 小菱形筋
大菱形筋の起始・停止
起始
胸椎1〜4番の棘突起
停止
肩甲骨の内側縁下部