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身体を使って、心を整える

身体を使って、心を整える

身体と「悟り」が関係するのか?

クンダリニーヨーガ(クンダリーニヨガ)に関する記事をしばらく連続して書いています。

なかなか難しいので、ちゃんと読んでくれている人は少ないかもしれませんが、ヨーガスートラ解説の時と同じように「なんとなく書かねばならぬ」と思い立ったので、続けています。

いつか誰かの役に立つ日がくるのかもしれません。

クンダリニーヨーガやハタヨーガは主に身体を使った技法ではありますが、結局のところ瞑想や哲学的な技法を使って至る「悟り」といった境地と同じゴールにたどりつくことができる、というものです。

なんでそうなるのか?身体と悟りが関係するのか?と私も最初は思ったのですが、身体の中の神経や脳の部分などの関係性を調べていくと、その原理がだんだんと分かってきました。

「悟りを目指す」という人は少ないかもしれませんが、ほとんどの人は、「心を落ち着けたい」「集中力を高めたい」「能力を高めたい」といった願望があるかと思います。

そういった心に関係するものを、身体を使って変えていくというのが、クンダリニーヨーガやハタヨーガの大きな目的・効果のひとつであると思います。

「心」をどうにか変えたいときに、「心」自身を使って行うのは、不可能ではないですが大抵の場合は難しいです。

「心を落ち着けたい」と「心」自身が思い続けていたら、むしろその「心」は働き続けてしまいます。

「なんで落ち着けないのか!」「瞑想がうまくできない!」「瞑想はダメだ!私には向いていない!」などと雑念ばかりが増えてきて、自分の中で勝手にストレスをためてしまうかもしれません。

そういうとき、いちばん簡単なのは、呼吸をゆっくり深くするというだけです。

呼吸という、「身体を使った技法」によって、心は「自然に」落ち着いてきます。

簡単なことですし、いつでもどこでもできるセルフケアですが、すぐに忘れてしまいます。

そんな簡単なことよりも、高いお金を払って買ったグッズをありがたく奉ったり、人に治してもらおうとする方へ向かってしまう人も多いかもしれません。

呼吸法にも、いろいろな効果をもたらすものがあります。

また呼吸法と組み合わせて、チャクラや経穴(ツボ)など特定の「点」に意識を集中したり、ナディや経絡といった身体の中の「流れ」に集中したり、あるいは意識を集中するのと筋収縮を併用したりすることで、特定の神経を刺激して、脳の使っていなかった部分を目覚めさせていくといったワザが、ヨーガの中にはたくさんあります。

意識を集中するのも筋収縮をするのも、体内に少なからず電流・磁力が発生し、それが神経に影響を与えるようです。意識とかよくわからないあやしいものを扱う上でも、しっかり調べていくと、物理的にも変化が生じているのが測定できると思います。

科学がそこまで解明できて、医学を根本から覆すような理論がメインストリームになるのは、まだまだ先になるでしょうけれども。ビジネス的にも、強い圧力があるでしょうからね。薬や医療を全く必要としない人が増えてしまうのは、既得権益に執着する人々にとっては一大事です。私もここ数年は薬にも医者にも、ほとんどお金を使っていません。怪我したら絆創膏を貼るぐらいですかね。

さて体の調子を整えている自律神経やホルモン(内分泌)といったものをコントロールするには、たとえば筋肉を動かして歩いたりするような「ふつうの意識」を用いて行うのは難しいでしょう。

たとえば「このホルモンを出すぞ!ジュルジュル〜」と出せるかといったら、ほとんどの人は無理かと思います。

それを実際に行うのは裏方で動いてくれている自律神経などの仕事ですが、裏方の意識に連絡をとって、いわば間接的にそういった働きをコントロールできるようにしていくのが、ヨーガの技法の目的のひとつなのだと思います。

主要なチャクラがあると言われている場所には、必ず重要な内分泌腺があります。

チャクラへの正しい集中は、内分泌腺から出るホルモンをコントロールすることにつながり、結局は身体も心も整うことにつながるということかと思います。女性にも男性にもそれぞれ有効な面がありますので、自分にあった心身のコントロールの仕方が身につくと良いですね。

いま続けているクンダリニーヨガの記事は、これから具体的な技法の章に入っていきますが、そういった自然に心身を整える技法がたくさん出てきます。

べつに高価な器具なども必要ありませんし、特定の神様への信仰なども必要ありません。ただその中には心や体を大きく変えてしまう強力なワザもあるので、やり方は正しく学んで行ったほうが良いかと思います。

連載記事:「クンダリニー・タントラ」を読む

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

高橋陽介

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