手元にあるヒーリング楽器たちを紹介します。
音の持つ力は、とても重要です。心身を整えるためにも、うまく活用していきましょう。
この記事の目次
音が心身にもたらす影響、聴き方のポイント
全ては「波」であり、音・振動・光などの波は少なからず心と体に影響を与えます。
特に、単一の周波数のシンプルな音よりも、倍音を多く含む、深みのある楽器の音のほうが、微細な体に関係する高い周波数の振動を含んでいるため、瞑想や儀式などに用いられる楽器としてはそういったものが好まれるのでしょう。
また、通常は音として聞こえないような高い音や低い音も、心と体に影響しているため、不可聴域がカットされてしまっているデジタル音として聞くよりも、生の楽器の音で聞いた方が良いでしょう。
「音」として耳から聞くだけでなく、「振動」あるいは「波動」として、体や心、感じられる人は微細な体も含めた全体で、「音に浸る」ようにすると効果は高まります。
シンギングボウル、クリスタルボウル
私が一番よくつかっているヒーリング楽器は、シンギングボウルです。自分で場の浄化のために鳴らすこともありますし、レッスンではシャヴァーサナ・瞑想・陰ヨガの各アーサナが終わる際などに鳴らしています。
マレット(スティック)で縁をなぞって音を鳴らしたり、叩いて鳴らしたりします。
持ち運びに便利な小さいものと、7メタル製のものを2つ使っています。一番よく使うのは7メタル製の中くらいの大きさのものです。
小さいもののほうが音は高くなります。
クリスタルボウルは日常的には使っていませんが、たまに使っています。こちらも倍音がとてもよく鳴ります。
ティンシャ、ベル
よく通っていたヨガスタジオでは先生がシャヴァーサナの終わりにティンシャ(チベタンシンバル・チベタンベル)を使っていたので、最初のころは私もティンシャを使っていました。
持ち運びに便利なので、今は主に出張レッスンの際に使っています。
同じように2つの金属を叩きあわせて鳴らす中国のベルや、色々な音のするベルもいくつか持っています。
ティンシャの鳴らし方
余談ですが、ティンシャの鳴らし方はいくつかあるようです。
吊るして振り子のように振ってかち合わせるやり方で鳴らす場合が多いですが、このやり方は響きは良いですが、音量やタイミングなどのコントロールが難しいですね。
その場合、シンバルのようにしっかり紐の根元を持って、円面か側面を叩き合わせるやり方だと、コントロールしやすいです。
↑これは結構シンバルのように大きな音が出る鳴らし方です。
↑側面を合わせるやり方は、コントロールしやすくて音量も調整しやすいです。ティンシャの鳴らし方の中ではこれが一番おすすめかもしれません。
タングドラム
でかい丸餅のような形をした中空の金属に、スリットを入れてつくられた楽器です。タングドラム、ハンドドラム、スリットドラムといった色々な名前で呼ばれています。
ハンドパンという楽器も近いものですが、こちらはスリットを入れるのではなくて金属の表面を凹ませてつくられているものが多いようです。
叩く場所によって異なる音階の音が出せて、メロディや和音を奏でることができます。
ひとつの金属、ひとつの空間で音を鳴らしているため、共鳴が起こります。1音を鳴らしただけで他の音も響くため、複雑な和音が発せられることもあり、この音の響きが最大の魅力かなと思います。
両手か、2本のマレットなどで叩いて鳴らします。
ムビラ、カリンバ
木の板に金属の細長い板をたくさん固定してある楽器で、金属板を指で弾くことで音を鳴らします。
ムビラ(発音は「ンビラ」に近いようです)とカリンバは似たような形状をしていますが、音質はかなり異なります。
ムビラのほうが鍵盤が太く、倍音を多く含んだボワーンとした深みのある音がするようで、伝統的な音楽の演奏に用いられるようです。カリンバのほうがハッキリとした音が出せるので、現代曲などを演奏したり他の楽器と合わせるのに向いているようです。
ムビラの音を最初に聞いたのは何かのYouTube動画だったと思いますが、その音に一瞬で惹かれて、わりと高価ですし試奏する場所も全く無かったのですが、ネットで専門店を見つけたので思い切って買ってしまいました。
ウィンドチャイム
これも日常的に鳴らしています。鳴らしている回数では一番多いかもしれません。
風鈴のような形状をしていますが、風で鳴らすことはほとんどなく、主に自分で揺らして鳴らしています。上の写真の筒の中に、いくつか金属が立てられていて、それらに真ん中にある石がゆれて当たると音階を奏でます。一般的な風鈴のように単一の音を出すものではありません。
ウインドチャイム系のもので最初に買ったのは、コシチャイムのAria(風)でした。
こういうグッズも置いてあるお気に入りの本屋がありまして、その時は本を買いに行ったのですが、何気なくチリンチリン鳴らしてみたら気に入ってしまって、しばらく聴き比べた末に一番しっくり来たAria(風)を選びました。それ以来、本を買いに行ったはずなのに鳴り物もよく買ってしまいます。写真の右側のものは、最近買ったザフィアチャイムのSufi(スーフィー)です。
聴き比べているときにありがちなのが、一発目に聞いたときに「刺激がある(良くも悪くも)」と感じたのに、しばらく聞いているとその刺激がマイルドになっていく感覚があり、結局どれが良かったっけ?となることです。これはおそらく、聴いているうちに何かが共鳴して整っていくのかと思います。
寝室付近には小さいアメイジンググレイスのチャイムを吊るしています。
佃スタジオの着替え部屋に、一番大きいのがあります。訪れた方は、軽く鳴らしてみても結構です。耳で聴くだけでなく、頭を近づけて頭全体に響かせるように音に浸るのが良いかと思います。
音叉
音叉(おんさ)は、ヨガインストラクターRYT200の講習でレッスン実習の時に、ティンシャと一緒に用意されていたので、そこで初めて使いました。
そのときは周波数など全く気にしていなかったのですが、小さい音叉でやけに高い音が鳴るなぁという印象でした。
後に、おそらくそれと同じ4096Hzの音叉と、528Hzの音叉を手に入れました。4096Hzのほうは場の浄化に、528Hzのほうは自分の状態の調整によく使っていました。
そのあとソルフェジオ周波数の音叉セットも使うようになりました。音を鳴らした音叉を、対応するチャクラのある場所にかざしたりして使います。あるいは、そのときに心地よいと思う音階を選んで、しばらく鳴らして聴いているうちに整っていくという感じです。
その他ヒーリング楽器
あとは、音階のないものなど。自然の音を感じたいときなどに使います。
雑貨屋にいってこういうのが置いてあると、シャカシャカ鳴らして楽しんでいます。
ヒーリング楽器の選び方
いろいろな楽器がありますが、その瞬間に心地よいと感じる音を聴いて整えるのが良いかと思います。
心身がかなり乱れた状態で聴くと、「刺激が強い」と感じることもあるかと思います。歪みの激しい骨を、強力に整えてもらっているような感じです。
しばらく聴いていると、共鳴して整っていくので、なじんでいきます。いいな〜整うなぁ〜と思って聴いていた音が、なんか普通だな?という感覚に変わることもあるかもしれません。そうなったら、聴くのをやめるときです。
他人が「いい音だよ!整うよ!」といってすすめてきた音が、なんか普通だな?と感じたら、そのときはすでにあなたは整っているのかもしれません。人それぞれ、その瞬間に適した音は異なるのだと思います。
あるいは、同じ楽器でも、鳴らす人によって音の出方は異なりますし、同じ人が異なる精神状態で鳴らしてもまた異なる音が出るのでしょう。
たとえば大きめのシンギングボウルの縁をなぞって綺麗な音を出すには、心が十分に落ち着いている必要があるように思えます。心があせっていたり執着が強かったりすると、ビリビリというきたない音になってしまいます。逆にそれを綺麗にやろうと真剣に試みていれば、瞑想と同じように、心が落ち着いてくるのだと思います。
良くも悪くも、音を浴びると心身は共鳴します。なるべく自分が「良い音」と感じる音に浸って、良い状態になじんでいくようにするとよいかと思います。