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息を止めること(止息・クンバカ)の意味

息を止めること(止息・クンバカ)の意味

心も体も、止まった状態をつくる

瞑想レッスンで質問いただいたので、呼吸を止めること(止息・クンバカ)の意味について、簡単に書いておきます。

呼吸法や瞑想法の中で、息を止める過程が出てくることがありますが、それにはどんな意味があるのか。肉体と意識の両面から考察してみます。

用語辞典:クンバカ

肉体における止息(クンバカ)の意味

クンバカの肉体上での意味としては、ひとつは「肉体を静止できる」ということがあるかと思います。

呼吸をしていると、関連する筋肉は動いていますし、骨や内臓の位置も変化し、重心の位置も変わる可能性があります。

瞑想を深めたり、アーサナを安定させるためには、重心が動いてしまうのは不都合です。瞑想の境地では、「肉体を忘れる」といった感覚に到達する必要があり、それには、意識せずとも倒れない、快適で安定した姿勢が必要です。

また肉体を静止できることのメリットとして、「注意深く観察したりコントロールしたりできる」というところが大きいかと思います。

観察したりコントロールしたりするためには、あまり限界まで吸った状態・吐いた状態にはしないほうが、緊張感が少なくて都合が良いです。

アーサナを行っているときも、たまに止息を用いてみるのも良い気づきになるかもしれません。

あとは、呼吸を止めていると、体全体に圧がかかり、毛細血管に刺激があり、末端への血行を促すことができます。もちろん止めたままでは苦しいですが、規則的な呼吸法の中で止息の時間を作るというのは、血行にもリズムを作るという意味で効果的なのでしょう。

この圧を活用して体の各所に刺激を送るという技法もあります。吸えるだけたくさん息を吸い、喉のあたりに玉を作るような意識で圧縮して、止息をしてその息の玉を体の各所に移動させることで、内側からマッサージするような使い方をすることができます。とくに腸や生殖器、仙骨など骨盤周りの、普段意識を向けにくい部分に刺激を送るのに有効です。

脱力する時には息を吐くことが多いですが、吐くことだけを意識していても、完全に脱力することは難しいでしょう。全てには波があり、波を導くことで、緊張と緩和が生まれ、それが生命活動につながります。脱力するときのコツとしていつもお教えしているもの一つとして、一度ぎゅっと力を入れて、バサっと脱力するというやり方があります。このコツにも近い原理で、一度息を止めるという緊張状態をつくりだしてから吐くということで、うまく脱力することができます。

意識における止息(クンバカ)の意味

気が動けば意識も動きます。

息を吸えば意識は上へ昇ったり広がったりすることが多く、息を吐けば意識は下へ降りたり縮んだりすることが多いでしょう。

たとえばチャクラに意識を留めるような瞑想をする場合、吸う息で頭頂や眉間へ意識をあげて、意識をしばらく一箇所に留めておくには呼吸を止めておくほうが都合が良いでしょう。

これもまた肉体のときと同じように、動き回りがちな意識を留めておいて観察・コントロールするためにも有効です。

場所的には留めておいて、広げたり縮めたりするという使い方をするのであれば、呼吸を続けても良いかもしれません。意識のコントロールには、呼吸をうまく活用しましょう。

意図的な止息(サヒタクンバカ)と自然な止息(ケーヴァラクンバカ)

ラージャヨーガの最終的な目的である、心の波立ちのない状態をつくるには、気が動いていない状態、つまり呼吸もほとんど止まった状態であると言われます。

その状態は、心の波立ちが鎮まっていけば自然と訪れる止息「ケーヴァラクンバカ」と言います。

これについては、ヨーガスートラやハタヨーガプラディーピカーなど様々なヨーガの文献で言及されています。

ケーヴァラクンバカは自然に訪れるので、意図的にがんばって息を止めている状態とは異なります。

それに対して、意図的に息を止めている状態を「サヒタクンバカ」と呼びます。

通常の呼吸法を練習しているときの止息はサヒタクンバカなわけですが、これは前述のように肉体を止めたり心を留めておいたりする練習となります。

「サヒタクンバカ」と「ケーヴァラクンバカ」の関係は、アシュターンガヨーガ(8支則)のダーラナー「集中」とディヤーナ「瞑想」の関係にも似ています。

ダーラナーは、努力して絶え間なく行うように練習していきますが、ディヤーナは自然に、向こうから訪れるような感覚です。

サヒタクンバカは、最初は苦しいかもしれませんが、練習を続けていき、心を鎮めた状態でリラックスして止息が行えるようになっていけば、ケーヴァラクンバカは自然と訪れます。

瞑想を練習する方も、結果を追い求めず、整えて待ち、向こうから来させるような、そのような心構えで練習をすると良いかもしれません。

飛び回りがちな心を鎮めるためにも、止息クンバカは有効な技法です。

ただ、頭がくらくらしたり血圧が上がったりする可能性もある刺激の強い技法でもあるので、不安な方は自分に合ったやり方をしっかり学ぶと良いでしょう。

参考:ハタヨーガプラディーピカー概説 2.71-2.78 〜最後のプラーナーヤーマ、ケーヴァラ・クンバカ〜

参考:ヨーガスートラ解説 2.49-2.53 〜プラーナーヤーマ(調気・呼吸法)〜

参考:ゲーランダサンヒター概説5.46-5.96 〜8種のクンバカ〜

参考:「集中」と「瞑想」の比較

参考文献

男性ヨガインストラクター 高橋陽介の写真

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