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ヨーガマカランダ概説【4】1.3-1.4前半 ヨーガの第5〜7支則

ヨーガマカランダ概説【4】1.3-1.4前半 ヨーガの第5〜7支則

アシュターンガ(8支則)の第5〜7支則に関する、簡単な解説

「現代ヨガの父」ことクリシュナマチャリア氏の主著である「ヨガマカランダ(ヨーガ・マカランダ)Yoga Makaranda」を読み進めていきます。

参考:ヨガマカランダ(ヨーガ・マカランダ)の概要

今回は1.3〜1.4節の前半、ヨーガの8支則の中の第5〜7支則にあたるプラティヤーハーラ・ダーラナー・ディヤーナに関する部分です。

引用部分は、特に記載のない限り以下の英語版(2006年)Yoga Makarandaを出典とします。

Yoga Makaranda(無料PDF 3.9MB)

この記事の目次

プラティヤーハーラ(感覚制御)

Pratyahara means to bring the indriyas under control and to keep them from wandering as they wish.

1.3節では、ヨーガの8支則で1.ヤマ(禁戒・個人的規範)、2.ニヤマ(勧戒・社会的規範)、3.アーサナ(坐法・姿勢・ポーズ)、4.プラーナーヤーマ(呼吸法・気の制御)に続く、第5支則として出てくるプラティヤーハーラ(制感・感覚制御)について説明されています。

ヤマ・ニヤマで数々の規範を実践し、アーサナで姿勢を整え、プラーナーヤーマで気を整えた後、深い集中・瞑想に入っていく前に、「外からの刺激に反応しないように感覚を制御するべし」という段階としてプラティヤーハーラがあります。

ここでよく出てくるサンスクリット語の「indriya インドリヤ」とは、目や鼻や耳や舌などの感覚器官のことです。

感覚器官をコントロール下に置き、それらが欲望のままにさまよってしまうのを防ぐべし、というのがプラティヤーハーラです。

With constant, sustained practice, one can keep all the indriyas under one’s control. To control the indriyas like this, it is essential to have a particular special strength or skill. It is very easy to acquire this sakti.

とはいえ、感覚の制御を実際に行うにはどうしたらいいのか?ということが具体的に書かれている教典は少ないようです。

ここでも、クリシュナマチャリア氏は「特別な強さまたは技術が必要である」とだけ述べています。

安定したプラティヤーハーラの実践が維持されると、感覚器官をコントロール下に置くことができる力を得る、とだけ説明されています。この後も、心が波立ち乱れたり、早死にしたりすることを防ぐことができるようになる、といったメリットが語られていますが、具体的な方法はここには書かれていません。

ちなみにクンダリニー・タントラでは、教本の中ではめずらしくプラティヤーハーラのための具体的な行法が示されています(それが万人にとって有効かどうかは別として)。

参考:「クンダリニー・タントラ」を読む【51】第3章 14節 前半:クリヤーヨーガの実践(プラティヤーハーラ)

ヨーガスートラやゲーランダサンヒターなどの古典には、その概要だけが書かれていて、具体的な方法は書かれていません。

参考:ヨーガスートラ解説 2.54-2.55 〜プラティヤーハーラ(制感・感覚抑止)〜

参考:ゲーランダサンヒター概説4.1-4.5 〜プラティヤーハーラ(制感)〜

とはいえこういった目的における行法は、人それぞれ異なっているのが当然かもしれませんので、教典としてやり方を示すよりも、信頼できる師匠から自分に合ったやり方を直接教わるべし、というほうが現実的なのかもしれません。

ダーラナー(集中)

To stop the mind and hold it in its proper place is called dharana. This is an essential (very important) step in order to achieve ekagrata (one-pointedness) of the mind.

心を正しいところに留めおくことをダーラナーと呼び、これはエーカーグラタ(一点集中・一境性)と呼ばれる心の境地に至るために重要なステップであるといいます。

ダーラナーは日本語では「集中」などと訳され、一つの対象に心を留め置き続けるということです。

一境性という言葉はテーラーワーダ仏教の禅定の過程にも出てくる言葉で、パーリ語のほうではエーカーガッターと呼ばれています。

参考:テーラワーダ仏教(上座部仏教)における、禅定の段階

One who is able to bring his mind to ekagrata will not only have all the senses under his command but will have all the siddhis in his hand. When the mind gets controlled, the indriyas become internalized and will perform their activities from inside. Hence by controlling the mind, all the indriyas will come under one’s control.

心がコントロールされていると、感覚器官は内向してその活動は内から現れるようになり、つまり心がコントロールされていれば、インドリヤはその者のコントロール下におかれる、と説明されています。

あれ、プラティヤーハーラの段階ですでにインドリヤはコントロール下にあったのでは?

ここも少しまとまりがない感じもしますが、ダーラナーからその先のディヤーナへと続いていきます。

参考:ヨーガスートラ解説 3.1-3.4 〜ダーラナ(集中)・ディヤーナ(瞑想)・サマーディ(三昧)〜

ディヤーナ(瞑想)

There is a unique special aspect to dhyana. That is, suppose one practises pranayama, pratyahara and dharana to control the mind and is able to acquire a state of ekagrata or focus the mind in one direction. Such a person, if he thinks about some situation or matter and wishes that it should or should not occur, events will happen according to his wishes.

プラーナーヤーマ、プラティヤーハーラ、ダーラナーを経てディヤーナに至った者は、思い描いたことがその通りに起こったり、起こらなくしたりすることができるといいます。

ただ、ディヤーナとは何か、どうやって至るのかなどについては、ここでは書かれていません。

ディヤーナは日本語では「瞑想」「静慮」などと訳され、ダーラナー(集中)の先にあるものですが、ダーラナーが対象へ「向かって」行われるのに対して、ディヤーナはダーラナーが努力せずとも絶え間なく続いた状態になり、対象と一本の線が繋がったような境地になるため対象が「向かってくる」というような感覚になります。そのためディヤーナに至ったとき、思い描いたものが向かってきて、実現するということになるのでしょう。

参考:「クンダリニー・タントラ」を読む【52】第3章 14節 後半:クリヤーヨーガの実践・ダーラナー&ディヤーナ

If he then practises nididhyasanam (profound and constant meditation), he attains the power to bestow any curse or boon. Moreover, he develops the power to attain whatever form he thinks about.

ディヤーナの境地に至ったときに、ニディディヤーサナ(深遠で安定した瞑想)を行うことによって、全ての呪いや恩恵を司る力を持ち、思い描いたことが全て実現する力を得るといいます。

このようにディヤーナに至ったときのすごい効果が語られていますが、そのための実践は、聖典にしたがって正しく行うべしということが、改めてこの後に語られていきます(ただし、相変わらず具体的なやり方は語られません)。

次記事:(執筆中)

前記事:ヨーガマカランダ概説【3】1.2 10個のチャクラ

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