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自律神経の科学「身体が整う」とはどういうことか(ブルーバックス)/鈴木郁子 (著)|書籍紹介

自律神経の科学「身体が整う」とはどういうことか(ブルーバックス)/鈴木郁子 (著)|書籍紹介

近年よく聞く言葉「自律神経」について、基本から具体的な症状までやさしくまとまった本

セルフケアやヨーガの勉強などのために、私が読んできた書籍を紹介していきます。

今回は、「自律神経の科学 「身体が整う」とはどういうことか/鈴木郁子 (著)」です。

Amazonで購入:自律神経の科学 「身体が整う」とはどういうことか/鈴木郁子 (著)

この記事の目次

簡単に言うと、どんな本?

自律神経に関する基礎知識を一通り、比較的やさしい表現でまとめてくれている本です。

自律神経って何?といった基本的な内容から、具体的に自律神経がどんな症状に関わっているかなど、セルフケアに役立つ内容も含まれています。

様々な科学を一般読者向けにわかりやすく伝えてくれる、講談社の「ブルーバックス」シリーズの本です。

どんな人にオススメ?

自律神経について知りたい、幅広いレベルの方々に役立つかと思います。

ほとんど自律神経について知らない方や科学の本が苦手な方にも、比較的やさしく分かりやすい説明から入ってくれますし、少し自律神経について知っていて知識を深めたい方にも、よくまとまっていて網羅できるような内容になっているかと思います。

近年、自律神経の異常による症状に苦しむ人々も増えていますが、そういった症状の改善に関するヒントを探している人にも、なにか役立つ知識が得られるかもしれません。

ポリヴェーガル理論など近年のまだ評価が定まっていない研究については載っていないので、そのあたりについて知りたい方は、以下のような本を加えて読むと良いかと思います。

ポリヴェーガル理論入門: 心身に変革をおこす「安全」と「絆」/ステファン・W・ポージェス (著), 花丘 ちぐさ (翻訳)

からだのためのポリヴェーガル理論: 迷走神経から不安・うつ・トラウマ・自閉症を癒すセルフ・エクササイズ/スタンレー・ローゼンバーグ (著), 花丘 ちぐさ (翻訳)

ローゼンバーグ氏の本は実践的でとても役立ちましたので、以下の記事で改めて紹介しています。

書籍紹介:からだのためのポリヴェーガル理論/スタンレー・ローゼンバーグ (著)|書籍紹介

あと、最近「ととのう」というワードはサウナーの間で一般的になりましたが、なぜ「ととのう」のかというヒントにもなるかもしれませんね。

私個人の読んだ時期・感想

ヨガの技法の中には、「自律神経を整える」と言われるものがたくさんあります。

自律神経に関する症状は、難病に指定されるものもあるなど、医学では原因不明と診断されてしまってなかなか治る糸口が見つからないものもありますが、そのあたりにアプローチする技法を、私もたくさん調べて実践してきました。

この本を読んだのも、難病について調べているときでした。レッスンをしている方の中に、難病の疑いがあるのでなんとかしたいという方がいらっしゃって、どんな方法で改善していくかはすぐに思いついたのですが、説得力が増すような解説ができればより良いかなと思い図書館に調べにいったところ、この本を見つけました。

ブルーバックスの本は一般向けに書かれていてとてもわかりやすいですね。この本のあと、脳科学や免疫に関する本などいくつかブルーバックスの本を読むことになりました。改めてまた紹介しようかと思います。

自律神経の「基本」については、この本でだいたいカバーできるかと思います。表現がやさしく、私もたびたび見直して、この症状に関わるのはどういう原理だったかなと、辞書的に使ったりもします。

この本で自律神経の基本をおさえたあとにポリヴェーガル理論についても調べ、瞑想呼吸法チャクラといったものがどのように心身に作用するのか、研究が深まりました。ポリヴェーガル理論は、従来の交感神経・副交感神経の2つの分類を、新たに3つの分類に分けた考え方で、心の病を扱う分野で近年よく話題になっているようです。

参考:研究の軌跡_20240709 ポリヴェーガル理論

いろいろな症状についてネットで調べていくと「ヨガが効く」などと簡単に書かれていることも多く、「本当か?」「なんで効くのか?」といったことがわからずモヤモヤする人もいるかもしれません。

私もいままで行っていたアプローチについてモヤっとしていた部分がこの本で再確認できました。より説得力が必要な場面で、こういった科学の裏付けがあると役立ちそうです。

「自律神経の科学 「身体が整う」とはどういうことか」の目次

  • 第0章 神経について、基本をおさえる
  • 第1章 自律神経とはなにか
  • 第2章 涙や唾液と自律神経 ――瞳をみれば、自律神経の活動がわかる?
  • 第3章 汗やホルモンと自律神経 ――皮膚への刺激で、自律神経の活動が変わる?
  • 第4章 ストレスと自律神経 ――闘うか逃げるか、私たちを守るメカニズム
  • 第5章 喜怒哀楽と自律神経 ――怒りや恐怖で、心拍や体温が変わるわけ
  • 第6章 内臓の情報を伝える自律神経 ――新たにみつかった「第三の自律神経」とは
  • 第7章 自律神経から考える「心身を整える方法」 ――不調の原因を探ってみる

「自律神経の科学 「身体が整う」とはどういうことか」の購入先

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