梵:वृत्ति vṛtti
英:working, style, habit, tendency, avocation, livelihood…
日:働き、作用、振る舞い、傾向、偏向、癖、習慣…
ヴリッティ(ヴルッティ)の意味
ヴリッティ(ヴルッティ)とは、「働き」「作用」「傾向」などを表す言葉。ヨーガスートラにおいては、ヨーガのゴールは心(チッタ)の働きを完全にコントロールすることである。
ヴリッティ(ヴルッティ)は「働き」「作用」といった言葉に置き換えられることが多いが、ニュアンスとしては「癖」「習性」「反応」といったものを感じる言葉である。心にも体にも癖があり、それが煩悩を生み出す。ヨーガの道においては、手強い癖を手放していくことが重要となる。
ヨーガスートラにおけるヴリッティ(ヴルッティ)
ヨーガスートラ1.2節 ヨーガとは、心(チッタ)の波立ち(ヴリッティ)を止めることである。
ヨーガスートラの冒頭で、ヨーガの目的が簡潔に示される。
ヨーガの実践においては、チッタ(心)のヴリッティ(作用・習性)をいかに抑制していくかが重要である。内外からの刺激に対して反応してしまうことをなくしていく。
共通の境地を目指していくが、ヨーガの道は様々であり、それぞれに合った道で進んでいくことになる。
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