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ヨーガマカランダ概説【3】1.2 チャクラ

ヨーガマカランダ概説【3】1.2 チャクラ

クリシュナマチャリア氏が示す、10個のチャクラの位置と機能

「現代ヨガの父」ことクリシュナマチャリア氏の主著である「ヨガマカランダ(ヨーガ・マカランダ)Yoga Makaranda」を読み進めていきます。

参考:ヨガマカランダ(ヨーガ・マカランダ)の概要

今回は1.2節、クリシュナマチャリア氏が挙げる10個のチャクラの位置と機能に関する部分です。

一般的なチャクラの数や機能などについては、以下のページも参考にしてください。

参考:チャクラ研究まとめ|チャクラの位置・数・覚醒方法・整え方

引用部分は、特に記載のない限り以下の英語版(2006年)Yoga Makarandaを出典とします。

Yoga Makaranda(無料PDF 3.9MB)

この記事の目次

10個のチャクラ

In the machine that is our body, there are ten cakras — namely 1. muladhara cakra, 2. svadhishtana cakra, 3. manipuraka cakra, 4. surya cakra, 5. manas cakra, 6. anahata cakra, 7. visuddhi cakra, 8. ajña cakra, 9. sahasrara cakra, 10. brahmaguha (lalata) cakra.

1.2節の冒頭で、10個のチャクラが示されています。これらが機能していることによって、私たちの身体は成り立っているといいます。

現代ヨガでは一般的に、主要なチャクラは7つとされることが多いですが、ここではそれに加えて3つのチャクラが示されています。その3つのチャクラは、4.スーリヤ、5.マナス、10.ブラフマグハー(ララータ)です。

チャクラの名前はカタカナで表記するのが難しいため、細かいところは異なる表記になっている日本語文献は多いですが、ひとまずこのヨガマカランダ概説のシリーズの中では、以下のように表記しようかと思います。

  1. ムーラーダーラ・チャクラ
  2. スヴァディシュターナ・チャクラ
  3. マニプーラカ・チャクラ
  4. スーリヤ・チャクラ
  5. マナス・チャクラ
  6. アナーハタ・チャクラ
  7. ヴィシュッディ・チャクラ
  8. アージュニャー・チャクラ
  9. サハスラーラ・チャクラ
  10. ブラフマグハー(ララータ)・チャクラ

この節では、それぞれのチャクラについて、位置や機能に関する簡単な説明が続いていきます。いくつか、現代の一般的な説とは異なる部分もあり、興味深いものがあります。

説明の中で、サンスクリット語の「caitanya(チャイタニャ)」という言葉がよく出てきますが、これは「意識」「魂」「知性」など幅広い意味の言葉です。

「チャクラに対するチャイタニャが得られる」といった表現で用いられますが、これはチャクラに対する深い理解や認識、といった意味で捉えると良いかと思います。

ムーラーダーラ・チャクラ

This cakra is next to the rectum.

位置:直腸の隣

この位置の説明は独特で曖昧な感じがしますが、ムーラーダーラ・チャクラの位置の定義は流派によって微妙に異なり、会陰、尾骨先端など、いくつかの説があります。

If, due to the strength resulting from practising pranayama with a focus on this cakra, caitanya is attained in this cakra, then this will strengthen the viryam (sexual vitality). When the viryam is kept under control, the body becomes tough. If anybody acquires caitanya in this cakra, they will become virile.

プラーナーヤーマの実践と、チャクラへの意識の集中によって、このチャクラへのチャイタニャが高まり、その結果として強い精力が得られるといいます。そこで得られた精力を乱用せず、しっかりコントロールすることによって、肉体は強靭になる、と説明されています。

骨盤底付近のチャクラが活性化すると、性に関わる力を高めるため、それだけで満足してしまう人も多いですが、得られた力を聖なる活力に変えてコントロールすることで、さらに進化へ向かっていくことができます。

スヴァディシュターナ・チャクラ

This svadhishthana cakra lies two angulas above the muladhara cakra.

位置:ムーラーダーラチャクラから親指2本分上

If by doing pranayama abhyasa according to the krama and rules caitanya is attained in this cakra, then this will destroy all diseases. There will be an astounding increase in good health. Any amount of physical work can be done without any fatigue. Even enemies will admire and adore one who has caitanya in this cakra. Violence will run away and hide from him. Even a tiger and cow will live in peaceful coexistence in his presence.

プラーナーヤーマを正しい順序とやり方で絶え間なく実践することによって、このチャクラへのチャイタニャが高まり、全ての病気を破壊し、驚異的に健康が増進されるといいます。

スヴァディシュターナ・チャクラへのチャイタニャを持つ者は、身体をどんなに使っても疲労することはなくなり、敵対する者からも崇敬されるようになり、暴力は遠ざかり、傍では虎と牛さえも平和に共存する、というように説明されています。

マニプーラカ・チャクラ

This is situated exactly in the navel.

位置:へそ

If, due to the strength of pranayama practice, caitanya is attained in this cakra, then the practitioner will never encounter any physical or mental afflictions. These afflictions will flee his presence. One who has acquired caitanya in this cakra will be able to face any disaster or accident with mental fortitude. Not only that, he will develop divya drishti. He will experience the bliss of identifying atman as a separate entity from the body.

プラーナーヤーマの実践の力によって、このチャクラへのチャイタニャが得られ、全ての心身の苦痛は永久に去り、どんな大災害や大事件に出会っても、堅忍な心が維持され、「divya drishti ディヴィヤ・ドリシュティ」が得られるといいます。divyaは「天国の」などの意味で、drishti(ドリシュティ)はアシュタンガヨガなどでも出てきますが「視線」などの意味なので、ディヴィヤ・ドリシュティは日本語では「天眼通」などとも呼ばれる「超常的な視力」の意味になります。

これらの機能によって、その者は肉体とアートマン(真我)を別のものと認識できるようになるといいます。

用語:アートマン(アートマー) ātman(ātmā)

This cakra is situated in the middle of all other cakras. The main function of this cakra is to ensure that all organs or parts of the body function at their proper strength. Good health is possible only when all the organs are strong. Any disease in any organ indicates ill health.

またマニプーラカ・チャクラは全てのチャクラの真ん中に位置し、肉体の全ての器官が正しく活力に満ちた働きをするように導き、それによって全ての臓器の病気を消し去る、というように説明されています。

ちなみにこのチャクラの名前として、「マニプラ」と呼ぶ場合と「マニプーラカ」と呼ぶ場合がありますが、maniは「宝珠」、puraは「街」、pūrakaは「流れ」「満たす」といった意味の言葉で、チャクラの名前の意味としてはそれぞれ「宝珠の街」と「宝珠で満たされた所」といった意味になり、微妙に異なることになります。

スーリヤ・チャクラ

This cakrais situated in the third angula above the navel.

位置:へそから親指3本分上

一般的な7つのチャクラには含まれないスーリヤ・チャクラ。スーリヤは「太陽」の意味です。

位置はみぞおちのあたりということになりますが、このあたりには太陽神経叢があり、胃など周辺の臓器に影響のある位置となるかと思います。

Pranayama practised with an equal ratio of exhalation and inhalation (recaka and puraka) with a focus on this cakra gives rise to caitanya in this cakra. Caitanya in this cakra purifies all the nadis of the stomach.

吸気と呼気を同じ長さで、このチャクラへの意識の集中を伴いながらプラーナーヤーマを実践することで、チャイタニャが得られ、腹部の全てのナディが浄化されるといいます。

One who has acquired caitanya in this cakra will not suffer from any diseases of the stomach, nor from any mahodaram and will acquire eternal good health, amazing vitality or shine, and long life. The pranayama practitioner will attain free movement of this cakra which will be visible by rapid increase in the digestive power.

その者は腹部の全ての病気に苦しむことがなくなり、肥満もなくなり恒久的な健康が得られ、驚異的な活力と光輝と長寿を得る、といった説明がされています。また目に見える効果としては、消化の力が即座に高まるといいます。

Special caitanya or insight will develop on practising bastra kevala kumbhaka pranayama. This is not possible to attain from practising other types of pranayama with a focus on this cakra. These will just lead to the ordinary benefits.

行法としては、他のプラーナーヤーマでは平凡な効果しか得られないが、「バストラ・ケーヴァラ・クンバカ・プラーナーヤーマ」を実践することによって、特別なチャイタニャが得られる、と説明されています。

この「バストラ・ケーヴァラ・クンバカ・プラーナーヤーマ」のやり方については具体的に示されていないようなのですが、「ケーヴァラ・クンバカ」は心が一点に定まったときに自然に訪れる止息であり、ヨーガで最終的に至る呼吸法です。bhastrāは「下方の」などを意味する言葉ですが、腹部を強く凹ませて連続して「ふいご」のように呼吸をする「バストリカー」をここでは示しているのか、定かではありません。

参考:ハタヨーガプラディーピカー概説 2.71-2.78 〜最後のプラーナーヤーマ、ケーヴァラ・クンバカ〜

参考:バストリカープラーナーヤーマ(火の呼吸法・ふいごの呼吸法)の効果・やり方

マナス・チャクラ

This is close to the anna kosam.

位置:アンナ・コーシャの近く

こちらも一般的な7つのチャクラには含まれない、マナス・チャクラ。マナスは「心」「思考」などの意味の言葉です。

いきなり位置の説明が「アンナ・コーシャの近く」ということで、具体的な肉体上の位置ではなく別次元の説明になってしまいましたが、アンナ・コーシャは人間を構成する鞘の中の一番粗雑な層であり、食物鞘などとも呼ばれ、いわゆる肉体のことです。

用語:コーシャ koṣa

マナス・チャクラの位置としては一般的にいくつかの説があり、アナーハタ・チャクラの近くにあるとされることが多いようです。ここでも順番的には、へそと心臓のチャクラの間に来ているので、そのあたりにあると推測されます。

Caitanya in this cakra is attained by a sustained practice of kevala kumbhaka pranayama. The main function of this cakra is to increase the power of intuition and to expand the intellect. This is because practising kumbhaka pranayama purifies (cleanses) the brain. There is a special connection between the brain and the manas cakra.

ケーヴァラ・クンバカに至り、その状態にとどまっている時間を延ばしていく実践によって、このチャクラへのチャイタニャが得られ、直感力を高め、知性を拡張するといいます。

これらの効果が起こるのは、プラーナーヤーマの実践は脳を浄化するためであると説明されています。脳とマナス・チャクラには、特別なつながりがあるとされます。

アナーハタ・チャクラ

This is situated in the hrdaya (heart) sthana. There is a special connection between this and the heart.

位置:心臓の領域

「心臓のチャクラ」「ハートチャクラ」などと呼ばれるアナーハタ・チャクラですが、ここでは位置の説明としてhrdaya (heart) sthana(フリダヤ・スターナ:心臓の領域)と言っていて、臓器としての心臓そのものとは異なるという意図が感じられ、そして心臓との間には特別な関係性がある、という説明があります。

Pranayama abhyasa with recaka and puraka kumbhaka of different ratios (raising and lowering the ratios) with a focus on this cakra will give rise to a steady state of caitanya in this cakra. This state of caitanya in this cakra removes weakness of the heart and will give extraordinary strength.

チャクラへ意識を集中しながら、「吸気と呼気を異なる比率で行うプラーナーヤーマ」を修習することで、チャイタニャが得られるといいます。比率を高くしたり低くしたりする、といったざっくりした説明がされていますが、具体的なやり方はここでは示されていません。

チャイタニャが得られた者には、心臓の弱さが取り除かれ、超常的な強さが得られるといいます。

Hence if this cakra is kept in a correct state and moves freely, emotions like affection, devotion, g˜nanam, etc. — such superior states of mind (bhavas) will arise in the heart. If this cakra malfunctions or becomes impure and moves in a constricted fashion, then murder, theft, adultery, unchastity and other such inferior emotions will arise in the heart.

心臓の働きは言うまでもなく生命に不可欠なものですが、さらにここでは、心臓は様々な高次の心の働きにも関係しているとも述べられています。

アナーハタ・チャクラが正常に機能することによって、慈愛・献身・智慧などが呼び起こされるが、その働きが不浄で抑制されたものになってくると、殺人・窃盗・不倫・不貞などの低級な感情が現れてくる、と説明されています。

By correct pranayama practice, the speed of the cakra increases and this gives rise to an expanded intellect and the person will be inspired to become more involved in good works. Any pranayama practised against sastra will weaken the movement and speed of the cakra and will destroy or weaken the heart.

正しいプラーナーヤーマの実践によって、チャクラのスピードが増し、拡大された知性が湧き上がり、より良い仕事へ従事するようになれるが、シャーストラ(聖典)に反する、正しくないプラーナーヤーマは、チャクラのスピードを弱め、心臓の働きも破壊したり弱めたりするであろう、と説明されています。

「チャクラのスピード」というあまり聞き慣れない表現が出てきましたが、チャクラを車輪と考えると、その回転のスピードということになるのかもしれません。

ヴィシュッディ・チャクラ

This is situated in the throat region. That is, it is situated in the region below the neck, above the sternum, in between the two bones where there is a soft area (gap) the size of the middle finger.

位置:喉の領域、首の下・胸骨の上・鎖骨の間の中指ほどの幅の柔らかい部分

ヴィシュッディ・チャクラについては、やけに細かく位置の説明があります。ただ、現代の一般的な位置とされる「甲状腺」のあたりよりは、少し下のように思えます。

東洋医学で言うと、喉のトラブルや喘息などに効果のある「天突」のツボの位置ですね。

If caitanya is achieved and held in this cakra due to the strength of pranayama, the practitioner gets svara vigñanam (knowledge of sound). If cittam can be controlled to focus on this cakra, the practitioner will lose all thoughts of this world (lose consciousness) and will be able to see the divine paramatma in all his glory through the light of the self. If one controls the movements of the citta and attains caitanya in this cakra through the strength of kumbhaka, he will attain a steady state of youth and enthusiasm.

規則正しいプラーナーヤーマの力によってチャイタニャが得られ維持されると、音に関する智を得るといいます。心の働きをコントロールしてこのチャクラに留めることができると、この世界に関わる全ての思考が止み、栄光に溢れる神聖なパラマートマン(最高我)を視ることができるようになるといいます。そして若さと熱意のある安定した状態になり、望むままの恩恵が得られるといいます。

ヴィシュッディ・チャクラは喉にあることから発声や表現に関わるものでもあり、また同時に音・聴力に関わるものでもあるため、覚醒することで神聖な音を聞けるようになるという効果もよく語られています。

参考:「クンダリニー・タントラ」を読む【35】第2章 8節:ヴィシュッディチャクラの位置や特徴

アージュニャー・チャクラ

This cakra is situated between the two eyebrows.

位置:眉間

If caitanya can be held (focussed) here, one acquires the power to control everybody.

アージュニャー・チャクラへのチャイタニャを維持できる者は、全ての人をコントールする力を得る(!)といいます。アージュニャーは「司令」などを意味する言葉で、いろいろなものをコントロールする力に関係しているようです。

Through the movements of recaka and puraka in the nadis of the two nostrils, if one practises pranayama by keeping the breath in the nostrils and circulating and moving the prana vayu, then the nadis below the nostril get purified.

「2つの鼻孔のナディにおける呼気と吸気を通して、鼻孔で呼吸を維持し、プラーナ・ヴァーユを循環させて動かすプラーナーヤーマを実践すると、鼻孔の下のナディが浄化される」というようにざっくりと説明されていますが、これは現代ヨガにおける片鼻呼吸(ナディ・ショーダナ)を意味しているように思えます。

用語:プラーナ(プラナ) prāṇa

用語:ヴァーユ(ワーユ) vāyu

参考:片鼻呼吸法のやり方・効果 〜免疫力を高める、自律神経を整える、チャクラを目覚めさせる etc.〜

この片鼻呼吸法もよく現代ヨガで行われますが、ただ息を通すだけでなくイメージを伴って行うことで、異なる効果が現れます。ここではそのことを「プラーナ・ヴァーユを循環させて動かす」という表現で示しているようです。プラーナ(気)は、意志に従って流れるので、イメージが大切です。

参考:気は意に従う

One develops a divine lustre, one is able to see the atman and through this blessing will be able to see all the events that are occurring around the world without moving from their position. Caitanya citta vritti in the ajña cakra is extremely helpful for a long life.

アージュニャー・チャクラへのチャイタニャを維持する者は光輝をまとい、アートマン(真我)を視ることができ、世界で起こっている全てのことをその場から動くことなく視ることができるといいます。このチャクラがよく「第三の眼」と呼ばれるのは、こういった能力が関係していると思われます。

アージュニャー・チャクラへのチャイタニャ・チッタ・ヴリッティは、長寿のために非常に有効である、という説明で締めくくられています。チッタ・ヴリッティは、「心の働き」などを意味する言葉です。

用語:チッタ citta

用語:ヴリッティ(ヴルッティ) vṛtti

サハスラーラ・チャクラ

This is directly above the throat or palate.

位置:喉または口蓋のすぐ上

チャクラが7つとされる流派では、最後に来ることの多いサハスラーラ・チャクラ。一般的には頭頂にあるとされることが多いですが、ここでは「口蓋の上」という独特な位置を示しています。つまり脳の中心付近にある、というイメージかと思いますが、このあたりにある脳下垂体や松果体といった脳の部位が、アージュニャーやサハスラーラに対応しているという話はよく出てきます。

参考:「クンダリニー・タントラ」を読む【37】第2章 10節:サハスラーラの位置や特徴

The greatness of this cakra is beyond description. Every part of the body is associated to (depends on) this important point.

このチャクラの重要性は言葉で語ることはできず、全ての身体の部位はこのチャクラによって協調されているといいます。

If one enhances the caitanya in this sahasrara cakra through the strength of practising puraka in complete pranayama abhyasa, this will result in the rapid movement of this cakra which will in turn give any skill or power that you wish for.

完全なプラーナーヤーマにおける吸気の力によってサハスラーラ・チャクラへのチャイタニャを高めた者は、望むままの力や技術を得る、と説明されています。

相変わらず具体的ではないですが、プラーナーヤーマが関係していることは示唆されていて、これも一つ独特なポイントです。サハスラーラについては、他のチャクラとは異なる特別なものとして扱われることが多く、たとえばクンダリニー・タントラでは各チャクラの覚醒法が細かく示されていますが、サハスラーラについてだけはプラーナーヤーマのような具体的な行法が示されておらず、全てのチャクラやナディが浄化された結果としてサハスラーラが覚醒する、といったような説明がされることが多いです。

クリシュナマチャリア氏の説明でもサハスラーラはとても重要なものとして扱われているようですが、このあとにも最後のチャクラがあったり、いろいろと独特なチャクラシステムのように感じられます。

ブラフマグハー(ララータ)・チャクラ

This cakra is situated above the forehead.

位置:額の上

一般的な7つのチャクラには含まれていない、あまり聞き慣れない名前のチャクラです。

Pranayama practice will cause the prana vayu to move through the susumna nadi and this prana vayu should be held here through the skill of kumbhaka. If such a practice is followed, one acquires the power to change one’s own destiny. One cannot describe the greatness of this procedure. It can only be learned through experience.

プラーナーヤーマの実践によって、スシュムナー・ナディを通るプラーナ・ヴァーユの流れが導かれ、この流れは止息の技術によって維持されるといいます。

このような実践によって、その者は自分の運命を変える力を得られるが、その過程の偉大さは説明することはできず、ただ経験するべし、と説明されています。

チャクラに関するまとめ

The caitanya sakti in every cakra can be only achieved through the strength of the practice of pranayama.

以上、10個のチャクラについて簡単に説明されてきましたが、全てのチャクラについて「プラーナーヤーマ(呼吸法・気の制御)」を行うことによって「チャイタニャ(理解と認識)」が得られ、それによって各チャクラの力が得られる、というざっくりとした説明が加えられていました。

ここではその超常的な力のことを「チャイタニャ・シャクティ」という言葉で表現しています。やはりこの英訳本ではちょいちょいサンスクリット語がそのまま使われているため、少し読みにくいと感じる人も多いかもしれません。シャクティは、創造的・根源的・女性的な力などを意味する言葉で、しばしばクンダリニーと同じ「蛇の力」を意味することもあります。

用語:シャクティ śakti

If pranayama is practised under proper guidance for one or two years following the sastras, cakra sakti will blossom and the many benefits will be attained. But this pranayama must only be practised along with asana and while observing the yama and niyama.

プラーナーヤーマを、適切なガイドのもとにシャーストラ(聖典)に従って1〜2年実践することで、各チャクラの力が目覚め、多くの恩恵を得ることができるといいます。

ただし、プラーナーヤーマは8支則の4番目であり、その前のヤマ・ニヤマ・アーサナが伴った上でプラーナーヤーマを実践すべしと念押しされています。

参考:現代人向けヨガのやり方(始め方・深め方) 〜興味のあるところから始めて、8支則で方向性を確認する〜

このように過去の聖典を踏まえたうえでクリシュナマチャリア氏のヨーガは成り立っている、ということは随所に感じられます。ただ、具体的にどの聖典のどの技法なのかは、ここでは記されてはいません。

ここまでの文章を読んでくると、若干まとまりがなくモヤモヤする部分もあり、この本が日本語など他の言語にあまり訳されていない理由も、うすうす感じられてきたかも…しれません。

私も数年前にこの本に興味を持って和訳を始めてみようと思ったのですが、なかなか筆が進まなかったのもこのあたりに原因があります。とはいえ、それも含めて今回は概説として細かいところはある程度流しつつ読み進めていってみようかと思います。

このあとの1.3節では第5支則である「プラティヤーハーラ」、1.4節では第6・7支則の「ダーラナー・ディヤーナ」の解説が始まるため、実質この1.2節はチャクラの説明とともに第4支則のプラーナーヤーマのことを紹介していたとも言えるかもしれません。

次記事:(執筆中)

前記事:ヨーガマカランダ概説【2】1.1 なぜヨーガを修習するのか

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