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前脛骨筋の特徴
前脛骨筋は、スネの前側、脛骨の外側を通る筋肉。足首を曲げてつま先を持ち上げる動き(背屈)の動きを行う筋肉の中で最も強く働く。
椅子に座ることが多く足首を動かすことが少ない生活をしていると、主な拮抗筋であるふくらはぎの腓腹筋とともに非常に固まりやすくなる。
また東洋医学の観点からみると、前脛骨筋付近に胃経が通っており、膝蓋骨下端から3寸下に重要な経穴である足三里がある。食べすぎなどによってもこの部分が固まりやすい。
固まっている場合は、テニスボールなどでほぐしたり、お灸などで温めるのも良い。そして日頃からよく足首を動かすと良い。
前脛骨筋の主な働き
- 足関節の背屈
- 足関節の内反
- 足底のアーチの維持
前脛骨筋の主な拮抗筋
足関節の底屈
- 腓腹筋
- ヒラメ筋
- 長腓骨筋
- 足底筋
- 長趾屈筋
- 長母趾屈筋
足関節の外反
- 長腓骨筋
- 短腓骨筋
- 第三腓骨筋
前脛骨筋の主な協働筋
足関節の背屈
- 前脛骨筋
- 長趾伸筋
- 長母趾伸筋
- 第三腓骨筋
足関節の内反
- 後脛骨筋
- 長母趾屈筋
- 長趾屈筋
- 前脛骨筋
前脛骨筋の起始・停止
起始
脛骨の体側面、下腿骨間膜、下腿筋膜、筋間中隔
停止
内側楔状骨、第1中足骨底