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心身の変化に気づく、セルフチェック法 〜自律神経・メンタルへのマインドフルネス〜

心身の変化に気づく、セルフチェック法 〜自律神経・メンタルへのマインドフルネス〜

予防も治療も、気づきから始まる

自律神経・メンタルの不調に気づく

最近、このご時世の影響もあってか、自律神経系・メンタル系の症状に苦しむ人が増えているようです。

これらの症状は、進行に気づきにくく、突然現れたように感じられるため防ぎにくく、突然のことなので落ち着いて対処がしにくいといったことも多いです。

また、自覚症状はあるのに、医者に行ってもとくに異常がないと言われた、という場合も多いようです。

会社で働いている人からしてみると、元気そうだった人が突然長期の休みにはいってしまった、というようなことが起こります。

自律神経やメンタルの話は、現代医学ではわかっていないことが多く、このあたりは東洋医学やヨーガの技術もうまく使って、はやめに気づき、予防・治療を行っていけると良いかと思います。

今回は、簡単な心身のセルフチェック法を紹介します。

自律神経とメンタルについての基礎知識

自律神経には交感神経副交感神経の2つがあり、これらのバランスによって人の生命活動が営まれています。

交感神経は、主に活動的なときに働き、外側の筋肉を使った運動をするときなどに優位に働きます。

副交感神経は、主にリラックスしているときに働き、内臓の筋肉を動かして消化活動をしたり、免疫を働かせて体を治したりといったときなどに優位に働きます。

これらはどちらかが下がれば反対側が上がるというものでもなく、どちらも働いていないときやどちらも働いているときもあります。

自律神経は本来、適切なタイミングで適切に切り替わるのですが、心身のストレスがたまっているときなどはそれがうまくいかず、免疫が働きすぎてアレルギーになったり、休みたいのに休めなかったり、活動したいのに眠かったりといったことが起こります。

自律神経の働きは、医学で測定できる指標でいえば、ホルモンバランス(内分泌)や脳波といったものに現れますが、東洋医学やヨーガ的には、陰と陽のエネルギーバランスやチャクラ・ナディ(経穴・経絡)など様々な目に見えないものが影響しているとされます。

参考:経絡・経穴・ナディ・マルマ・チャクラ論

自律神経が現代医学でよくわかっていない原因のひとつとして、このような物質的変化に現れにくく測定しにくい要素がたくさんあるということもあるでしょう。

しかし、私たちはその変化に気づく感覚を持っているはずです。

その気づきを磨くためのヒントとして、以下のセルフチェック方法を参考にしてみてください。

体のセルフチェック方法

普段意識を向けないところの変化には気づきにくく、触ってみたり圧してみたりすると意外と激痛が走ったり、とても固まっていたということが結構あります。

なので、まずはシンプルに体中を触ってみましょう。軽くなでてみたり、軽く圧してみたりします。

そして、次に体中を動かしてみます。

指先から目玉まで、体中くまなく動かします。普段意識していなかった動かしにくいところこそ、とくに念入りに意識を向けてみます。

ヨガのレッスンを受けてみるのもいいし、好きな運動をしてもいいし、自由に動かしてみると良いです。以前紹介した全身を動かす流れもおすすめです。

ヨガマットなしでもできる、全身を動かす流れ

月曜夜のYouTubeクラスでも全身を動かす流れを行っています。

YouTubeライブレッスン

心のセルフチェック方法

体の変化も意外と気づきにくいですが、心の変化にはもっと気づきにくいかもしれません。

そもそもメンタル不調というのはどんな状態なのか。

いろいろな場合がありますが、よく見られるものとしては、考える必要のないことを延々と考え続けて、気力を消費してしまっている状態です。

考えることは、意外とかなりのエネルギーを消費するということです。ここでいうエネルギーとは、単純なカロリーというわけではなく、「気力」「活力」などと言ったほうが適切でしょう。

人を動かしているエネルギーを、単純にモノを食べて摂取するカロリーだけと捉えていると、メンタル不調の原因に気づくことはできません。

つまりメンタル不調を予防・治療するには、まず余計な思考をしないようにする、というのがひとつの糸口になります。

余計な思考をどれだけたくさんしているか、そこに気づくことを習慣にすると良さそうです。

そのために、「逆行瞑想」がおすすめです。

1日の終わりなどに、時間を逆回しして、1日の流れを逆方向に辿ります。

できるだけ細かく、逆回しで辿ります。

出来事に対していろいろ考えてしまってはいけません。淡々と、自分のことではないかのように、誰かのストーリーとして、辿っていきます。

これを習慣にすると、余計なことをしていたことに気づくきっかけにもなり、また物事が何故起こったのか?ということに気づくセンサーが身に付いてきて、ぐるぐる考え続けるループから抜け出すことができるようになっていきます。

心身共通のセルフチェック

心の状態は、呼吸に反映されます。

まず1分間、呼吸の数を数えてみてください。

平均的には1分間に15回程度ですが、その基準を気にする必要はありません。今の自分の心の状態が、その呼吸数と関係しています。

その呼吸数よりも少なくゆっくりにすると、心を落ち着かせることができます。

慣れてきたら、呼吸の深さも観察してみてください。

深い呼吸は、体の筋肉を内側からマッサージしてくれます。

深い呼吸を続けていれば、首や肩周りのコリは確実に改善していくでしょう。

逆に言えば、首肩周りや体幹が柔軟であれば、呼吸を深めることができます。

呼吸に意識を向けることで、体の硬さや姿勢の悪さに気づき、体も整えていくきっかけにもなります。

このように呼吸は、心と体をつなぐものであり、双方に深く関係しているのです。

日々チェックして、気づきを磨く

自律神経を左右しているのは、長年しみついた心身の癖です。

癖を改善するのは簡単ではないかもしれませんが、セルフチェックをしてそこに意識を向けるだけでも必ず小さな変化があるはずです。

変化は気づきから始まります。

気づいただけでも大きな前進です。

ヨーガの技法には、気づきを導くと同時に治療(セルフヒーリング)が始まっているというものが多いです。数々のポーズもその技法のひとつです。

癖に気づいたときには、いやな気分になることもあるかもしれませんが、問題に蓋をし続けていると、あとで突然大きな問題になって現れてくるものです。

気づいたら、いやがらず、ありのままを観察し、改善するための習慣を実践していくと良いでしょう。

参考:自律神経・免疫力を整えるヨガポーズ 〜柔軟性を取り戻し、歪みをなくす〜

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

高橋陽介

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