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サットヴァ(サットワ) sattva

梵:सत्त्व sattva
英:essence, spirit, embryo, existence, thing, consciousness…

ヨーガ・アーユルヴェーダにおけるサットヴァの意味:純質・純粋性・魂・存在

仏教などにおけるサットヴァの意味:薩埵・衆生

ヨーガ・アーユルヴェーダにおけるサットヴァ

現実世界を生み出した元素であるプラクリティを構成する要素、グナのひとつ。

  • サットヴァ(純性)
  • ラジャス(激性)
  • タマス(惰性)

これらの3つをトリグナと呼ぶこともある。

もともとはサットヴァで均一であった意識に、ラジャスとタマスが生まれたために、様々な経験をもたらす現実世界が生まれた。

心をサットヴァに近づけていくことがヨーガのゴールへの道となる。そのために、ラジャス・タマスの性質を含む行いをしたり食べ物を摂ったりしないようにし、サットヴァな心で日々を過ごすことが必要である。

≫食べ物で、心も変わる 〜アーユルヴェーダとトリグナ(サットヴァ・ラジャス・タマス)〜

仏教などにおけるサットヴァ(薩埵)

仏教などではサットヴァは「薩埵(さった)」と音訳されている。玄奘は「有情」と訳した。

「菩薩(菩提薩埵・ボーディサットヴァ)」などの言葉でよく見られ、菩薩とは「菩提を求める衆生」であり、衆生とは、迷いの世界に存在する、生命のあるすべてのものを指す。

白隠禅師の坐禅和讃は「衆生本来仏なり…」という一節から始まる。

チベット密教においては「金剛薩埵(こんごうさった・ヴァジュラサットヴァ)の瞑想」が重要な行法として示されている。

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